気圧の変化と頭痛の関係性

こんにちは。江戸川区平井鍼灸院の今木です。

皆さんは気圧の変化によって気分が優れなくなったり、頭痛や頭重感、全身のダルさなど感じられたことはないでしょうか??
今回は、気圧の変化と体の関係、よくある頭痛についてお伝えします。
また「頭痛の原因」についての記事コチラにもまとめられていますので読んでみてくださいね。

気圧と人体の関係

気圧が高いところ、ひくいところ

気圧は、大気の重さによって生じる圧力のことで、天候の変化に伴い変動します。気圧が低下すると、外部からの圧力が減少します。この外部圧力の減少により、体内の液体やガスの圧力が相対的に高くなります。気圧の変化は人体に様々な影響を与え、その中でも特に頭痛に関連することが知られています。気圧が下がるとき、多くの人が頭痛を経験するのはなぜでしょうか。

気圧の変化が頭痛を引き起こすメカニズム
1. 血管の変動

気圧の変化による血管内圧の変化気圧が低下することで、外部からの圧力が減少し、脳内の血管が拡張しやすくなります。血管の拡張は頭蓋内圧を上昇させ、頭痛を引き起こす要因となります。特に、片頭痛の方はこの血管の拡張に敏感であり、気圧低下がトリガーとなって片頭痛の発作を誘発することが多いです。

2. 脳内の圧力変化

脳内圧力

気圧の変化は脳内の圧力にも影響を与えます。気圧が低下すると脳内の圧力バランスが崩れ、頭痛を感じることがあります。
脳は脳脊髄液という液体に浮かんでいます。気圧が低下すると、体内の液体の圧力も相対的に高くなり、脳脊髄液の循環に影響を与えます。この圧力の変動が頭蓋内圧のバランスを崩し、頭痛を引き起こす原因となります。この現象は特に気圧の変動が急激な場合に顕著です。

3. 自律神経の反応

自律神経の働き

気圧の変化は自律神経系にも影響を与えます。自律神経は体内の様々な無意識の機能を調整しており、気圧の低下により副交感神経が優位になりやすくなります。これにより、血圧の変動や血流の変化が起こり、頭痛が発生します。

気圧の変化に伴う頭痛の種類
1. 片頭痛

片頭痛は血管の拡張と関係が深く、気圧の低下によって発症しやすくなります。片頭痛の症状には、脈打つような痛み、吐き気、感覚過敏などが含まれます。

2. 緊張型頭痛

気圧の変化によるストレスや緊張が原因で、緊張型頭痛が引き起こされることもあります。これらの頭痛は、頭全体を締め付けられるような痛みが特徴です。

3. 群発頭痛

群発頭痛は、目の周りに激しい痛みを伴う頭痛で、気圧の変動が引き金となることがあります。このタイプの頭痛は、特定の季節や気圧の変化が激しい時期に頻発します。

気圧変化による頭痛の対策
1. 気圧の変動を予測する

気圧変動による頭痛を予防するためには、天気予報をチェックして気圧の変動を予測することが重要です。気圧計や気圧アプリを利用して、事前に対策を立てることができます。
また、気圧の変動が激しい環境(例えば、山岳地帯や飛行機の中)では、気圧変動による頭痛のリスクが高まります。高地に登る際や飛行機の離着陸時に経験する耳の圧迫感や頭痛は、気圧の急激な変動による頭蓋内圧の変化が主な原因です。急激な気圧変動を避けるために、山岳地帯ではゆっくりと登る、飛行機では耳抜きをするなどの対策が有効です。

2.耳揉みマッサージで内耳の血流をよくする

内耳には気圧センサーがあります。耳を揉むことで血液循環が良くなります。また耳には全身のツボがあり、耳揉みだけで全身にアプローチすることができます。
耳もみマッサージのやり方

いかがでしたか??
気圧の変化で不調が出る人は、気圧によっての血管拡張、脳圧亢進、自律神経の過度な働き、内耳の気圧センサーなど様々なことが原因で起こります。特に普段から首肩こりを慢性的にお持ちの方や、食事での栄養の偏りがある方は症状が出やすくなります。

日頃からの体質ケアにも取り組みながら、症状が出た時には鍼灸治療や耳揉みなどのセルフケアもご活用ください。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

江戸川区平井鍼灸院 今木 薫

院長梅田俊【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得