梅雨の影響で増える自律神経失調症

こんにちは。江戸川区平井鍼灸院の今木です。
もうすぐ梅雨に入りますね。年間を通して1番湿度が高くなるのが6月~8月です。
梅雨の時期には普段健康で元気な方でも体が重怠くなったり、気分が下がりやすくなります。今回は梅雨と自律神経の関係についてお伝えします。

雨で紙が広がる女性

梅雨と自律神経の関係

梅雨の時期は湿度が高く、気温も不安定であるため、自律神経に大きな影響を与えます。自律神経は体温調節や心拍数、消化などの無意識の身体機能を管理しているため、環境の変化に敏感に反応します。梅雨のような湿度と気温の変動が激しい時期には、特に自律神経のバランスが乱れやすくなります。

梅雨に自律神経失調症が増える理由

高湿度の影響:梅雨の高湿度は、体温調節を難しくし、汗をかいても蒸発しにくくなります。これにより体温調節機能が乱れ、自律神経に負担がかかります。

気圧の変動:梅雨の時期には気圧の変動が頻繁に起こり、これが体にストレスを与え、自律神経のバランスを乱します。気圧の低下は特に不快感や疲労感を引き起こすことがあります。

日照時間の減少:雨の日が多いため、日光を浴びる時間が減少します。日光を浴びることは体内時計を整えるために重要であり、その欠如は睡眠障害や気分の不調を引き起こします。

ストレスの増加:長雨やジメジメとした天候は、気分を落ち込ませやすく、精神的なストレスが増加します。このストレスが自律神経失調症を悪化させる一因となります。

頭がグルグルな男性

自律神経失調症の主な症状

梅雨の時期に自律神経失調症が悪化すると、以下のような症状が現れることがあります。身体的症状:頭痛、めまい、動悸、息切れ、発汗異常、冷え性、消化不良、便秘、下痢

精神的症状:不安感、イライラ、抑うつ、集中力の低下、睡眠障害

湿度管理

梅雨時の自律神経失調症対策

湿度管理:室内の湿度を適切に保つために、除湿器やエアコンを活用しましょう。理想的な室内湿度は40~60%です。

規則正しい生活:毎日同じ時間に起き、同じ時間に寝ることで体内時計を整えます。特に朝の光を浴びることで体内時計がリセットされます。日光が少ない梅雨は、軽い運動をして交感神経を刺激して起こしてあげましょう。ラジオ体操やスクワットがオススメです。

適度な運動:有酸素運動やストレッチを日常的に行うことで、血流を改善し、自律神経のバランスを整えます。室内でできるヨガやピラティスもおすすめです。

リラクゼーション:瞑想や深呼吸、マッサージなどのリラクゼーション法を取り入れて、ストレスを軽減しましょう。リラックスすることで副交感神経が活性化し、自律神経のバランスが整います。

バランスの取れた食事:気候の変化で体調が悪くなる方は、まずタンパク質を補う事を意識していきましょう。1日に必要なタンパク質量の目安は体重の1.2倍gです。50㎏の方だと60gのタンパク質は必要になります。

外邪

東洋医学でみる梅雨の時期に増える「外邪」とは?

東洋医学では、病気の原因を「邪気」として捉え、その中でも湿度の高い梅雨に増えるのは、「湿邪(しつじゃ)」です。湿邪は湿気が体に悪影響を与えるものを指します。梅雨の時期や湿度の高い環境で生活することにより、体内に湿気が溜まりやすくなり、これがさまざまな体調不良を引き起こすとされています。

湿邪による症状

湿邪が体に及ぼす影響は多岐にわたり、以下のような症状が現れることがあります。

消化器系の不調:胃腸の働きが低下し、食欲不振、胃もたれ、下痢、便秘などの症状が現れます。

身体の重だるさ:体が重く感じたり、関節が痛む、筋肉のこわばりなどの症状が見られます。

むくみ:体内の水分代謝が悪くなり、顔や手足がむくむことがあります。

皮膚の問題:湿疹やかゆみ、肌荒れなどの皮膚トラブルが発生しやすくなります。

精神的な不調:気分が落ち込みやすくなり、不安感やイライラ感が増すことがあります。

薬膳

湿邪に対する食事療法

湿邪による体調不良を予防・改善するためには、以下の食事療法を実践することが効果的です。

利水・利湿の食品を摂取:
小豆、はと麦、冬瓜、きゅうり、セロリなどの利尿作用がある食材を積極的に摂ることで、体内の余分な水分を排出します。発酵食品や温かい食べ物を摂取し、消化機能を高めることも重要です。

避けるべき食品:油っこい食べ物、甘いもの、冷たい飲食物は避けましょう。これらは湿邪を助長する可能性があります。

まとめ

梅雨の時期は気温や湿度の変化が激しく、日照時間も少ないため自律神経のバランスも乱れやすくなります。東洋医学的にみても「湿邪」の影響で湿気が体に悪さをしやすくなります。そのため、消化器系の不調やむくみ、精神的な疲労など様々な症状が出やすくなりますが、事前に対処しておくことが重要です。
平井鍼灸院では、鍼灸治療と共にセルフケアのお伝えも行っておりご自宅でも健康管理ができるお手伝いをしております。
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本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

江戸川区平井鍼灸院 今木薫

院長梅田俊【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得