頭痛を良くする為のエネルギーサイクル
こんにちは。院長の梅田俊です。
前回の投稿はお読み頂けましたでしょうか?よろしければこちらも一緒に読んでみてください。
https://hirai-harikyu.com/case/case-5864/
今回は「頭痛を良くするためのエネルギーサイクル」についてお伝えします。
こんなお悩みはありませんか??
✅朝起きた時から頭が痛い…
✅夕方になると頭が締め付けられる…
✅長年頭痛薬を飲んでいる…
実はその頭痛症状、エネルギーサイクルが関係しているかも知れませ。
エネルギーサイクルとは何かを簡単に説明しますと、
消費 ➡ 生産 ➡ 循環
上記のように人は生きるためのエネルギーを日々生産しています。これがエネルギーサイクルです。このエネルギーサイクルの中で、頭痛の原因になるのが【消費】と【循環】です。以下のようなケースを経験したことはありませんか??
【消費エネルギーが多すぎる】
・仕事に追われている
・育児と家事の両立が忙しい
・家のことはすべて自分が行っている
・手伝ってくれる人がほとんどいない
・夜寝るときは、気絶するように寝ている
上記のケースは消費エネルギー過多の状態です。生み出している体のエネルギー量よりも消費するする方が多いので、余裕が全くありません。そのような生活をしていると、頭痛が起こりやすくなるのです。また、以下のケースに陥っている方もいらっしゃいます。
【循環エネルギー減少】
・体が常に冷えている
・むくみやすい
・お腹の調子が悪いことが多い
・月経周期で体調がすぐれない
・精神的にアップダウンがある
上記のケースに関しては、循環エネルギー減少が考えられます。エネルギーとは栄養素や熱、酸素などが含まれますがそれらが循環できていないということです。循環しないということは、栄養素も供給できなくなり、老廃物の排泄もしづらくなります。つまり、必要な場所に必要な量のエネルギーが循環しなくなるので頭痛の原因になるのです。ではどうしたらエネルギーサイクルを頭痛が出ないような形にすることができるのでしょうか?
答えは簡単です。
生産エネルギー > 消費エネルギー
または、
循環エネルギー > 消費エネルギー
このような状態を作れるようになれば解決します。ではどうしたら生産エネルギーと循環エネルギーを増やすことが出来るのかをご紹介します。
【頭痛にならない習慣形成】
生産エネルギーと循環エネルギーを増やす方法
1.睡眠の時間を増やす
睡眠時間を増やすと、体の中の疲労が抜けやすくなるのはご存じかと思います。増やすというは、日中に仮眠をとる時間を増やすことでもOKです。仮眠は15分単位で確保してみてください。頭痛にならない体づくりの基本は、睡眠時間を確保することがとても大切です。以下の論文でも、解説されています。生産エネルギーも循環エネルギーも睡眠時間と比例して増やすことが出来ます。
参考:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21075238/
2.食事の栄養バランスを整える
PFCバランスを整えることがとても重要です。三大栄養素でもある炭水化物、脂質、タンパク質ですが整える優先順位があります。それは、必須アミノ酸➡必須脂肪酸➡炭水化物の順番です。体の中で生成できない栄養素を摂取しながら、頭痛にならない体の状態を作りましょう。生産と循環のバランスを、消費エネルギーよりも高めた状態を維持することが重要です。
3.適度な運動をして血流を良くする
運動とは、心肺機能が刺激される程度の負荷が適切です。心肺機能が刺激されるとは、心拍数が90~100程度まで上がることを言っています。120以上になってくると筋肉が分解されやすくなるのです。どんな運動をすることが必要かを列挙しますので、始めやすいことから取り組んでみることをお勧めします。頭痛は運動をすることでも予防することが出来ます。頭痛を予防する為の運動時間は15分が最短、長くても30分程度にしてみてください。週の回数は1~3回がお勧めです。軽い消費活動はエネルギーの生産量を高めることが出来ます。血流が廻れば、循環量も増えます。
【運動例】
・腕を大きく振ってウォーキングをする。
・自転車で太ももを意識的に使って、サイクリングをする。
・ジムや運動施設で水中ウォーキングをする。
・自宅でエアロビクス動画を見ながら体を動かす
・自宅やジムでスクワットを下半身を鍛える
4.心が満たされる時間を1日15分作る
心が満たされると、ストレスが軽減します。ストレスは頭痛の原因になる為、1日15分という短い時間であったとしてもストレスから解放されることが重要です。アニマルセラピーなどでは動物と触れ合ったりすると副交感神経が刺激されて愛情ホルモンが分泌されます。ストレス軽減には可愛い動物を見たり、懐かしむことが出来るより心が満たされる要件を増やすことが出来ます。手軽にできる方法を探してみましょう。以下の方法が参考例です。
・動物に触れ合う時間を15分作る
・朝か夜、静かな時間に15分瞑想をする
・1時間に1回は深呼吸をして心を落ち着かせる
・自然の多い場所に行き気持ちをリフレッシュする
・ヨガなどを受ける教室に通う
5.悩み相談できる相手を作る
悩みは内に抱えてしまうと頭痛の原因になります。頭痛とは、心のストレスの表在化ともいえるのです。悩み相談できる相手はいますか?悩み相談が出来る相手や心から信頼できる人を身の回りに1人でも作ることで、頭痛になる確率を減らすことに役立ちます。家族や友達、職場の先輩など様々な条件で探してみてください。いまは社内にカウンセラーなどを雇用している企業もあります。メンタルヘルスを管理することで、生産と循環エネルギー量を増やしていきましょう。
6.鏡の前で笑顔を作る
笑顔でいるから気分が明るくなるということを聞いたことはありますか?実は、自分が笑顔だからポジティブな思考になりやすいという論文もあるほど、笑顔の自分を見ることには効果があります。
この研究では、被験者に鉛筆を咥えることで、笑顔の筋肉が刺激される条件と、笑顔の筋肉が抑制される条件を作り出しました。その結果、笑顔の筋肉が刺激されたグループは、笑顔を見ている間により楽しいと感じる傾向がありました。
この研究は、笑顔な自分の顔を見ることがポジティブな効果をもたらすことを支持しています。笑顔を作ることで、自分自身の感情をポジティブな方向に変えることができるということが示されています。
参考:https://psycnet.apa.org/record/1988-25514-001
頭痛になりやすい方は、プラスのエネルギーに居続ける習慣形成を始めることをお勧めしております。その方が、生産エネルギーと循環エネルギーの増加につながるからです。
7.鍼灸を受ける
血流の滞りや体の歪み、神経伝達などが不調に陥っていると頭痛になりやすい傾向があります。鍼灸は、血流の調整や体の歪みや神経伝達の復調に対して、一定の効果があると認められています。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
平井鍼灸院 院長 梅田俊
【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得