昔より現代人のほうが自律神経を乱しやすい!?
こんにちは。平井鍼灸院の鈴木開登です。
今回は「昔より現代人のほうが自律神経を乱しやすい!?」についてお伝えさせて頂きます。
最近になり、何かと話題になる自律神経ですが昔は自律神経が乱れることがなかったのでしょうか?
現在は、昔の人よりも現代人のほうが自律神経を乱しやすいと考えられています。それは、昔と今とではストレスの質が異なるためです。大昔の人にとって最大のストレスは、獣に遭遇するなど、命の危険が伴うようなものでした。
危険に直面すると交感神経が一気に優位になり、末梢血管収縮させて脳や筋肉の血流を増やします。観察力を高めるために瞳孔が開き呼吸が浅く早くなります。ただし、このような状態は長く続かず、危険な状態がなくなると交感神経・副交感神経のバランスが1:1の正常な状態に戻ります。つまり、昔の人の自律神経の乱れは一時的なものだったのです。
一方で、現代人のストレスは、命の危機というほどではありませんが長期的に続きます。そのため、交感神経が優位な状態が続くことになります。その結果2つの自律神経のバランスが1:1でなくなり、様々な不調が起こります。
大昔→一時的なストレス
大きな獣に襲われるなど命の危機にさらされると一時的なストレスで現代とは違った反応が一時的に起きますが、しばらくすると自律神経の働きは収まります。
・脳の血流が高まり思考が研ぎ澄まされる ・筋肉の血流が高まり動きやすい状態になる
・発汗してヒートアップした体を冷やす ・心拍数と血圧が上がる
・胃腸への血流が低下し消化活動が抑制される ・瞳孔が開く
・ストレス状況に対応できるように不安を感じる など
現代→長期的なストレス
現代人は、簡単には解決しない長期的なストレスを同時にいくつも抱えていて心身を休めるのが難しいです。そのため、交感神経優位の状態が長時間続き自律神経のバランスが乱れやすいです。
・経済的に苦しい ・人間関係がうまくいかない ・忙しくて疲れが取れない
・仕事が上手くいかない など
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
平井鍼灸院 鈴木開登
【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得