頭がゾワゾワする原因|その頭皮の感覚、ストレス?病院は何科?
頭がゾワゾワすると、鳥肌が立つような、あるいは虫が這うような不快な感覚に襲われ、何か悪い病気ではないかと不安になるかもしれません。
この頭皮に生じる奇妙な感覚は、多くの場合、過度なストレスや疲労が原因で自律神経が乱れることによって引き起こされます。
しかし、中には神経痛や皮膚疾患、まれに脳の病気が隠れている可能性も否定できません。
この記事では、頭がゾワゾワする原因として考えられることや、危険な症状、自分でできる対処法、病院を受診する際の目安となる診療科について解説します。
頭がゾワゾワする不快感の正体は?考えられる4つの主な原因
頭がゾワゾワするという不快な感覚には、いくつかの原因が考えられます。
最も一般的なのは、精神的なストレスや肉体的な疲労が引き起こす自律神経の乱れです。
これにより、頭皮の感覚が過敏になり、異常な感覚として現れることがあります。
その他、首や肩の凝りからくる後頭神経痛、ウイルスの再活性化による帯状疱疹の初期症状、そして頻度は低いものの、脳梗塞などの重大な病気のサインである可能性も考慮に入れる必要があります。
原因によって対処法が異なるため、自身の症状と照らし合わせることが重要です。
【最も多い原因】ストレスや疲労の蓄積による自律神経の乱れ
頭のゾワゾワ感の最も一般的な原因は、ストレスや疲労の蓄積による自律神経の乱れです。
自律神経は、体を活動的にする交感神経と、リラックスさせる副交感神経の2つから成り立っており、これらがバランスを取りながら体の機能を調整しています。
しかし、過度なストレスや睡眠不足、不規則な生活が続くと、このバランスが崩れ、交感神経が過剰に優位な状態になります。
その結果、血管が収縮して血行が悪くなったり、感覚神経が過敏になったりして、頭皮に「ゾワゾワ」「ピリピリ」といった異常な感覚を引き起こすことがあります。
不安障害やうつ病の身体症状の一つとして現れるケースも少なくありません。
首や肩の凝りが引き金になる後頭神経痛
後頭神経痛は、首から後頭部、側頭部にかけて分布している神経が、筋肉の緊張や骨格の歪みによって圧迫・刺激されることで生じる神経痛の一種です。
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用による悪い姿勢は、首や肩周りの筋肉に過度な負担をかけ、血行不良や筋肉の凝りを引き起こします。
これにより神経が刺激されると、後頭部や頭のてっぺん、耳の後ろあたりに「ズキズキ」「キリキリ」といった鋭い痛みが走ります。
この痛みの前触れや、痛みが軽い場合に「ゾワゾワ」「ピリピリ」といった違和感として感じられることもあり、一般的な片頭痛などの頭痛とは異なる特徴を持ちます。
皮膚の病気の可能性も?帯状疱疹の初期症状
帯状疱疹は、過去に水ぼうそうにかかったことのある人の体内に潜伏していた水痘・帯状疱疹ウイルスが、免疫力の低下をきっかけに再活性化して発症する病気です。
体の片側の神経に沿って、痛みを伴う赤い発疹や水ぶくれが現れるのが特徴ですが、発疹が出る数日前から1週間ほど前に、初期症状として皮膚の違和感が生じることがあります。
この違和感が、頭皮に発症する場合には「ゾワゾワ」「ピリピリ」「チクチク」といった感覚として現れるのです。
多くの場合、体の片側に症状が限定され、次第に強い痛みに変わっていくため、原因不明のゾワゾワ感が続く場合は皮膚科の受診を検討する必要があります。
緊急性の高い脳の病気が隠れているケース
頭のゾワゾワ感だけで直ちに重大な脳の病気を心配する必要は少ないですが、可能性がゼロではありません。
特に脳梗塞や脳出血、くも膜下出血といった脳血管障害では、脳への血流が阻害されたり脳内で出血が起きたりすることで神経機能に異常が生じます。
その結果、感覚障害の一つとして頭部にしびれやゾワゾワとした異常な感覚が現れることがあります。
これらの病気はゾワゾワ感単体で発症することはまれで、多くは「ろれつが回らない」「片方の手足の麻痺」「経験したことのない激しい頭痛」といった他の特徴的な症状を伴います。
これらのサインを見逃さないことが極めて重要です。
これは危険なサインかも?すぐに病院へ行くべき症状
頭がゾワゾワする感覚に加えて、特定の症状が現れた場合は、緊急性の高い病気の可能性があります。特に、顔や手足のしびれ・麻痺、ろれつが回らない、激しい頭痛などの症状が見られる場合は、脳梗塞や脳出血といった病気が考えられます。これらの症状は、脳の機能に異常が起きているサインであり、一刻も早い対応が求められます。
普段とは違う、以下のような症状が一つでも見られたら、迷わず救急車を呼ぶか、速やかに医療機関を受診してください。早期発見と早期治療が、後遺症を最小限に抑えるために不可欠です。
ろれつが回らない・言葉が出にくい
頭のゾワゾワ感と共に、ろれつが回らない、思ったように言葉が出てこない、他人の言うことが理解しにくいといった症状(失語症)が現れた場合、脳の言語中枢に異常が生じている可能性があります。
これは、脳梗塞や脳出血によって、言語を司る脳の領域がダメージを受けているサインかもしれません。
特に、突然これらの症状が出現した場合は、極めて危険な兆候です。
一時的に症状が改善したとしても、本格的な発作の前触れである「一過性脳虚血発作(TIA)」の可能性も考えられるため、決して軽視せず、直ちに脳神経外科や神経内科のある医療機関を受診する必要があります。
片方の手足に力が入らない・しびれる
体の片側、例えば右半身または左半身の腕や足に力が入らない、感覚が鈍くなる、しびれるといった症状は、脳血管障害の典型的な兆候です。
脳は左右に分かれており、それぞれが反対側の体の運動や感覚をコントロールしています。
そのため、脳の片側に梗塞や出血が起こると、その反対側の半身に麻痺やしびれが生じます。
箸がうまく持てない、歩くときによろける、顔の片側が歪むといった症状も同様です。
頭のゾワゾワ感に加えて、こうした体の片側だけに現れる運動・感覚の異常を感じた場合は、脳に深刻な問題が発生しているサインと考え、速やかに救急要請を行ってください。
経験したことのない激しい頭痛がする
「バットで殴られたような」「これまでに経験したことのない」と表現されるほどの突然で激しい頭痛は、くも膜下出血を強く疑うべき非常に危険な症状です。
くも膜下出血は、脳の表面を覆う膜の下で出血が起こる病気で、急激に脳への圧力がかかり、命に関わる事態に至ることが少なくありません。
この激しい頭痛に加えて、意識がもうろうとする、吐き気や嘔吐を伴う、けいれんを起こすといった症状が見られる場合は、一刻を争う状況です。
頭のゾワゾワ感とは比較にならないほどの強烈な頭痛を感じたら、ためらわずに救急車を呼ぶ必要があります。
通常の頭痛とは明らかに違うと感じたら、自己判断は禁物です。
頭のゾワゾワを解消するための具体的な対処法
頭がゾワゾワする不快な感覚を和らげるためには、まずその原因に応じた対処が必要です。多くの場合、原因となるストレスや生活習慣を見直すセルフケアが有効です。
十分な休息を取り、心身の緊張をほぐすことで、自律神経のバランスが整い、症状が改善に向かうことが期待できます。しかし、セルフケアを続けても症状が改善しない、あるいは悪化する場合には、専門的な診断と治療が必要になるため、医療機関の受診を検討することが大切です。
まずはセルフケアで様子を見る|ストレス解消と生活習慣の改善
頭のゾワゾワ感が軽度で、他の危険な症状を伴わない場合は、まずセルフケアから始めてみましょう。
この症状の背景には、心身の疲労やストレスが隠れていることが多いため、生活習慣を見直すことが改善への第一歩となります。
特に、睡眠不足や不規則な食事、運動不足は自律神経の乱れを助長します。
意識的にリラックスできる時間を設け、心と体を休ませることが重要です。
アロマを焚いたり、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かったりするなど、自分に合ったストレス解消法を見つけることも効果的です。
こうした取り組みで自律神経のバランスが整えば、不快な症状も自然と和らいでいく可能性があります。
質の良い睡眠を確保して心身を休ませる
心身の健康を保ち、自律神経のバランスを整える上で、質の良い睡眠は不可欠です。
単に長く眠るだけでなく、深くrestfulな睡眠を取ることが重要になります。
就寝前にスマートフォンやパソコンの画面を見るのをやめ、ブルーライトを避けることで、自然な眠りを促すメラトニンの分泌を妨げないようにしましょう。
また、寝室の環境を整え、静かで暗く、快適な温度を保つことも大切です。
カフェインやアルコールの摂取は睡眠の質を低下させるため、就寝前の数時間は控えるのが賢明です。
規則正しい時間に就寝・起床する習慣を身につけることで、体内時計が整い、心身の回復が促進され、頭の不快な感覚の軽減につながります。
首や肩周りのストレッチで血行を促進する
長時間のデスクワークやスマホ操作は、首や肩周りの筋肉を緊張させ、血行不良を引き起こします。
この状態が続くと、後頭神経痛の原因となるだけでなく、自律神経の乱れにもつながり、頭のゾワゾワ感を引き起こすことがあります。
定期的に首や肩をゆっくり回したり、肩甲骨を寄せたり広げたりするストレッチを取り入れましょう。
これにより、凝り固まった筋肉がほぐれ、血流が改善されます。
温かいタオルで首の後ろを温めるのも効果的です。
筋肉の緊張が和らぐことで、神経への圧迫が軽減され、不快な症状の緩和が期待できます。
作業の合間に数分でも良いので、意識的に体を動かす習慣をつけることが大切です。
栄養バランスの取れた食事を心がける
食生活の乱れは、自律神経の機能に直接影響を与える可能性があります。
特に、ビタミンB群は神経の働きを正常に保つために重要な栄養素であり、豚肉、レバー、豆類、玄米などに多く含まれます。
また、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルは、神経の興奮を鎮め、精神を安定させる働きがあります。
これらは乳製品、小魚、海藻、ナッツ類から摂取できます。
インスタント食品や偏った食事を避け、様々な食材をバランス良く取り入れた食事を一日三食、規則正しく摂ることが基本です。
栄養バランスの整った食事は、体の中から自律神経の働きをサポートし、ストレスに強い心身を作る基盤となります。
症状が続く・悪化する場合の病院受診の目安
セルフケアを1〜2週間続けても頭のゾワゾワ感が改善しない、あるいは症状が徐々に悪化していく場合は、単なるストレスや疲労以外の原因が考えられます。
特に、ゾワゾワする範囲が広がったり、痛みを伴うようになったり、日常生活に支障をきたすほどの不快感が続く場合は、医療機関の受診をお勧めします。
また、特定の時間帯や状況で必ず症状が現れるなど、何らかのパターンがある場合も、医師に相談することで原因の特定につながるかもしれません。
背後に何らかの病気が隠れている可能性も考慮し、自己判断で長期間放置することは避けるべきです。
何科を受診すればいい?症状別の診療科
受診すべき診療科は頭のゾワゾワ感以外の症状によって異なります。
ストレスや不安感が強く気分の落ち込みなど精神的な不調を伴う場合は「心療内科」や「精神科」が適しています。
首や肩の凝りがひどく頭痛を伴う場合は「神経内科」や「整形外科」で後頭神経痛の可能性を調べてもらうと良いでしょう。
頭皮にピリピリとした痛みや発疹が現れた場合は帯状疱疹を疑い「皮膚科」を受診してください。
ろれつが回らない手足の麻痺など脳疾患を疑う危険なサインがある場合は迷わず救急車を呼び「脳神経外科」のある病院へ向かう必要があります。
まずはかかりつけ医や一般内科に相談し適切な診療科を紹介してもらうのも一つの方法です。
頭がゾワゾワする感覚に関するよくある質問
頭がゾワゾワするという特有の感覚は、多くの人が経験する一方で、その原因や対処法が分かりにくく、様々な疑問を抱きやすい症状です。
特に、いつ治るのか、生活習慣に他に気をつけるべき点はないか、あるいは子どもにも起こり得るのか、といった点は多くの方が気になるところです。
ここでは、頭がゾワゾワする感覚に関して頻繁に寄せられる質問について、簡潔に回答します。
自身の状況と照らし合わせ、不安の解消や適切な対応につなげてください。
Q1. 頭のゾワゾワはどのくらいで治まりますか?
原因によって異なります。
ストレスや疲労による自律神経の乱れが原因の場合、生活習慣の改善や十分な休息により、数日から数週間で軽快することが多いです。
後頭神経痛の場合は、原因となる首や肩の凝りが解消されれば治まります。
ただし、症状が長引く、または悪化する場合は他の病気の可能性もあるため、医療機関の受診をお勧めします。
Q2. ストレス以外に考えられる生活習慣上の原因はありますか?
はい、あります。カフェインやアルコールの過剰摂取は自律神経を乱す原因となります。
また、長時間のスマートフォン使用による姿勢の悪化(ストレートネック)は首周りの筋肉に負担をかけ、神経を圧迫します。
不規則な食生活や睡眠不足も、ストレスと同様に自律神経のバランスを崩す要因となるため注意が必要です。
Q3. 子どもでも頭がゾワゾワすることはありますか?
はい、子どもでも頭がゾワゾワする感覚を訴えることはあります。
主な原因として、学校生活や友人関係など環境の変化によるストレスや、精神的な不安が考えられます。
また、成長期における自律神経の不安定さが影響することもあります。
症状が続く場合は、小児科や心療内科に相談し、背景にある子どもの悩みやストレスを理解することが大切です。
まとめ
頭がゾワゾワする感覚は、多くの場合、ストレスや疲労による自律神経の乱れが原因ですが、後頭神経痛や帯状疱疹、まれに脳の病気が隠れている可能性もあります。
まずは十分な休息やストレス解消、生活習慣の見直しといったセルフケアを試みることが有効です。
しかし、ろれつが回らない、片方の手足の麻痺、経験したことのない激しい頭痛といった危険なサインを伴う場合は、直ちに医療機関を受診する必要があります。
症状が長引く、あるいは悪化する場合も、自己判断せずに心療内科や神経内科、皮膚科など、症状に応じた専門医に相談することが重要です。
症例・患者さんの声

【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得
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