肩こりで病院は何科?整形外科での治療・検査や受診の目安を解説
つらい肩こりに悩み、何科の医療機関を受診すべきか迷っている人は少なくありません。
基本的な窓口は整形外科ですが、症状によっては他の診療科が適切な場合もあります。
この記事では、病院受診の目安となる症状から、整形外科で行われる具体的な検査や治療の内容、整骨院との違いまでを解説します。
その肩こり、放置は危険?病院受診を検討すべき症状のサイン
ひどい肩こりが長期間続いたり、徐々に悪化したりする場合は、単なる筋肉疲労ではない可能性があります。
特に、安静にしていても痛みが治まらない、腕や手にしびれや脱力感がある、頭痛や吐き気を伴うといった症状は注意が必要です。
これらのサインは、頸椎の病気や神経の圧迫など、専門的な治療を要する状態を示唆していることがあります。
辛いと感じる重度の肩こりは、自己判断で放置せずに一度医療機関に相談することが大切です。
生活に支障が出るほどの痛みや、マッサージなどでは改善が見られない場合も、受診を検討すべきタイミングといえます。
肩こりの相談はまず整形外科へ!基本的な診療科を紹介
肩こりの原因は、筋肉の緊張だけでなく、首の骨(頸椎)や関節、神経などに問題がある場合も多いため、まずは骨・関節・筋肉といった運動器を専門とする整形外科の受診が基本となります。
整形外科では、問診や診察に加え、レントゲンなどの画像検査を用いて痛みの原因を総合的に診断します。
原因が特定できない場合や、内科的な疾患が疑われる場合には、他の専門科への紹介もスムーズです。
何科に行けばよいか分からない場合は、まずは整形外科の専門医に相談することで、適切な診断と治療への第一歩を踏み出すことができます。
こんな症状があれば注意!症状別にみる適切な診療科の選び方
肩こりと一言でいっても、その症状は多岐にわたります。
痛む場所が右肩や左肩だけでなく、首や肩甲骨、背中、腰にまで及ぶこともあります。
もし、単なるこりや痛みだけでなく、しびれやめまい、胸の痛みといった別の症状を伴う場合は、整形外科以外の診療科が適している可能性があります。
ここでは、肩こりと一緒に現れる症状別に、どの診療科を受診すべきかの目安を紹介します。
手足のしびれや麻痺があるなら「神経内科」
肩こりに加えて、手のしびれや腕のしびれ、感覚が鈍くなる、力が入りにくいといった症状がある場合は、神経系の病気が原因かもしれません。
これらの症状は、首の骨(頸椎)で神経が圧迫される頸椎椎間板ヘルニアや変形性頸椎症、頸椎症性神経根症などが考えられます。
神経内科は、脳や脊髄、末梢神経といった神経システム全体の病気を専門とする診療科です。
しびれや麻痺を伴う場合は、神経のどこに問題が起きているのかを詳しく調べるために、神経内科の受診を検討してください。
激しい頭痛やめまいを伴う場合は「脳神経外科」
後頭部から首筋にかけての筋肉の緊張によって起こる緊張型頭痛は肩こりによく伴う症状です。
しかし今までに経験したことのないような激しい頭痛ろれつが回らない物が二重に見えるめまいや吐き気がひどいといった症状がある場合は注意が必要です。
これらの症状はくも膜下出血や脳梗塞脳腫瘍といった脳の重大な病気のサインである可能性があります。
特に突然発症した激しい頭痛は緊急性が高いためためらわずに脳神経外科を受診してください。
胸の痛みや息苦しさがあるなら「循環器内科」
特に左肩や背中に広がるような痛みがあり、同時に胸の圧迫感や痛み、動悸、息苦しさを感じる場合は、心臓の病気が隠れている可能性があります。
狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患では、心臓の痛みが肩や腕、背中に「放散痛」として現れることがあります。
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これらの症状は命に関わる危険なサインであり、緊急の対応が必要です。
階段を上るなどの軽い運動で症状が現れる場合も注意が必要です。
このような症状があれば、速やかに循環器内科を受診することが重要です。
気分の落ち込みやストレスが原因なら「心療内科」
はっきりとした身体的な原因が見つからないにもかかわらず、肩こりが長引く場合、精神的なストレスが影響している可能性も考えられます。
ストレスは自律神経のバランスを乱し、全身の筋肉を緊張させ血行を悪化させるため、肩こりを引き起こしたり悪化させたりします。
また、更年期におけるホルモンバランスの乱れが自律神経に影響し、肩こりや気分の落ち込みといった不調につながることもあります。
不眠や食欲不振、何事にもやる気が出ないといった精神的な症状を伴う場合は、心療内科への相談も選択肢の一つです。
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整形外科では何をする?原因を特定する検査の流れ
整形外科を受診すると、まずは医師による問診が行われ、いつからどのような症状があるのか、生活習慣などについて詳しく聞かれます。
その後、首や肩の動き、痛みの出る場所などを確認する視診や触診が行われます。
これらの診察に加え、痛みの根本的な原因を客観的に評価するために、レントゲンやMRIといった画像検査を用いることで、より正確な診断につなげます。
骨の異常を確認するレントゲン(X線)検査
レントゲン検査は、主に骨の状態を調べるために行われる基本的な画像検査です。
首の骨である頸椎の形状や骨と骨の間隔、骨の変形の有無などを確認できます。
この検査によって、加齢に伴う変形性頸椎症や、骨がずれてしまう頸椎すべり症、後縦靱帯骨化症といった骨の異常が原因で肩こりが引き起こされていないかを評価します。
骨折や脱臼の有無も確認できるため、外傷後の痛みの診断にも用いられます。
多くの整形外科で実施可能であり、短時間で検査が完了します。
神経や椎間板の状態を詳しく調べるMRI検査
MRI検査は、磁気を利用して体の内部を詳細に撮影する検査です。
レントゲンでは写らない筋肉、靭帯、椎間板、神経といった軟部組織の状態を鮮明に映し出すことができます。
そのため、首の骨の間にある椎間板が飛び出して神経を圧迫する「頸椎椎間板ヘルニア」や、神経の通り道である脊柱管が狭くなる「頸椎症性脊髄症」などの診断に非常に有用です。
手足のしびれや麻痺といった神経症状を伴う肩こりの原因を特定する上で、重要な役割を果たします。
筋肉や腱の状態を見る超音波(エコー)検査
超音波(エコー)検査は、超音波を体に当て、その反響を画像化することで筋肉や腱、靭帯の状態をリアルタイムで観察する検査です。
放射線を使用しないため身体への負担が少なく、簡便に行えるのが特徴です。
肩を動かしながら筋肉や腱の動きを確認することもできます。
四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の原因となる腱板の損傷や石灰沈着、筋肉の断裂などを調べる際に用いられます。
診察室で医師が直接行えるため、その場で状態を把握し、診断や治療方針の決定に役立てることが可能です。
肩こりのつらい痛みを改善する病院での主な治療法
病院での肩こり治療は、検査によって特定された原因に基づき、症状の改善を目指して行われます。
単に痛みを解消するだけでなく、腕の痛みや首の痛み、関連する腰痛や眼精疲労といった症状も含めて総合的にアプローチします。
治療法は一つではなく、薬物療法や注射、物理療法、運動療法などを組み合わせるのが一般的です。
子供から大人まで、一人ひとりの状態に合わせた治療計画が立てられ、つらい症状が治るようサポートします。
痛みを和らげる薬物療法(湿布・飲み薬)
薬物療法は、肩こりの治療において基本となる方法の一つです。
痛みや炎症を抑える目的で、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)の飲み薬や湿布などの外用薬が処方されます。
筋肉の緊張が強い場合には、筋肉のこわばりを和らげる筋弛緩薬が用いられることもあります。
これらの薬は、医師の診断のもとで処方されるため、市販の薬よりも効果が高い場合や、副作用のリスク管理が可能です。
また、体質や症状に応じて、血行を促進する作用のある漢方薬が肩こりに効く薬として選択されることもあります。
痛みが強い場合に行うブロック注射
飲み薬や湿布で改善しない強い痛みや、しびれを伴う場合には、ブロック注射が検討されます。
これは、痛みの原因となっている神経の周辺や、筋肉が硬くなっている部分(トリガーポイント)に局所麻酔薬やステロイド薬を直接注射する治療法です。
痛みを伝達する神経の働きを一時的に遮断(ブロック)することで、即効性のある鎮痛効果が期待できます。
また、痛みが和らぐことで筋肉の緊張が解け、血流が改善されるという好循環も生まれます。
医師が原因部位を正確に特定して行う治療です。
筋肉の緊張をほぐす物理療法(電気治療・温熱療法)
物理療法は、電気や温熱、牽引などの物理的なエネルギーを利用して、痛みや筋肉の緊張を緩和する治療法です。
電気治療では、低周波や干渉波といった微弱な電流を流すことで筋肉を刺激し、血行を促進して痛みを和らげます。
温熱療法では、ホットパックなどで患部を温めることで血管を広げ、筋肉の緊張をほぐし、痛みの原因となる物質の排出を促します。
これらの治療は、薬物療法や運動療法と組み合わせて行われることが多く、リラックス効果も期待できます。
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正しい体の使い方を指導する運動療法(リハビリテーション)
運動療法(リハビリテーション)は、肩こりの根本的な原因にアプローチし、再発を防ぐために重要な治療法です。
理学療法士などの専門家の指導のもと、個々の身体の状態に合わせて、硬くなった筋肉を伸ばすストレッチや、弱くなった筋肉を強化するトレーニングを行います。
これにより、筋肉の柔軟性やバランスを改善し、正しい姿勢を保ちやすくなります。
また、日常生活での体の使い方や姿勢の癖を修正するための指導も受けられ、肩に負担のかからない動作を身につけることを目指します。
病院と整骨院・整体院、どちらに行くべき?それぞれの役割の違いを解説
肩こりの悩みで、病院へ行くべきか、それとも整骨院や整体院などのマッサージを受けるべきか迷う人は多いでしょう。
どちらも体をケアする場所ですが、その目的や役割、行えることには明確な違いがあります。
自分の症状や目的に合わせて適切な場所を選ぶために、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。
医師による診断と治療が目的の「病院(整形外科)」
病院(整形外科)は、医師が在籍する医療機関です。
医師法に基づき、問診、診察、そしてレントゲンやMRIといった画像検査を行って、痛みの原因を医学的に「診断」します。
その診断結果に基づいて、投薬(湿布や飲み薬)、注射、リハビリテーションといった「治療」を行います。
これらの医療行為には、原則として健康保険が適用されます。
肩こりの裏に隠れた病気がないか調べたい場合や、明確な診断と医学的根拠のある治療を受けたい場合は、病院を受診する必要があります。
慢性的なこりの緩和やリラクゼーションが目的の「整骨院・整体院」
整骨院では柔道整復師が、整体院では整体師が施術を行います。
いずれも医師ではないため、診断や投薬、注射といった医療行為はできません。
整骨院では、骨折や脱臼、打撲といった急性の外傷に対して一部健康保険が適用されますが、慢性的な肩こりは保険適用外です。
整体院は、体の歪みを整えたり、筋肉をほぐしたりする民間療法であり、すべての施術が自費となります。
慢性的な筋肉の疲労やこりの緩和、リンパの流れの改善、日々の疲れを癒すリラクゼーションが主な目的となります。
肩こりの病院受診に関するよくある質問
ここでは、肩こりでの病院受診に関して、多くの人が抱く疑問点についてQ&A形式で解説します。
何科を受診すればよいか、危険なサイン、保険適用の有無など、受診前に知っておきたいポイントを簡潔にまとめました。
Q1.肩こりがひどい場合、何科を受診すればよいですか?
まずは整形外科の受診が基本です。
整形外科は骨・関節・筋肉など運動器の専門家であり、レントゲン検査などで原因を正確に診断してくれます。
痛みが強すぎる場合や、しびれ、頭痛といった肩こり以外の症状を伴う場合は、神経内科や脳神経外科など、症状に応じた専門科の受診が必要になることもあります。
Q2.ただの肩こりではなく、危険な病気が隠れているサインはありますか?
安静にしていても痛みが続く、夜中に痛みで目が覚める、手足のしびれや麻痺がある、ろれつが回らない、激しい頭痛や吐き気、胸の圧迫感などを伴う場合は注意が必要です。
これらの症状は、頸椎の病気や脳、心臓の疾患など、緊急性の高い病気のサインである可能性があるため、速やかに医療機関を受診してください。
Q3.病院での肩こり治療は健康保険が適用されますか?
はい、医師が診察し、医学的な診断名がつけば、その治療には健康保険が適用されます。
保険が適用される範囲には、診察、レントゲンやMRIなどの検査、薬の処方、注射、リハビリテーションなどが含まれます。
ただし、すべての治療が保険適用となるわけではなく、内容によっては自費診療となる場合もあります。
まとめ
つらい肩こりは、日常生活の質を大きく低下させます。
セルフケアで改善しない、あるいは悪化する肩こりは、単なる筋肉の疲れではなく、何らかの病気が原因である可能性も考えられます。
もし受診先に迷う場合は、まず整形外科で相談することをおすすめします。
整形外科では、問診や検査を通じて痛みの原因を特定し、薬物療法やリハビリテーションなど、個々の症状に合わせた医学的根拠のある治療を受けることができます。
自己判断で放置せず、専門家である医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが、つらい症状からの改善につながります。
症例・患者さんの声

【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得
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