肩こりと自律神経の乱れ:放置すると起きる体の不調とは?
こんにちは。平井鍼灸院の鈴木開登です!
年末も近づいてきましたね。クリスマス前に風邪をひかないよう防寒対策はしっかりとしてお出かけください。
前回は、「下痢と便秘を繰り返す原因は?過敏性腸症候群の真実」についてお伝えしましたので、一緒に読んでみてくださいね。
https://hirai-harikyu.com/case/case-6600/
今回は、「肩こりと自律神経の乱れ:放置すると起きる体の不調とは?」についてお伝えしていきます。
肩こりは、多くの人が経験する症状ですが、放置することで自律神経の乱れを引き起こし、さらなる体の不調を招くことがあります。肩こりと自律神経の関係を詳しく解説し、放置するリスクと対策についてご紹介します。
肩こりと自律神経の関係
肩こりは、筋肉の緊張や血行不良が原因で起こることが多いですが、自律神経のバランスが乱れることで悪化することもあります。自律神経には交感神経と副交感神経があり、これらのバランスが体の調子を整える役割を果たしています。
主な関連メカニズム:
血流の悪化
ストレスや長時間の同じ姿勢で交感神経が優位になると、血管が収縮し、肩周辺の筋肉に十分な酸素や栄養が届かなくなります。これが肩こりを悪化させます。筋緊張の持続
精神的な緊張状態が続くと、僧帽筋や肩甲挙筋などの筋肉が緊張し続け、肩こりが慢性化します。自律神経による痛覚の感受性向上
自律神経の乱れにより、痛みの感覚が敏感になり、肩こりの不快感が強まります。
肩こりを放置すると起きる体の不調
頭痛
肩や首の筋肉の緊張が頭部に影響を及ぼし、緊張型頭痛や片頭痛を引き起こす可能性があります。めまい・耳鳴り
首や肩の筋肉が硬直すると、内耳や脳への血流が低下し、平衡感覚が乱れることがあります。消化不良
自律神経が乱れると副交感神経の働きが低下し、胃腸の動きが鈍くなることで消化不良や便秘を引き起こします。不眠
肩や首の不快感が交感神経を刺激し、リラックスが妨げられることで、睡眠の質が低下します。全身倦怠感
血行不良と自律神経の乱れが重なることで、体全体の疲労感や無気力感が強まります。
自律神経を整えながら肩こりを改善する方法
1. 正しい姿勢を保つ
デスクワーク時は、背筋を伸ばし、頭が肩の真上に来る姿勢を意識します。
2. 適度な運動
ウォーキングやストレッチ、肩甲骨を動かすエクササイズは、筋肉の緊張をほぐし、血行を促進します。
3. 鍼灸治療
鍼灸は、肩こりの原因となる筋肉の緊張を緩めるだけでなく、自律神経のバランスを整える効果があります。特に、以下のツボが有効です:
- 肩井(けんせい):肩の緊張を緩和する。
- 天柱(てんちゅう):首や肩の血行を改善し、リラックスを促す。
4. 深呼吸や瞑想
腹式呼吸や瞑想は、副交感神経を活性化し、全身をリラックスさせます。
5. 栄養補給
マグネシウムやビタミンB群は筋肉の緊張を和らげ、自律神経の働きをサポートします。
まとめ
肩こりは一見軽い症状に思えますが、放置すると自律神経の乱れを引き起こし、さまざまな体の不調へとつながるリスクがあります。日常生活で正しい姿勢や適度な運動を心がけるとともに、必要に応じて鍼灸やストレッチを取り入れることで、自律神経と肩こりの両方を改善しましょう
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
平井鍼灸院 鈴木開登
【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得