「離脱症状を乗り越えるためには?知っておきたい基礎知識」
こんにちは!平井鍼灸院の鈴木開登です!
来週にかけて冷え込みので防寒対策はしっかりとしてお出かけください!
先週は「耳鳴りの原因は自律神経?そのメカニズムを詳しく解説」についてお伝えしました。
一緒に読んでくださいね。
https://hirai-harikyu.com/case/case-6538/
今回は「離脱症状を乗り越えるために:知っておきたい基礎知識」についてお伝えしていきます。
薬を現在飲んでいて、今後に不安がある方はぜひ最後まで読んでみてください。
離脱症状は、長期間使用していた薬物や薬剤を急に中断または減量した際に現れる身体的、精神的な不快な症状です。これは、薬物に依存していた身体や脳が、薬物なしの状態に適応しようとする過程で起こります。
薬離脱症状の主な特徴
身体的症状
- 振戦(手足の震え)
- 発汗、悪寒
- 胃腸の不調(嘔吐、下痢)
- 頭痛や筋肉痛
- 動悸や不整脈
- 睡眠障害
精神的症状
- 不安感や緊張感
- 抑うつ症状
- 集中力の低下
- 幻覚や妄想(特定薬物の場合)
急性離脱症状
特に危険なものとして、アルコールやベンゾジアゼピンの離脱症状は重篤な発作やけいれんを引き起こす可能性があります。
主な原因薬物と離脱症状
薬物の種類 | 主な離脱症状 |
---|---|
ベンゾジアゼピン系 | 不安、睡眠障害、頭痛、手の震え |
抗うつ薬 | めまい、吐き気、不安感、電撃感 |
オピオイド(鎮痛薬) | 筋肉痛、発汗、下痢、嘔吐、落ち着きのなさ |
アルコール | 振戦、発汗、せん妄、けいれん |
カフェイン | 頭痛、疲労感、集中力の低下 |
ニコチン | 強い欲求、不安感、いらいら |
離脱症状と自律神経の関係
交感神経の過剰反応
薬物の中断により交感神経系が過剰に働き、以下のような症状が出現します:- 発汗
- 心拍数の上昇(動悸)
- 血圧の変動
- 過敏性(いらいらや不安感)
副交感神経の失調
自律神経のバランスが乱れると、副交感神経の働きも低下することがあります:- 消化不良や吐き気
- 便秘または下痢
- 冷えや血行不良
自律神経の恒常性喪失
自律神経は本来、体内の安定を維持する役割を担っていますが、離脱症状中はこの機能が乱れ、次のような症状が長期間続くことがあります:- 慢性的な疲労感
- 睡眠障害(不眠または過眠)
- 頭痛やめまい
離脱症状における自律神経症状の例
症状 | 自律神経系の関与 |
---|---|
動悸・高血圧 | 交感神経系の過剰活性 |
冷や汗・発汗 | 自律神経系の体温調節機能の乱れ |
めまい・ふらつき | 血圧調整の不具合 |
消化不良・胃腸の不調 | 副交感神経の機能低下 |
睡眠障害 | 自律神経の昼夜リズム(サーカディアンリズム)の乱れ |
減薬や断薬を行うときは、ご自身の判断で行うのではなく、かかりつけのお医者さんに一度相談してみてください。
鍼灸治療は、離脱症状の軽減を見込めますのでお気軽にご相談くださいね。
平井鍼灸院 鈴木開登
【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得