ビタミン・ミネラルと自律神経

こんにちは。平井鍼灸院の鈴木開登です。
前回は「そもそも自律神経とは?」についてお伝えしています。
よかったら見てみてくださいね。
https://hirai-harikyu.com/case/case-6046/

今回は5大栄養素の中でもある、「ビタミン」「ミネラル」が自律神経に及ぼす影響についてお伝えしていきます。
普段から栄養素を意識できていますか?「糖質」「タンパク質」「脂質」を意識している方は多く見受けられますが5大栄養素となるとなかなか摂取できていない方が多いです。
自律神経のバランスを整えるためには、ビタミンやミネラルの適切な摂取が重要です。これらの栄養素は、神経機能をサポートし、ストレスを軽減し、全身の健康を維持するために必要です。以下に、自律神経に影響を与える主なビタミンとミネラルについて説明します。

栄養素

自律神経とビタミン

ビタミンB群

ビタミンB群は、神経系の健康を維持し、ストレスに対抗するために重要です。以下のビタミンB群が特に自律神経に良い影響を与えます。

  • ビタミンB1(チアミン): 炭水化物の代謝を助け、エネルギーを供給し、神経機能をサポートします。不足すると、疲労感やイライラ感が増すことがあります。

  • ビタミンB6(ピリドキシン): 神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンの合成を助け、気分を安定させます。不足すると、不安感やうつ症状が現れることがあります。

  • ビタミンB12(コバラミン): 神経細胞の保護と修復に必要で、正常な神経機能を維持します。不足すると、神経障害や記憶力低下を引き起こす可能性があります。

  • 葉酸(ビタミンB9): 神経伝達物質の合成に関与し、気分の安定を助けます。特に女性にとって重要で、妊娠中の胎児の神経管の発達にも必要です。
    ビタミン

ビタミンC

ビタミンCは、抗酸化作用を持ち、ストレスから体を守ります。また、副腎からのストレスホルモンの分泌を抑える役割を果たします。日々のストレスに対抗するために、十分なビタミンCの摂取が必要です。

ビタミンD

ビタミンDは、神経細胞の機能をサポートし、気分の安定に寄与します。日光を浴びることで体内で合成されますが、食事からの摂取も重要です。ビタミンDが不足すると、うつ病や不安感のリスクが増加します。

ビタミンE

ビタミンEは、強力な抗酸化作用を持ち、神経細胞のダメージを防ぎます。また、血流を改善し、神経系の健康をサポートします。抗酸化作用により、ストレスの影響を軽減する効果もあります。

自律神経とミネラル

マグネシウム

マグネシウムは、神経伝達物質のバランスを整え、筋肉の緊張を緩和します。ストレスを軽減し、リラックス効果をもたらします。不足すると、ストレスに対する耐性が低下し、不安感やイライラ感が増します。

カルシウム

カルシウムは、神経伝達を円滑に行うために必要です。筋肉の収縮や神経の伝達を助ける役割を持ち、不足すると、筋肉のけいれんや神経過敏症状が現れます。

鉄は、酸素を全身に運ぶ赤血球の生成に必要です。鉄不足は貧血を引き起こし、疲労感や集中力低下を招きます。特に女性は月経により鉄分を失いやすいので、注意が必要です。

亜鉛

亜鉛は、神経伝達物質の合成を助け、神経機能をサポートします。不足すると、免疫力が低下し、ストレスに対する抵抗力が弱まります。

セレン

セレンは、抗酸化作用を持ち、神経細胞の健康を維持します。不足すると、神経細胞がストレスによってダメージを受けやすくなります。

ナトリウムとカリウム

ナトリウムとカリウムは、細胞の浸透圧を維持し、神経伝達のバランスを取るために必要です。これらのミネラルは、神経信号の伝達をスムーズにし、自律神経の調整を助けます。

ミネラル

バランスの取れた食事を意識してみましょう!ビタミンやミネラルを豊富に含むバランスの取れた食事を心がけることが重要です。特に、野菜、果物、全粒穀物、魚介類、ナッツ、豆類などを積極的に摂取しましょう。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
平井鍼灸院 鈴木開登

院長梅田俊【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得