そもそも自律神経とは?
こんにちは。平井鍼灸院の鈴木開登です。
前回の「この時期に起こりやすい疲労感」については読んで頂けましたでしょうか?
読んでいない方はぜひチェックしてみてください❗
https://hirai-harikyu.com/case/case-6025/
今回は「そもそも自律神経とは?」についてお伝えします。
近年、自律神経という言葉は耳にすることが多くなってきたと思います。自律神経が身体にどのような働きをしているのかを簡単にお伝えしていきます。
自律神経とは?
自律神経は、私たちの体の中で自動的にさまざまな機能を調節する重要な神経系です。体温や血圧、心拍数、消化、呼吸などを無意識にコントロールし、体の内部環境を安定させています。この神経系は、交感神経と副交感神経の2つから成り立っています。
交感神経
交感神経は、活動している時やストレスを感じている時に優位になります。心拍数を上げ、血圧を高め、筋肉に血液を供給するなど、体を「戦闘モード」にする働きを持っています。
副交感神経
副交感神経は、リラックスしている時や休んでいる時に優位になります。心拍数を下げ、消化を促進し、体を「休息モード」にする役割を果たします。
自律神経の不調とその症状
自律神経がうまく働かないと、さまざまな不調が現れます。これらの症状は、一見すると関係のないように見えることがありますが、実際には自律神経のバランスが崩れていることが原因です。
自律神経の不調の一般的な症状
疲労感:常に疲れやすく、体が重い感じがする。
不眠:寝つきが悪かったり、夜中に目が覚めたりする。
頭痛:頭痛が頻繁に起こり、痛みが長引くことが多い。
動悸:心臓が突然速く打ち始める。
めまい:立ち上がった時や急に動いた時にめまいを感じる。
手足の冷え:特に冬場に手足が冷たくなる。
消化不良:食後に胃が重く感じたり、腹痛や下痢が続く。
便秘や下痢:腸の動きが不安定になることが多い。
過度な発汗:特に緊張した時に汗をかきやすい。
耳鳴り:耳の中で音が聞こえる。
息切れ:ちょっとした動きで息が切れることがある。
イライラ感:些細なことでもイライラしやすくなる。
上記の症状は自律神経が乱れた際にみられる一部の症状です。これらの症状が見られた方は1度ご自身の私生活を見直してみましょう。
自律神経と鍼灸
鍼灸は、自律神経のバランスを整えるための非常に効果的です。鍼灸治療は、体の特定のツボに鍼を刺したり、お灸を据えることで、自律神経の働きを調整し、体の自然な治癒力を高める効果があります。鍼灸がどのように自律神経の症状を改善するかをご説明します。
鍼灸が自律神経に与える影響
リラックス効果:鍼灸は副交感神経を活性化させ、心身のリラックスを促進します。これにより、不眠や緊張性頭痛、動悸などの症状が軽減されます。
血行促進:鍼灸は血行を改善し、冷えや肩こり、腰痛などの症状を和らげます。また、血行が良くなることで、消化不良や便秘などの症状も改善されやすくなります。
ストレス緩和:鍼灸治療はストレスホルモンの分泌を抑え、ストレスを緩和します。これにより、ストレスによる自律神経の乱れを防ぎます。
ホルモンバランスの調整:鍼灸は内分泌系にも働きかけ、ホルモンバランスを整えることで、気分の浮き沈みやイライラ感などを軽減します。
免疫機能の向上:鍼灸は免疫機能を強化し、体の防御機能を高めます。これにより、疲労感や風邪を引きやすい体質の改善にもつながります。本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
平井鍼灸院 鈴木開登【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得