良い睡眠と腸内環境

こんにちは。平井鍼灸院の鈴木開登です。

今回は「良い睡眠と腸内環境」についてお伝えします。
前回は食事と睡眠についてお伝えしているので良かったら見てください。
https://hirai-harikyu.com/case/case-5771/

脳と腸
〜腸内環境が良いとなぜ睡眠の質が高まる?〜
厚生労働省が発表したデータによると、成人の5人に1人が睡眠に問題を抱えているといいます。
・眠りが浅い
・寝つきが悪い
・寝ても疲れが取れない
など、これらの悩みは睡眠時間の不足というわけではなく、熟睡できないことから生じるものです。このような身体の状態を医学的には「緊張型睡眠」と呼びます。身体の状態としては、自律神経のバランスが乱れ交感神経が優位な状態になり睡眠不足に陥ります。副交感神経を優位にし睡眠に入るために重要なのが「腸内環境」です。
朝は血液を作るという大切な仕事をしており、毎日のコンディションが体調に影響を与えます。朝の状態が良いと、全身に新鮮な血液が流れ、栄養や酸素を身体の隅々まで届けてくれます。逆に腸の状態が悪いと、全身に血液が届かず細胞は栄養不足状態になり、生活習慣病を引き起こす原因にもなります。
腸の動きをコントロールするのは自律神経です。そのため、腸内環境を良くすることで自律神経のバランスを取り、眠るときには副交感神経が優位な状態が作りやすくなります。このように腸内環境と睡眠には大きな関係があります。

〜眠りのゴールデンタイム〜
上記にお伝えしたように眠りに重要なのは腸内環境です。そして、眠りを深くするためには「腸の動き」が重要になります。
私達の身体に備わる体内時計では、腸の働きが良くなり熟睡しやすいのが午前0時ころなため、この時間に眠りに入っていれば、睡眠の質は高まります。腸が働きやすいということは、消化・吸収がきちんと行われている状態です。腸内環境が整う→血流が良くなる→全身の細胞の新陳代謝が活発→太りにくくなる→髪や肌の艶がアップ→免疫力が高くなる→副交感神経の働き上昇→ホルモン分泌の活発化
これらの身体の変化により、睡眠の質が高くなり寝ている間に心と身体が元気になります。つまり、午前0時過ぎに腸を活発化させる時間を持つことは、眠りに取っても最高のゴールデンタイムとなります。そのため、忙しくて睡眠時間が短くなってしまう方も日付が変わる頃までには就寝することを意識しましょう!
自律神経
〜熟睡ホルモンは腸で作られる〜
スムーズに寝入るためのポイントとなるのが、副交感神経をいかに上げるかということと熟睡ホルモンである「メラトニン」を活性化させることが大切になります。メラトニンとは、セロトニンという脳内物質から作られます。そして、このセロトニンの大半は、実は脳ではなく腸の壁で作られています。だからこそ、腸内環境を整えることは大切になります。
私達人間のメンタル(うつや幸福感)に関わるホルモン(セロトニンやドーパミン)の約95%は腸壁で作られていて、脳内の分泌かは数%しかありません。腸内環境を整えることで幸せホルモンが多く分泌され深い眠りにつけるようになります。
セロトニン メラトニン

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
平井鍼灸院 鈴木開登

院長梅田俊【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得