上気とは?

こんにちは(^-^)
平井鍼灸院の今木です。

ポカポカと春の陽気を感じるようになりましたね。
春は、自律神経的にも、とても動きが多い季節です。

・冬の交感神経から夏の副交感神経に切り替わる
・気温の差が激しい
・気候が日によって違う
・卒業や入学、就職や引っ越し
・出会いと別れ
などなど環境の変化がとても多い季節なのです!

人は「変化」に対して「反応」します。
そして、この「反応」に対して「刺激」が起こり
言葉を変えればストレスとなるのです。

こういう季節には、「上気」という状態になりやすくなります。

「上気」とは

特に顔や頭など身体の上の方に気(エネルギー)が上がったままになり、
下半身に下がってこないことを言います。

東洋医学的にも、春は「肝」が活発に働き、
その影響でイライラしやすかったり、のぼせや、めまいなどの
症状が出てきやすくなると言われています。

上気の症状としては、
・頭痛、頭が重い、めまい、ぼーっとする
・顔のほてり、顔や頭にたくさん汗をかく、顔のむくみ、舌のむくみ
・ある事柄が頭から離れない、妄想、ネガティブに考える、理屈っぽくなる
・集中力がなくなる、焦る、そわそわする
・心臓がドキドキする、呼吸が苦しくなる、のどに締め付け感や違和感がある
・手足が冷える、手や足に力が入りにくい、手足がムズムズしたり、かゆくなる。
などの症状があります。

ただでさえ変化の多い季節で、考える事も決める事も増えますから
脳がオーバーヒートを起こすんですね。
緊張しっぱなしなので、呼吸も浅くなります。

上気になる原因としては、

①呼吸
深くリラックスする呼吸をするためには、
呼吸するための主役の筋肉である横隔膜がきちんと働くことが大切です。
「上気」の多くの場合は、この横隔膜がうまく働いてないことが多くあります。

②思考
思考とは考えることですが、身体を動かしたり感じたりするよりも
頭で考えることが多いと上気になり、うつになりやすくなります。
「考えすぎ」などとよく言われていますが、
考えすぎることはたくさんのエネルギーを頭で使うことになり、
体にエネルギーが行かなくなります。

③意識
普段、みなさんは身体のどこを意識されてますでしょうか。
一般的には顔・肩・胸・腕など身体の上の方に意識が行っています。

これは脳がそのように出来ているからで、
足は顔と頭を合わせた感覚よりも1/3程度しか感じられなくなっています。
脳の感覚野が足の3倍の面積があるためです。

意識もエネルギーの一つなので、
身体の上の方に意識があると身体のエネルギーも上に向かい、うつになりやすくなります。

セルフケアとしては、
呼吸を整えて、意識を上から下にもっていきましょう。
https://youtu.be/gEFohVMEHCM
参考にしてください(^-^)

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
平井鍼灸院
今木 薫