【不安障害、緊張感】改善症例報告 ‐江戸川区 平井 はり‐

【自律神経失調症 症状56】
【患者像】
Hさん 40代 男性
転職による不安と緊張が出てしまった症例を報告します。
環境の変化が及ぼす体への影響を理解するうえで有効な症例となりました。

【来院】
 2017.12

【症状】
主訴:不安障害、緊張感
体の緊張と歪み、冷えなどの症状が体に出ている状態で来院。原因は転職した先の仕事量と仕事内容。過度のストレスが溜まってしまい、発散できずに症状が出てしまった。不安障害は予期不安を常に持っており、仕事をするうえで余計に考え込んでしまう。何もしなくても不安と頭痛に襲われている。頭痛に関しては薬を服用しても効果がない。睡眠障害も合わせて起きている。

【治療経過と内容】
治療方針
首と頭蓋骨の移行部の緊張を改善する
今回の症例は、体の中を流れる血液が滞ることによって、不安感や冷えが増強することを典型的に表した症例。Hさんのお体は歪みが強く、常に緊張感を持って生活をしている状態。深く呼吸をすることや、足を温めること、姿勢を正すことをお伝えしたところ、実践して頂き、次回予約に繋がっていきました!
体の緊張感と不安感にアプローチするには、頭蓋骨と首の移行部にある、後頭直筋群を緩めて頸椎1番の動きを改善する必要がある。実際に継続してその患部を施術したところ、症状は3か月で改善してきた。

【同時に治療した症状】
睡眠障害

【使用した主なツボ】
天柱

【考察】
今回の症例では、パニック発作が起こってしまうほどの不安を抱えている方がどのようにして改善していくのかを体系立てて理解することが出来た。自律神経の乱れを整える治療は極めて重要であるが、その上位神経である脳の緊張状態(つまりはストレス状態)を改善することで、より短期間で不安障害を改善することが出来る。
身体は常にストレスと戦っているために、交感神経を使っている。その際、相対的副腎機能低下症という状態も併発していることもあるので、注意が必要。体の疲れが取れなくなった状態だと言える。
首と頭蓋骨の境目が、施術のポイントとなる。それ以外施術点も、今後明らかにしていく。