【20年来の偏頭痛】改善症例報告-江戸川区 平井 はり-
【自律神経失調症 症状54】
【患者像】
Hさん 20代 男性
【来院】
2017.2
【症状】
主訴:慢性の偏頭痛
偏頭痛が発症してから20年が経過している。長時間労働による体のストレスと、出張が多いなどの体の負担が増えることが原因の1つになっている。頭痛外来の病院を受診しているが改善せず、薬ではなく体の治癒力を回復させることを目的に鍼灸治療に興味を持って来院。頭痛が出ている時は閃輝暗点などの特徴的な症状が現れる。休日には横になっている状態。肝臓の数値もあまりよくなく、改善したいと感じている。
【治療経過と内容】
治療方針:
交感神経緊張状態の解放
頭痛が出ている状態を分析すると2つのことが考えられる。交感神経の過緊張状態による痛み、もしくは交感神経が働きすぎて体が疲弊した結果の痛みの二種類。どちらにせよ交感神経の働きを調整することが必要。過緊張状態を改善するには首の頸椎1番を調整し、疲弊からの痛みに関しては仙骨や仙腸関節を中心に体の副交感神経を刺激して免疫力を高める施術となる。今回は交互にそれを行うことで、現在はほとんど頭痛に悩まされることなく生活できるまで改善出来ている。
【同時に治療した症状】
背中の痛み
【使用した主なツボ】
大腸兪
【考察】
20年以上の慢性偏頭痛の場合、治療方針が緊張を取ることにフォーカスしがちになるが、今回は体の過緊張だけではなく疲弊からくる体の痛みに対する治療にも最初から取り掛かったことが、早期治癒につながったと感じる。体の構造として、回復力を高める為には、脳神経系と構造系の治療が必要になる。特に私たちの施術体系の中で頭蓋骨整体を行うことで中枢神経系にアプローチをすることが出来るので、頭痛に対する施術を得意としている。
薬を使った西洋医学の治療に限界を感じて来院される方が多くいる中で、症状を本質的に治癒に導くことが出来る施術体系をこれからも深めていく為に、症例研究を重ねていく。
以上。