症例報告「自律神経失調症(腰痛) 症例1」‐東京・江戸川区・平井‐
【自律神経失調症 症状11】
【患者像】
Hさん 30代 女性
【来院】
2016.10
【症状】
主訴:自律神経失調症、腰痛
自律神経の乱れがあり、生理不順も合併している。ホルモンバランスの乱れが起こっていることで、高温期がないまま生理周期が進んでいたところ、腰痛を発症。その他随伴症状として、肩こり、冷え性などもある。左腕の痛みは骨梗塞。ストレスには弱いタイプで、良くないことを考え込んでしまうと、気分も落ち込む。
【治療経過と内容】
治療方針:
腎虚を補いながら、ストレスに強い体を作る
基本的な病態としては、腎虚がある。腎虚の状態は、腰と膝が弱くなり、体力がなくなる傾向がある為、陰谷や膈兪に刺鍼をすることで血を補った。初診時から腰痛が改善した。
冷え性は体のいたるところにオ血を作る為、痛みを伴う。
【同時に治療した症状】
冷え性、肩凝り
【使用した主なツボ】
命門、曲泉
【考察】
腎虚の治療は、身体を補う機能を阻害している要因も一緒に治療することが大切である。今回の症例は、もともと腎虚証と肺気虚を合併しており、ストレスにより体のバランス崩していた。単なる腰痛やホルモンバランス異常であると鑑別してしまうと見逃しがちな、肝鬱との合併症に注目して治療をすることも施術方針として加えていく。
自律神経失調症とホルモンバランス異常の背景には、子供の頃に培ってきた体質と大人になってから損なわれている臓器の働きがあることは、間違いない。