低血糖による吐き気・震え ― 自律神経と鍼灸からみた改善法
こんにちは。平井鍼灸院の鈴木です。
「食後に強い眠気を感じる」「空腹になると手が震える」「疲れると甘いものが欲しくなる」…こうした経験はありませんか?
それは、低血糖による症状かもしれません。低血糖は糖尿病の方だけでなく、日常的な食生活や自律神経の乱れによっても起こり、放置すると生活の質を大きく低下させます。
低血糖とは?
低血糖とは、血液中のブドウ糖濃度が正常範囲(通常70mg/dL以上)を下回った状態を指します。ブドウ糖は脳や神経の主要なエネルギー源であるため、不足すると体や精神に多様な症状が現れます。
特にインスリンの分泌や作用のバランスが崩れると起こりやすく、糖尿病の治療中だけでなく、偏った食生活・過労・ストレスでも生じます。
低血糖の症状
低血糖の症状は「自律神経症状」と「中枢神経症状」に大きく分けられます。
自律神経症状
動悸
発汗
手足の震え
強い空腹感
不安・焦燥感
中枢神経症状
集中力の低下
頭痛・めまい
視覚のかすみ
言葉が出にくい
重度の場合は意識消失(低血糖昏睡)
西洋医学から見た低血糖の原因
西洋医学的には、低血糖は以下のような原因で説明されます。
インスリン過剰:糖尿病治療薬やインスリン注射の影響
食生活の不規則:朝食抜き・糖質過多・アルコール摂取
肝臓機能低下:糖新生がうまく働かない
内分泌疾患:副腎不全・甲状腺機能低下症
低血糖は特に脳に大きな影響を与えるため、適切な食事管理や医療的ケアが重要とされています。
自律神経と低血糖の関係
低血糖が起こると、体は自律神経を介してブドウ糖不足に対応します。
交感神経の活性化 → 動悸・発汗・震え(アドレナリン分泌による)
副交感神経の反応 → 強い空腹感・吐き気
つまり低血糖は、自律神経の緊急反応として症状を生み出しているのです。
また、慢性的なストレスや睡眠不足で自律神経が乱れている人は、血糖調節機能も不安定になりやすく、低血糖を繰り返す傾向があります。
東洋医学から見た低血糖
東洋医学では低血糖の症状を「気虚(エネルギー不足)」や「脾虚(消化機能の低下)」として捉えます。
気虚:疲れやすく集中できない、だるさ、甘いものへの欲求
脾虚:胃腸が弱く、食後に眠気・腹部の膨満感が出やすい
肝気鬱結(かんきうっけつ):ストレスで気の巡りが悪くなり、血糖変動が大きくなる
まとめ
低血糖は単なる「空腹時の症状」ではなく、脳や自律神経に大きな影響を与える重要なサインです。
西洋医学ではインスリンや食事との関係が重視され、東洋医学では体質や「気血脾胃」のバランスから理解されます。
鍼灸治療は、自律神経の調整と胃腸の働き改善を通じて、低血糖を繰り返さない体質づくりに役立ちます。
「疲れると甘いものが欲しくなる」「食後に強い眠気がある」という方は、一度ご相談ください。
info_outline平井鍼灸院
- 住所
- 〒132-0035
東京都江戸川区平井4丁目11−3 サンライズエンドウII 4階 - 電話番号
03-3683-7670
- 営業時間
- 火金 10:00~20:00
水 12:00~20:00
土 9:00~17:00
日 9:00~16:00 - 休業日
- 月曜・木曜・祝日
- アクセス
- JR総武本線平井駅から徒歩1分