不眠やイライラはタンパク質不足?自律神経と鍼灸から考える
こんにちは。平井鍼灸院の鈴木です。
「最近疲れやすい」「肌や髪のツヤがなくなった」「集中力が続かない」…こうした不調の背景には、タンパク質不足が隠れていることがあります。
タンパク質は筋肉や皮膚、内臓だけでなく、自律神経やホルモン、免疫機能にも深く関わる重要な栄養素です。
タンパク質とは?
タンパク質は三大栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質)の一つで、体の約20%を占める主要成分です。
アミノ酸が結合してできており、筋肉・臓器・血液・ホルモン・酵素など、私たちの生命活動に欠かせない役割を担っています。
タンパク質不足による症状
タンパク質が不足すると、体と心にさまざまな影響が現れます。
筋力低下・疲れやすさ
髪や爪の弱化、肌荒れ
集中力や思考力の低下
むくみ(血漿タンパク不足による浸透圧低下)
貧血(ヘモグロビン合成不良)
免疫力低下 → 風邪をひきやすい
西洋医学から見たタンパク質の役割
西洋医学的には、タンパク質は以下のような重要な働きを担います。
構造タンパク質:筋肉・骨・皮膚・髪など体の材料
酵素・ホルモン:代謝や内分泌を調整
免疫グロブリン:感染症防御
血液タンパク質:アルブミンによる浸透圧維持
神経伝達物質の前駆体:セロトニンやドーパミンはアミノ酸から合成
適切な摂取量は、体重1kgあたり 約1.0〜1.5g が目安とされています。
自律神経とタンパク質の関係
自律神経は、タンパク質から作られるホルモンや神経伝達物質によってバランスを保っています。
トリプトファン → セロトニン → メラトニン
→ 睡眠やリラックスに関与チロシン → ドーパミン・ノルアドレナリン
→ 集中力ややる気、ストレス耐性に関与グルタミン酸・GABA
→ 興奮と抑制のバランス調整
タンパク質不足は、神経伝達物質の合成不足を招き、不眠・イライラ・自律神経失調症状につながります。
東洋医学から見たタンパク質
東洋医学では「タンパク質」という概念はありませんが、その働きは「気・血・津液」を養うものとして捉えられます。
気血両虚:タンパク不足によりエネルギーも血も不足 → 疲れやすさ・貧血様症状
脾虚(ひきょ):胃腸機能低下で栄養を吸収できない → むくみ・だるさ
腎精不足:慢性的不足で体の基礎力が低下 → 老化の進行
まとめ
タンパク質は「筋肉を作る栄養」だけでなく、自律神経やホルモン、免疫、精神状態にも直結しています。
不足すると、疲労・不眠・肌荒れ・集中力低下など多彩な不調を引き起こします。
鍼灸治療は胃腸機能や自律神経を整え、タンパク質をしっかり活かせる身体づくりをサポートします。
「食事に気をつけているのに疲れが抜けない」「ストレスや不眠が続く」という方は、栄養と自律神経の両面から見直してみましょう。
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