だるさ・無気力は体からのサイン 〜鍼灸で整える倦怠感ケア〜
こんにちは。平井鍼灸院の鈴木開登です。
「寝ても疲れが取れない」「常に体がだるい」「やる気が出ない」――こうした“倦怠感”のご相談をよくいただきます。
一時的な疲労であれば休養で回復しますが、慢性的に続く倦怠感は、自律神経の乱れやホルモンバランスの不調、さらには内臓機能の低下が背景にあることも多いのです。
今回は「倦怠感」をテーマに、西洋医学・自律神経の視点、そして東洋医学の考え方から詳しく解説していきます。
倦怠感とは?
倦怠感とは「体がだるく、動くのが億劫に感じる状態」を指します。医学的には「疲労感」「無力感」とも関連し、特に原因が特定できないまま長期間続くものを“慢性疲労”と呼びます。
倦怠感は一過性の疲労とは異なり、睡眠や休養をとっても改善せず、生活や仕事に支障をきたすのが特徴です。
主な症状
倦怠感とともに次のような不調を伴うことが多くあります。
全身のだるさ、重さ
集中力や意欲の低下
頭痛、肩こり、めまい
睡眠障害(寝つきが悪い、眠りが浅い)
胃腸の不快感、食欲不振
動悸、不安感、イライラ
これらは自律神経の乱れやホルモン変動、内臓の働きの低下が複雑に絡み合って起こります。
西洋医学的視点
倦怠感の原因として考えられるのは以下です。
睡眠不足・生活リズムの乱れ
過労・ストレス
ホルモンバランスの変化(更年期・甲状腺機能低下など)
貧血・低血圧・低血糖
感染症や慢性炎症(後遺症を含む)
うつ病や不安障害
血液検査やホルモン検査で原因を探ることもありますが、多くの場合「異常なし」と言われるケースも少なくありません。
自律神経との関係
自律神経は体を活動モードにする「交感神経」と、休息モードにする「副交感神経」のバランスで成り立っています。
ストレスや過労 → 交感神経が過剰に優位になり、常に緊張状態が続く
夜になっても副交感神経に切り替わらず、睡眠の質が低下
体の修復が追いつかず「常に疲れている」状態へ
つまり倦怠感は「体のスイッチの切り替え不良」とも言えるのです。
東洋医学的観点
東洋医学では倦怠感を「気(エネルギー)の不足」や「気血の巡りの滞り」としてとらえます。
代表的なタイプは以下です。
気虚タイプ:疲れやすく息切れしやすい。脾胃(消化機能)が弱い。
気滞タイプ:ストレスで気の巡りが滞り、だるさや重さが強い。
血虚タイプ:血が不足し、めまいや集中力低下を伴う。
湿困タイプ:体内に余分な水分が停滞し、重だるさ・むくみを感じる。
鍼灸治療では「気を補う」「気血を巡らせる」「自律神経を整える」施術を行い、体の回復力を高めていきます。
まとめ
倦怠感は単なる「疲れ」ではなく、自律神経・ホルモン・消化吸収・心の状態などが複雑に関わる不調です。
💡鍼灸では体質に合わせて気血の流れを整え、自律神経のバランスを改善することで「疲れが抜けない体」から「回復しやすい体」へ導くことができます。
「どこで検査しても異常がないのに疲れが取れない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
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