片頭痛は温めると悪化!冷やすのが正解な理由と正しい対処法
ズキズキと脈打つような痛みが特徴の片頭痛は、誤った対処をするとかえって症状を悪化させてしまうことがあります。
片頭痛が起きた際の応急処置としては、温めるのではなく「冷やす」のが正解です。
この記事では、なぜ冷やすのが効果的なのか、緊張型頭痛との見分け方、具体的な冷やし方や、やってはいけないNG行動まで詳しく解説します。
つらい痛みを少しでも和らげるための正しい対処法を知っておきましょう。
ズキズキする片頭痛は「冷やす」のが正解!温めると悪化する理由
片頭痛の痛みは、頭の血管が拡張し、その周囲の三叉神経が刺激されることで発生します。
そのため、血管を収縮させる効果のある冷やすという対処が有効です。
逆に、体を温めると血管がさらに拡張し、痛みが悪化する可能性があります。
ズキズキとした痛みを感じたら、まずは冷やすことを試してください。
片頭痛の痛みが冷やすことで和らぐ医学的な仕組み
片頭痛のメカニズムについては諸説ありますが、その一つに三叉神経血管説があります。この説では、何らかの原因で神経伝達物質が放出され、血管の拡張や神経原性炎症が起こり、それが痛みにつながると推定されています。ただし、片頭痛発作中の脳血管の拡張が常に確認されているわけではないという文献も存在します。
痛む部分を冷やすことで血管が収縮し、神経への圧迫が軽減され、炎症が抑えられることで痛みが和らぐ可能性があると考えられています。 しかし、この考え方を裏付ける明確な証拠はないとされています。 冷やす行為は、血管の過度な拡張を抑えるためのアプローチとして有効であると推測されますが、頭蓋内の血管への効果については不明な点もあります。
温めると逆効果!片頭痛がさらにひどくなるメカニズム
片頭痛のときに温めてしまうと、血行が促進されて拡張している血管がさらに広がります。
血管が広がると、周囲の神経への刺激が一層強くなり、ズキズキとした拍動性の痛みが悪化してしまいます。
入浴やカイロなどで体を温める行為は、片頭痛の症状を増悪させる危険があるため避けるべきです。
良かれと思ってした行動が、痛みを長引かせる原因になりかねません。
その頭痛、本当に片頭痛?温めるべき「緊張型頭痛」との見分け方
頭痛にはいくつかのタイプがあり、対処法が異なります。
温めることで症状が和らぐのは、主に筋肉の緊張や血行不良が原因で起こる「緊張型頭痛」です。
自分の頭痛がどちらのタイプに近いかを知ることが、適切な対処の第一歩です。
ここでは、それぞれの頭痛の主な症状をチェックリスト形式で紹介します。
「冷やすべき」片頭痛の主な症状チェックリスト
以下の項目に当てはまる数が多いほど、片頭痛の可能性が高いと考えられます。
ズキンズキンと脈を打つような痛みがある
頭の片側(時には両側)が痛む
体を動かすと痛みが悪化する
吐き気や嘔吐を伴うことがある
普段は気にならない光や音、においに敏感になる
目の奥がえぐられるように痛む
頭痛の前に、目の前がチカチカするなどの前兆がある
「温めるべき」緊張型頭痛の主な症状チェックリスト
以下の項目に当てはまる場合、緊張型頭痛の可能性が考えられます。
このタイプの頭痛は、冷やすと筋肉がさらにこわばり、逆効果になることがあります。
頭全体がギューッと締め付けられるような痛み
後頭部から首筋にかけて、重さや圧迫感がある
肩や首の強いこりを伴う
めまいや、フワフワとした浮遊感を伴うことがある
長時間同じ姿勢でいた後や、夕方に痛みが強くなる
体を動かしても痛みは悪化しない
片頭痛の痛みを和らげる効果的な冷やし方【部位別に解説】
片頭痛の応急処置として冷やす場合、やみくもに頭全体を冷やすよりも、効果的なポイントを押さえることが重要です。
痛みの原因となっている血管が通っている場所を적確に冷やすことで、より早く痛みを和らげることが期待できます。
ここでは、冷やすべき具体的な部位と、便利なアイテムの使い方を紹介します。
脈打つ「こめかみ」や「首の付け根」を冷やすのがポイント
片頭痛の痛みを和らげるには、拡張した血管が皮膚の表面近くを通っている場所を冷やすのが効果的です。
特に、ズキズキと脈打つように痛む「こめかみ」は、原因血管の一つである浅側頭動脈が通っているため、最優先で冷やすべきポイントです。
また、首の後ろの髪の生え際あたりや、首の付け根を冷やすことも、脳に繋がる血管を冷やし、痛みの緩和に役立ちます。
冷却シートや氷枕などを使った正しい対処アイテムと使い方
手軽に使えるのが冷却シートです。
痛むこめかみや首筋に直接貼ることができ、仕事中などでも使いやすいのが利点です。
ただし、冷却効果は穏やかで持続時間も限られます。
より強い冷却効果を求めるなら、氷枕や保冷剤、氷を入れたビニール袋などをタオルで包んで使うのがおすすめです。
直接肌に当てると凍傷の恐れがあるため、必ずタオルなどで包み、1回15〜20分程度を目安に冷やしましょう。
要注意!片頭痛のときにやってはいけない3つのNG行動
つらい片頭痛の時に、良かれと思って取った行動が、かえって症状を悪化させてしまうことがあります。
特に、血行を促進する行為は血管をさらに拡張させ、痛みを増幅させる原因となるため厳禁です。
ここでは、偏頭痛の時に避けるべき代表的な3つのNG行動について解説します。
血管を広げてしまう入浴やサウナは避ける
熱いお風呂に浸かったり、サウナに入ったりすると、全身の血行が良くなり血管が拡張します。
片頭痛は脳の血管が拡張して起こるため、体を温める行為は火に油を注ぐことになりかねません。
痛みがあるときは、長時間の入浴やサウナは避け、どうしても汗を流したい場合はぬるめのシャワーで短時間で済ませるようにしましょう。
血行を促進するマッサージやストレッチは悪化の原因に
肩こりなどからマッサージを受けたくなるかもしれませんが、片頭痛の最中に首や肩を揉むと、血行が促進されて頭痛が悪化する恐れがあります。
緊張型頭痛の場合はマッサージが有効なこともありますが、ズキズキと脈打つような痛みの片頭痛では逆効果です。
痛みが強いときは、マッサージやストレッチは行わず、安静に過ごすことが大切です。
痛みを増幅させる飲酒や激しい運動は控える
アルコール、特にポリフェノールを多く含む赤ワインは、血管を拡張させる作用が知られており、片頭痛の引き金になったり、症状を悪化させたりすることがあります。
頭痛が起きている最中の飲酒は絶対に避けるべきです。
また、激しい運動も血流を増加させ、心拍数を上げるため、ズキズキとした痛みを増幅させます。
痛みがあるときは運動を中止し、安静にしましょう。
冷やす以外で試したい!薬に頼らない片頭痛の応急処置
片頭痛の痛みは非常につらく、すぐにでも和らげたいものです。
冷やす処置と合わせて行うことで、より効果的に痛みをコントロールできるセルフケアがあります。
薬が手元にない場合や、薬を飲むほどではない軽い痛みを感じたときに試せる、応急処置の方法をいくつか紹介します。
光や音の刺激を避けて暗く静かな場所で安静にする
片頭痛のときは、感覚が過敏になることが多く、普段は気にならないような光や音が非常につらく感じられます。
テレビの光や話し声、騒音などが痛みを悪化させる刺激となるため、できるだけ光や音を遮断できる環境で休むことが重要です。
部屋の照明を落とし、カーテンを閉めた静かな寝室などで、横になって安静に過ごすだけでも痛みは和らぎます。
血管を収縮させるカフェインを含む飲み物を適量とる
コーヒーや緑茶、紅茶などに含まれるカフェインには、血管を収縮させる作用があります。
そのため、拡張した血管が原因で起こる片頭痛の痛みを和らげる効果が期待できます。
頭痛が始まったタイミングで、コーヒーなどを1杯程度飲むと、症状が軽減されることがあります。
ただし、カフェインの摂りすぎはかえって頭痛を誘発することもあるため、適量を心がけましょう。
片頭痛に関するよくある質問
片頭痛の対処法については、多くの人が様々な疑問を持っています。
ここでは、気圧の変化や子供の頭痛との関わり、対処法を間違えた場合のリスクなど、片頭痛に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
正しい知識を持つことで、いざという時に落ち着いて対処できるようになります。
Q1.冷やす処置と温める処置を間違えるとどうなりますか?
片頭痛の際に温めると、血管がさらに拡張して痛みが悪化します。
逆に、緊張型頭痛の際に冷やすと、筋肉の血行が悪化してこりがひどくなり、痛みが長引く原因になります。
頭痛の種類に合わない処置は症状を悪化させるため、痛みの性質をよく見極めることが重要です。
Q2.冷却シートはおでこ以外にどこへ貼るのが効果的ですか?
冷却シートは、痛みの原因となっている血管を直接冷やせる場所に貼ると効果的です。
ズキズキと脈打つ痛みを感じる「こめかみ」や、後頭部と首の境目である「首の付け根」などがおすすめです。
おでこは気分的にスッキリしますが、血管収縮による鎮痛効果はこれらの部位の方が高いとされています。
Q3.片頭痛と緊張型頭痛が両方ある場合、どう対処すれば良いですか?
混合型頭痛の場合、その時の痛みの性質によって対処を変える必要があります。
ズキズキと脈打つ片頭痛の症状が強い時は「冷やして安静」にし、頭を締め付けられるような緊張型頭痛の症状が強ければ「首や肩を温め」ます。
判断に迷う場合は、自己判断せず専門医に相談しましょう。
まとめ
ズキズキと脈打つような片頭痛が起きた場合、その応急処置は「冷やす」のが正解です。
拡張した血管を収縮させることで、痛みの緩和が期待できます。
逆に、入浴やマッサージなどで温めると血行が促進され、血管がさらに拡張し痛みが悪化するため避ける必要があります。
自分の頭痛が冷やすべき片頭痛なのか、温めるべき緊張型頭痛なのかを見極め、こめかみや首の付け根などを効果的に冷やすことが重要です。
また、光や音の刺激を避け、安静にすることも有効な対処法となります。
症例・患者さんの声

【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得
このページを見た方は、以下のページをよく見ています。
info_outline平井鍼灸院
- 住所
- 〒132-0035
東京都江戸川区平井4丁目11−3 サンライズエンドウII 4階 - 電話番号
03-3683-7670
- 営業時間
- 火金 10:00~20:00
水 12:00~20:00
土 9:00~17:00
日 9:00~16:00 - 休業日
- 月曜・木曜・祝日
- アクセス
- JR総武本線平井駅から徒歩1分















