寝違えの激痛で動けない時の対処法|首の痛みで病院に行く目安は?
朝、目が覚めたら首に激痛が走り動かせない、というつらい寝違えの症状に悩まされることがあります。
あまりの痛みに、どう対処すれば良いのか分からなくなるかもしれません。
この記事では、寝違えた直後にできる応急処置や、痛みを悪化させないためのNG行動について解説します。
また、ただの寝違えではない危険な症状のサインや病院へ行くべき目安、再発させないための予防的な対処法まで、首の痛みを解消するための情報を紹介します。
まず確認!寝違えの激痛時にやってはいけない3つのNG行動
寝違えた直後は、首の筋肉や靭帯が炎症を起こしている状態です。
この時期に間違った対処をすると、かえって症状を悪化させ、回復を遅らせてしまう可能性があります。
良かれと思ってやった行動が裏目に出ないよう、まずは避けるべきNG行動をしっかりと確認することが重要です。
痛みが強い時ほど焦ってしまいがちですが、正しい知識を持って冷静に対処し、首へのさらなる負担を避けましょう。
無理に首を動かしたりストレッチしたりする
痛みを解消しようとして、無理に首を動かしたり、ストレッチをしたりするのは避けてください。
寝違えは、首周りの筋肉が軽い肉離れを起こしているような状態です。
この時に無理に動かすと、損傷した筋繊維がさらに傷つき、炎症が悪化する原因となります。
特に、痛みの範囲を確認するために首を回したり、特定の方向に曲げたりする行為は危険です。
首と連動している肩周りの筋肉にも負担がかかるため、痛みを感じる動作は行わず、安静を保つことが回復への第一歩です。
痛む箇所を自己判断でマッサージする
痛む箇所をほぐそうと、自己判断でマッサージするのもNG行動の一つです。
炎症が起きている部分を強く揉んだり押したりすると、毛細血管が傷ついて内出血が広がり、かえって炎症を悪化させる可能性があります。
特に首から背中にかけては多くの神経や血管が通っており、素人判断でのマッサージは非常に危険です。
専門家による施術ならまだしも、自分で痛い部分を強く刺激するのは避けるべきです。
症状をこじらせないためにも、急性期はむやみに患部を触らないようにしましょう。
炎症が起きている時期に湯船で温める
寝違えの直後、いわゆる急性期に湯船に浸かって体を温めるのは控えましょう。
炎症が起きている患部を温めると、血行が促進されて血管が拡張し、痛みや腫れといった炎症反応が強まる恐れがあります。
筋肉の緊張をほぐす目的で温めるのは、炎症が治まり痛みが和らいできた慢性期(発症後3日目以降が目安)にしてからが適切です。
発症直後は、入浴するとしても熱いお湯は避け、ぬるめのシャワーで軽く済ませる程度にとどめておくのが賢明です。
動けないほどの激痛に!今すぐできる応急処置の方法
寝違えによる激しい痛みで動けない時は、まず炎症を抑え、首への負担を最小限にすることが重要です。
この初期段階での正しい対処法が、その後の回復スピードを大きく左右します。
基本は「冷やすこと」と「安静にすること」の2点です。
パニックにならず、これから紹介する方法を落ち着いて試してみてください。
痛みを少しでも和らげ、症状の悪化を防ぐための具体的な応急処置について解説します。
氷や保冷剤を使って痛む部分を冷やす
痛みが最も強い部分は、炎症が起きている可能性が高いです。
そのため、氷嚢やビニール袋に入れた氷、保冷剤などをタオルで包み、患部に当てて冷やしましょう。
アイシングによって血管が収縮し、炎症や内出血が抑えられ、痛みの感覚を麻痺させる効果が期待できます。
1回あたり15分から20分程度を目安に、1〜2時間おきに繰り返すのが効果的です。
ただし、冷やしすぎると凍傷になる危険性もあるため、必ずタオルなどを挟んで直接肌に当てないように注意が必要です。
首を動かさず最も楽な姿勢で安静を保つ
寝違えた直後は、首の筋肉や関節にできるだけ負担をかけないことが大切です。
無理に動かすことはせず、自分が最も楽だと感じる姿勢を見つけて安静にしましょう。
横になる場合は、痛みのある側を上にしたり、タオルを丸めて首の下の隙間を埋めたりすることで、首への負担を軽減できます。
座っている時も、背もたれに寄りかかり、首が傾かないようにクッションなどでサポートすると楽になります。
痛みを我慢して動くと回復が遅れるため、まずは安静を最優先してください。
市販の湿布や鎮痛薬を適切に利用する
痛みが強く、日常生活に支障が出る場合は、市販薬を適切に利用するのも一つの手です。
消炎鎮痛成分(ロキソプロフェンやジクロフェナクなど)を含む湿布や塗り薬は、患部の炎症を抑え痛みを和らげる効果が期待できます。
特に急性期には、温湿布ではなく冷湿布を使用するのが適切です。
また、痛みがひどくて眠れないような場合は、内服の鎮痛薬も有効です。
ただし、薬を使用する際は、必ず用法・用量を守り、アレルギーなどがある場合は薬剤師に相談してから購入しましょう。
ただの寝違えじゃない?病院へ行くべき危険な症状の目安
多くの寝違えは数日で自然に回復しますが、中には単なる筋肉の炎症ではなく、他の病気が隠れているケースも存在します。
寝違えた際の症状が、いつもと違う、あるいは特定のサインを伴う場合は注意が必要です。
自己判断で放置してしまうと、重大な疾患を見逃すことにもなりかねません。
ここでは、整形外科などの医療機関を速やかに受診すべき危険な症状の目安について具体的に解説します。
手足にしびれや感覚の麻痺がある場合
首の痛みに加えて、腕や手、足にしびれや力が入りにくいといった感覚の麻痺がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。
これらの症状は、首の骨(頸椎)の間にある椎間板が飛び出して神経を圧迫する「頸椎椎間板ヘルニア」や、骨が変形して神経を圧迫する「変形性頸椎症」などの可能性があります。
単なる筋肉の問題ではなく、神経に障害が及んでいるサインであるため、専門医による正確な診断と治療が必要です。
放置すると症状が悪化し、後遺症が残ることもあるため注意しましょう。
激しい頭痛、めまい、吐き気を伴う場合
首の痛みに伴い、これまで経験したことのないような激しい頭痛、立ち上がれないほどのめまい、吐き気や嘔吐といった症状が現れた場合は、非常に危険なサインです。
これらの症状は、脳や脊髄に関わる重大な病気の可能性を示唆しています。
例えば、脳に血液を送る椎骨動脈が裂ける「椎骨動脈解離」や「くも膜下出血」などの可能性も否定できません。
このような場合は、ただちに脳神経外科や救急外来を受診し、精密検査を受ける必要があります。
2〜3日経過しても痛みが全く引かない、または悪化する場合
一般的な寝違えであれば、発症直後が痛みのピークで、その後2〜3日かけて徐々に軽快していくことがほとんどです。
しかし、数日安静にしていても痛みが一向に改善しない、あるいは日に日に痛みが増していく場合は、単なる寝違えではない可能性があります。感染症による炎症(化膿性脊椎炎)や、稀ですが腫瘍などが原因となっていることも考えられます。痛みの程度や持続期間が尋常でないと感じたら、自己判断で様子を見続けず、整形外科を受診して原因を特定することが重要です。
寝違えで受診するなら何科?整形外科が第一選択
寝違えの症状で病院を受診する場合、まずは「整形外科」が第一選択となります。
整形外科は、骨や関節、筋肉、神経といった運動器系の疾患を専門とする診療科です。
問診や触診に加え、必要に応じてレントゲンやMRIなどの画像検査を行い、痛みの原因が筋肉だけの問題なのか、それとも骨や神経に異常があるのかを正確に診断します。
診断結果に基づき、薬の処方やリハビリテーションなど、適切な治療を受けることができます。
どの科に行けばよいか迷ったら、まずは整形外科に相談しましょう。
痛みの段階別!寝違えを早く治すためのセルフケア方法
寝違えた後の回復過程は、大きく分けて発症直後の「急性期」と、痛みが和らいできた「慢性期」に分けられます。
それぞれの段階で適切な対処法は異なり、時期に合わないケアは回復を妨げることにもなりかねません。
ここでは、痛みの段階に応じたセルフケア方法を具体的に解説します。
自分の症状がどの段階にあるのかを正しく見極め、適切な対処法を実践することで、スムーズな回復を目指しましょう。
【発症〜2日】炎症を抑えることを最優先にする急性期のケア
発症からおおよそ48時間(約2日間)は「急性期」と呼ばれ、患部で炎症が最も強く起きている時期です。
この期間のケアは、とにかく炎症を悪化させないことが最優先となります。
具体的な対処法は、氷や保冷剤で痛む部分を冷やすアイシングと、首を無理に動かさずに安静を保つことです。
マッサージやストレッチ、飲酒、長時間の入浴など、血行を促進する行為は炎症を助長するため厳禁です。
消炎鎮痛成分の入った冷湿布も有効なので、安静と冷却を徹底し、炎症が鎮まるのを待ちましょう。
【3日目以降】痛みが和らいだら血行を促進する慢性期のケア
発症から3日目以降になり、ズキズキとした激しい痛みが和らいできたら「慢性期」に入ります。
この時期は、急性期の炎症が治まり、硬くなった筋肉の回復を促す段階です。
ケアのポイントは、これまでと逆に血行を促進させること。
ぬるめのお湯にゆっくり浸かったり、蒸しタオルを首に当てたりして、患部を温めましょう。
血流が良くなることで、筋肉の修復に必要な酸素や栄養素が運ばれやすくなります。
また、痛みを感じない範囲で、ゆっくりと首を動かす軽いストレッチを取り入れるのも効果的です。
首用コルセットを活用して首への負担を軽減する
痛みが強く、少し動かすだけでも激痛が走るような場合は、ドラッグストアなどで市販されている首用コルセット(ネックカラー)を活用するのも一つの方法です。
コルセットを装着することで首の動きがある程度制限され、頭の重さを支える首の筋肉への負担を軽減できます。
これにより、痛みの緩和と安静の維持が期待できます。
ただし、長期間にわたって使用し続けると、かえって首周りの筋力が低下してしまう恐れがあるため、痛みが特に強い時期に限定して一時的に使用するようにしましょう。
激痛を繰り返さないために!日常生活でできる寝違えの予防策
一度寝違えると、同じような痛みを繰り返してしまうことがあります。
これは、寝違えの原因が日常生活の習慣に潜んでいる場合が多いためです。
つらい症状を再発させないためには、日頃から首に負担をかけない生活を意識することが重要です。
ここでは、寝違えた経験のある人が取り組むべき、具体的な予防策について解説します。
睡眠環境の見直しや日中の過ごし方を少し変えるだけで、寝違えのリスクを大幅に減らすことが可能です。
自分の体に合った枕の高さやマットレスの硬さを見直す
睡眠中の姿勢は、寝違えの最も大きな原因の一つです。
特に枕の高さが合っていないと、睡眠中に首に不自然な力がかかり続け、筋肉や関節に大きな負担をかけます。
理想的な枕の高さは、仰向けに寝たときに首の骨が緩やかなS字カーブを保てるものです。
また、柔らかすぎるマットレスは腰が沈み込んで寝姿勢が崩れやすく、肩や背中の筋肉にも影響を与えます。
自分の体型や寝方に合った、適度な高さの枕と硬さのマットレスを選ぶことが、寝違え予防の基本です。
デスクワーク中は定期的に休憩をとり同じ姿勢を続けない
デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けることは、首周りの筋肉が緊張し、血行不良を引き起こす大きな原因となります。
特にパソコン作業では、頭が前に突き出た姿勢になりがちで、首の後ろ側の筋肉に常に負担がかかっています。
このような状態が続くと筋肉が硬直し、些細なきっかけで寝違えを起こしやすくなります。
仕事中は、少なくとも1時間に1回は席を立ち、軽く歩いたり、肩を回したりして体を動かすことを意識しましょう。
姿勢をリセットする習慣が大切です。
就寝前に軽いストレッチで首周りの筋肉の緊張をほぐす
一日の終わりに、その日の活動で蓄積された首や肩の筋肉の緊張をほぐすことも、寝違えの予防に非常に効果的です。
就寝前に、リラックスした状態で軽いストレッチを行いましょう。
ゆっくりと首を左右に傾けたり、前に倒したりする動作や、両肩をゆっくりと上げ下げする運動がおすすめです。
あくまで筋肉を心地よく伸ばす程度にとどめ、痛みを感じるほど強く行うのは避けてください。
血行が良くなり、リラックスした状態で眠りにつくことで、睡眠中の筋肉のトラブルを防ぎます。
寝違えの激痛に関するよくある質問
寝違えた直後は、痛みで動けないほどのつらさから、多くの疑問や不安が浮かんでくるものです。
「この痛みはいつまで続くのか」「早く治すためにできることはないか」など、気になる点は多岐にわたるはずです。
ここでは、寝違えの激痛に関して多くの方が抱く質問とその回答をまとめました。
正しい知識を得ることで、現在の状況を客観的に理解し、適切な行動をとるための参考にしてください。
Q1. 寝違えによる激しい痛みは、通常どのくらいの期間で治りますか?
軽い症状であれば2〜3日、痛みが強くても1週間程度で自然に軽快することがほとんどです。
ただし、痛みの強さや原因によって回復期間は異なります。
数日経っても痛みが全く引かない、または悪化する、手足にしびれがあるといった場合は、他の病気の可能性も考えられるため、早めに整形外科を受診してください。
Q2. 痛みが強い時にストレッチをするのは逆効果ですか?
はい、逆効果になる可能性が高いです。
痛みが強い急性期は、筋肉が炎症を起こしている状態です。
この時に無理にストレッチをすると、傷ついた筋繊維をさらに損傷させ、炎症を悪化させてしまう恐れがあります。
痛みが強い間は安静を第一とし、ストレッチは痛みが和らいでからにしましょう。
Q3. 痛いときにお風呂に入って温めても大丈夫ですか?
発症直後の痛みが強い時期(急性期)は避けるべきです。
患部を温めると血行が良くなり、炎症や腫れを悪化させる可能性があります。
この時期はシャワーで済ませるのが無難です。
痛みが和らいだ慢性期(発症3日目以降が目安)であれば、温めることで血行が促進され、筋肉の回復を助ける効果が期待できます。
まとめ
寝違えによる激しい痛みで動けない場合、まずは慌てずにNG行動を避け、応急処置を実践することが重要です。
発症直後は無理に動かしたり温めたりせず、氷などで冷やしながら楽な姿勢で安静を保ちましょう。
ほとんどの場合は数日で改善に向かいますが、手足のしびれや激しい頭痛を伴う場合、痛みが長引く場合は、速やかに整形外科を受診してください。
また、再発を防ぐためには、自分に合った寝具を選び、日中の姿勢に気を配るなど、日常生活の見直しが不可欠です。
症例・患者さんの声

【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得
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