【起立性低血圧】症状改善症例

【患者像】
K,Mさん 10代 女性
【来院】
 2018,1,26
【症状】
主訴:起立性低血圧、頭痛
2017年6月から発症
朝起きることが出来なくなり、お母さんに声掛けと大きく揺さぶってもらっても起き上がるのに2~3時間かかってしまう。
寝つきも悪く、朝起きられないので朝から学校に行けない状態。
単位が足りず学年があがれるか不安。
日中過ごしていても、頭痛も出てくる。疲れやすい状態。

【治療経過と内容】
治療方針
下腿の血流をあげて全身の血行改善を促し、頭頚部の緊張と背部の緊張を取り除いていくように治療を進めている。
 
【同時に治療した症状】
便秘、疲労感
【使用した主なツボ】
太衝、足三里、承山、中脘、側頭筋、膈兪、頭頸移行部

【考察】
この症例は現在も治療中で経過段階である。
急な発症ではあったが、普段から感情の抑圧や緊張状態が身体へ負荷としてかかっていて、何かのきっかけで出ているものとして考える。足の特にふくらはぎの冷えが強く、全身の血液の巡りが悪い状態が見られた。また思考により頭の使い過ぎや、食いしばりもある状態で側頭骨の硬さも強く見受けられたので、そこの緊張緩和と血行改善を目的として治療を続けた。
低気圧など気候に左右される状態も時々見られたが、約2か月週に1回の治療を続けて、一週間続けてお母さんの声掛けだけで起きられるようになった。また起き上がるのにも45分とだいぶ時間も短くなり、改善が徐々にみられる。今後はこのペースで治療方針もこのまま変えず、骨格調整の部分も取り入れていく考えである。