【自律神経失調症・うつ病】頚の痛みの改善症例

【自律神経失調症 症状59】
【患者像】
Tさん 20代 男性
もともと双極性障害をお持ちの方で、首の痛みで来院。
【来院】
 2016.910
【症状】
主訴:双極性障害と首の痛み
首の痛みが起こっている原因は、脳の緊張状態による交感神経の緊張が原因。もともと双極性障害も持っているために、ストレスに対して抵抗している時に首の痛みが出る。仕事上も、下向きの姿勢が多く工事に従事しているために体が冷える環境下にいることが多かった。またレイノー現象も陽性だった。振動が原因で体の異常を期待していた。
【治療経過と内容】
治療方針
手関節および頸椎神経根の治療
レイノー現象による手や腕の症状に関しては、手関節付近の神経束と血管束に対するアプローチが重要だった。神経パルスやお灸によるアプローチは有効だった。
頸椎神経根に関しても、神経パルスが重要だった。長年の双極性障害を持っている患者だったため、首の筋肉も緊張していた。総頚動脈付近の硬さは自律神経の乱れを生み出すだけではなく、神経根に豊富な酸素が行き届く為にも首の緊張を取り除くことがとても大切。特にパルス治療が効果的だった。
【同時に治療した症状】
双極性障害
【使用した主なツボ】
頚椎神経根
【考察】
双極性障害を持っている患者さんに関しては、体のしびれや冷感などの症状の根源に自律神経の乱れや中枢神経の緊張を見るべき。末梢の症状の根源は必ず中枢にあるからだ。なぜいまの症状が出ているのかを明確にしていき、詳細をつかむことで根本治療が可能となる。今回は、神経根パルスが有効だった。中枢神経に対しても末梢神経に対しても、よい効果が出た。血管束に対する効果も良好だった。これらの結果を踏まえて今回の治療のポイントを整理すると、中枢神経系の乱れがある場合は、パルス治療を頚にするという事だった。
今までも頚のパルス治療をしてきたが、今回の症例でその再現性を明らかにすることが出来た。
これからも多くの方の患者さんの施術に活かしていく。
以上