膝裏リンパの詰まりを解消!むくみや痛みの原因とセルフでできるほぐし方
膝裏の痛みや足のむくみは、膝裏のリンパ節のつまりが原因かもしれません。
リンパの流れが滞ると、老廃物や余分な水分が溜まり、様々な不調を引き起こします。
この記事では、膝裏のリンパが詰まる原因から、自分でできるセルフマッサージによるほぐし方、症状を悪化させないための注意点まで詳しく解説します。
正しい知識とケア方法を身につけ、つらいむくみや痛みを解消しましょう。
脚の不調は膝裏のリンパ(膝窩リンパ節)の詰まりが原因かも?
足のむくみやだるさ、冷えといった不調は、膝の裏にある「膝窩リンパ節」というリンパ節の詰まりが関係している場合があります。
このリンパ節は下半身のリンパの中継点であり、ここが詰まると足全体の流れが滞ってしまうのです。
特に長時間のデスクワークや立ち仕事をしている方は、膝窩リンパ節の流れが悪くなりやすいため注意が必要です。
下半身のリンパが集中する「膝窩リンパ節」の役割
膝窩リンパ節は、膝の裏のくぼみ部分にある重要なリンパ節です。
全身に網目のように張り巡らされたリンパ管が集まるリンパ節は、体内の老廃物や細菌をろ過するフィルターの役割を担っています。
中でも膝窩リンパ節の場所は、足首から太ももまでの下半身全体のリンパが合流する中継地点に位置するため、この部分の流れが滞ると下半身全体の不調につながりやすくなります。
この位置にあるリンパ節が正常に機能することが、下半身の健康を保つ上で重要です。
なぜ膝裏のリンパは流れが滞りやすいのか
膝裏のリンパが滞りやすい主な理由は、その構造と生活習慣にあります。
膝関節は日常的に曲げ伸ばしを行うため、リンパの流れが圧迫されやすい部位です。
また、デスクワークや立ち仕事などで長時間同じ姿勢を続けていると、筋肉の動きが少なくなり血行が悪化します。
ふくらはぎの筋ポンプ作用が十分に働かないと、血液やリンパ液を心臓へ送り返す力が弱まり、結果として膝裏に老廃物や余分な水分が溜まりやすくなるのです。
放置は危険!膝裏のリンパが詰まることで起こる症状
膝裏のリンパの詰まりを放置すると、単なるむくみやだるいといった不快な症状だけでなく、様々なトラブルを引き起こす可能性があります。
老廃物が溜まり続けることで、膝裏の痛みや腫れが悪化し、慢性的な冷えやセルライトの原因にもなります。
症状が軽いうちに気づき、なぜ腫れるのか原因を理解して適切なケアを始めることが、健やかな脚を保つために重要です。
パンパンになる脚のむくみや足先の冷え
膝裏のリンパの流れが滞ると、排出されるべき老廃物や余分な水分が細胞のすき間に溜まり、脚全体のむくみを引き起こします。
特に、心臓から最も遠いふくらはぎや足首周りは、重力の影響で水分が溜まりやすく、夕方になると靴がきつく感じるほどパンパンになることもあります。
また、リンパの流れの悪化は血行不良にもつながり、毛細血管まで温かい血液が届きにくくなるため、足先の冷えという症状も現れやすくなります。
膝裏を押した時の痛みやゴリゴリとしたしこり
膝裏のリンパ節に老廃物が溜まり、流れが滞ると、その部分が硬くなることがあります。
膝裏を指で押すと、ズーンとした痛みを感じたり、ゴリゴリとした小さなしこりのような感触があったりするのは、リンパ節が詰まっているサインの一つです。
このしこりは、排出されなかった老廃物や疲労物質が凝り固まったもので、マッサージなどで優しくほぐすことで、痛みや違和感の軽減が期待できます。
ふくらはぎの張りや足全体のだるさ
膝裏のリンパの流れが滞ると、ふくらはぎをはじめ足全体に影響が及びます。
老廃物や余分な水分が溜まることで、ふくらはぎは常に張っているような状態になり、重くだるい感覚が続きます。
このだるさは、ふくらはぎだけでなく、もも裏など脚の広範囲にわたって感じられることも少なくありません。
筋肉の疲労とは異なる、すっきりしない重だるさが続く場合は、リンパの詰まりを疑ってみる必要があります。
膝裏のリンパが詰まる主な原因
膝裏のリンパが詰まり痛い原因となるのは特定の病気だけでなく日常生活に潜む様々な要因が考えられます。
特に血行不良や筋力の低下自律神経の乱れはリンパの流れに大きく影響します。
自分の生活習慣を振り返りどの原因が当てはまるかを知ることが効果的なセルフケアや予防につながります。
長時間のデスクワークや立ち仕事による血行不良
デスクワークや立ち仕事で長時間同じ姿勢を続けることは、膝裏のリンパが詰まる大きな原因です。
座りっぱなしや立ちっぱなしの状態では、ふくらはぎの筋肉が動かないため、血液やリンパ液を心臓に送り返す「筋ポンプ作用」が働きにくくなります。
これにより血行が悪化し、老廃物や水分が下半身に溜まりやすくなるのです。
特に腰回りの筋肉が硬くなると骨盤内の血流も滞り、腰痛とともに脚のむくみやだるさを引き起こすこともあります。
運動不足によるふくらはぎの筋力低下
ふくらはぎの筋肉は「第二の心臓」とも呼ばれ、下半身の血液やリンパ液を心臓方向へ押し上げる重要なポンプの役割を担っています。
しかし、運動不足によってふくらはぎの筋力が低下すると、このポンプ機能が十分に働かなくなります。
その結果、リンパの流れが停滞し、膝裏のリンパ節に老廃物が溜まりやすくなってしまうのです。
ウォーキングや階段の上り下りなど、日常生活の中で意識的にふくらはぎの筋肉を使う機会を増やすことが大切です。
ストレスや冷えによる血管の収縮
過度なストレスや身体の冷えは、自律神経のバランスを乱し、血管を収縮させる原因となります。
血管が収縮すると血行が悪くなり、それに伴ってリンパの流れも滞りやすくなります。
特に、オフィスでの冷房や冬場の寒さで足元が冷えると、血行不良が顕著になり、むくみやだるさといった症状が悪化しやすくなります。
体を冷やさない工夫や、リラックスする時間を作ってストレスを管理し、体を温める習慣を持つことが重要です。
塩分の多い食事など食生活の乱れ
塩分の多い食事は、体内の水分バランスを崩し、むくみを引き起こす直接的な原因となります。
塩分を過剰に摂取すると、体は塩分濃度を薄めようとして水分を溜め込みやすくなります。
この余分な水分が血管やリンパ管から漏れ出し、細胞の間に溜まることでむくみとして現れるのです。
外食や加工食品が多いなど、食生活が乱れがちな場合は、塩分を控えるとともに、カリウムを多く含む野菜や果物を摂り、水分バランスを整えることが大切です。
自宅で簡単!膝裏リンパの詰まりを流すセルフマッサージ
膝裏のリンパの詰まりを解消するには、セルフで行うリンパマッサージが効果的です。
滞ったリンパの流れを物理的に促し、老廃物の排出を助けます。
ここでは、自宅で誰でも簡単にできる、リンパ節のほぐし方やリンパを流すための基本的な手順を紹介します。
強くもむ必要はなく、優しくさするだけでも効果が期待できるので、毎日の習慣に取り入れてみましょう。
マッサージを始める前に確認したい注意点
セルフマッサージを安全かつ効果的に行うために、いくつかの注意点があります。
まず、皮膚を傷つけないように、滑りを良くするオイルやクリームを使用しましょう。
また、食後すぐや飲酒後、体調が優れない時や発熱している時は避けてください。
マッサージの圧は「痛気持ちいい」と感じる程度が最適で、強い力でゴシゴシこするのは逆効果です。
特にリンパ節はデリケートなため、優しく刺激することを心がけてください。
【STEP1】足首からふくらはぎへ!下から上へ老廃物を流す
リンパマッサージは心臓から遠い末端から始めるのが基本です。
まず足首の周りを両手で包み込むように持ちくるぶしの内側と外側を優しくさすります。
次に手のひら全体を使って足首から膝裏に向かってふくらはぎをゆっくりとさすり上げます。
この時下半身に溜まった老廃物を膝裏のリンパ節へ集めるようなイメージで行うのがポイントです。
これを数回繰り返しリンパの流れを促していきます。
【STEP2】指の腹で優しく!膝裏のリンパ節を刺激する
次に、リンパの合流地点である膝裏のリンパ節を刺激します。
膝を軽く曲げた状態で、膝の真裏にあるくぼみに両手の中指と薬指の腹を当てます。
息を吐きながらゆっくりと5秒ほど圧をかけ、息を吸いながら力を抜く、という動作を数回繰り返します。
この部分はデリケートなため、強く押しすぎないように注意が必要です。
痛みを感じる場合は、さするだけでも問題ありません。
膝裏のツボを優しくほぐすように刺激し、詰まりを解消していきます。
【STEP3】太ももから脚の付け根へ!リンパを押し流す
最後に、膝裏に集めたリンパを、さらに体幹に近い脚の付け根(鼠径リンパ節)に向かって流します。
両手の手のひら全体を使い、膝の上から太ももの前面、内側、外側を通り、脚の付け根に向かってゆっくりとさすり上げます。
この時も、老廃物を体の中心部へ押し流していくイメージで行いましょう。
この一連の流れを数回繰り返すことで、下半身全体のリンパの流れがスムーズになり、むくみやだるさの改善につながります。
マッサージと併用したい!リンパの流れを促進する簡単ストレッチ
リンパマッサージの効果をさらに高めるためには、ストレッチを組み合わせるのがおすすめです。
ストレッチによって筋肉を動かすことで、リンパ液を送り出すポンプ機能が活性化し、マッサージだけでは届きにくい深層部のリンパの流れも促進されます。
ここでは、日常生活の合間に手軽にできる簡単なストレッチを紹介します。
座ったままできる足首の曲げ伸ばしストレッチ
デスクワーク中やテレビを見ながらでも簡単にできるのが、足首のストレッチです。
椅子に座った状態で、かかとは床につけたまま、つま先をゆっくりと上げ下げします。
次にかかとを上げ下げする動きも行いましょう。
この動作を繰り返すことで、ふくらはぎの筋肉が収縮と弛緩を繰り返し、筋ポンプ作用が促進されます。
血行が良くなり、足先に溜まった血液やリンパ液が心臓に戻りやすくなるため、むくみや冷えの予防に効果的です。
寝ながらできる脚上げストレッチ
就寝前や起床時に、ベッドの上でできる簡単なストレッチです。
仰向けに寝た状態で、両脚をそろえてゆっくりと天井に向かって持ち上げ、そのまま30秒から1分ほどキープします。
この時、壁に脚を預けると楽に行えます。
重力を利用して脚に溜まっていた血液やリンパ液が自然に心臓の方向へ流れるため、足のむくみやだるさの解消に非常に効果的です。
脚を上げた状態で足首を回したり、ぶらぶらと振ったりするのも良いでしょう。
その痛み、本当にリンパのせい?注意すべき膝裏の症状
膝裏が痛い、腫れているといった症状は、多くの場合リンパの滞りが原因ですが、中には注意が必要な病気が隠れている可能性もあります。
特に、膝を伸ばすと痛い、急に腫れがひどくなった、熱を持っているなどの症状がある場合は、自己判断でマッサージなどを行うのは危険です。
リンパの詰まりによる症状との違いを知り、適切な対処をすることが重要です。
膝裏がぽっこり腫れている場合はベーカー嚢腫の可能性
膝裏がピンポン玉のようにぽっこりと腫れている場合、ベーカー嚢腫の可能性があります。
これは、膝の関節を覆う膜から分泌される関節液が、何らかの原因で過剰に作られ、膝裏の袋(滑液包)に溜まってしまう病気です。
変形性膝関節症や関節リウマチなどに伴って発症することが多く、リンパの詰まりによる腫れとは異なり、はっきりとしたこぶ状の腫れが見られます。
痛みがない場合もありますが、気になる場合は整形外科を受診しましょう。
脚に熱感や赤みがある場合は深部静脈血栓症の疑いも
片方の脚だけが急にパンパンに腫れ、皮膚が赤みを帯びて熱っぽく感じたり、ふくらはぎに強い痛みがあったりする場合は、深部静脈血栓症の可能性があります。
これは、脚の深い部分にある静脈に血栓(血の塊)ができて詰まってしまう病気で、エコノミークラス症候群としても知られています。
この血栓が血流に乗って肺に飛ぶと、命に関わる肺塞栓症を引き起こす危険があるため、緊急性の高い状態です。
すぐに医療機関を受診してください。
セルフケアで改善しない場合は医療機関へ相談を
紹介したリンパマッサージやストレッチなどのセルフケアを一定期間続けても、むくみや痛みが改善しない、あるいは悪化する場合には、自己判断を続けずに専門医に相談することが重要です。
症状の背後にベーカー嚢腫や深部静脈血栓症といった病気が隠れている可能性も考えられます。
また、美容目的のエステではなく、まずは整形外科や血管外科など、症状に応じた適切な診療科を受診し、正確な診断を受けるようにしましょう。
リンパを詰まらせないための日常生活でできる予防策
つらいむくみや痛みを解消し、再発させないためには、リンパマッサージなどの対症療法だけでなく、リンパを詰まらせない生活習慣を身につけることが根本的な解決策となります。
食事や運動、入浴など、日常生活のちょっとした工夫でリンパの流れは大きく改善されます。
日々の積み重ねで、滞りのない健やかな体を目指しましょう。
体を内側から温める食生活を心がける
体が冷えると血行が悪くなり、リンパの流れも滞りやすくなります。
そのため、体を内側から温める食生活を意識することが大切です。
ショウガやニンニク、ネギなどの香味野菜や、ゴボウや人参といった根菜類は体を温める作用があります。
逆に、夏野菜や南国の果物、冷たい飲み物や食べ物は体を冷やす傾向があるため、摂りすぎには注意しましょう。
温かいスープやハーブティーなどを食事に取り入れるのも効果的です。
こまめな水分補給で老廃物を排出しやすくする
リンパ液の主成分は水分であり、体内の水分が不足するとリンパ液の粘度が高まり、流れにくくなります。
その結果、老廃物がうまく排出されず、体内に溜まりやすくなってしまいます。
これを防ぐためには、こまめな水分補給が欠かせません。
一度に大量に飲むのではなく、常温の水や白湯を1日に1.5リットルから2リットルを目安に、少しずつ飲む習慣をつけましょう。
これにより、老廃物がスムーズに排出されやすくなります。
長時間の同じ姿勢を避け、定期的に体を動かす
デスクワークや立ち仕事など、長時間同じ姿勢でいることが多い場合は、意識的に体を動かすことが重要です。
少なくとも1時間に1回は立ち上がって歩き回ったり、かかとの上げ下ろしやアキレス腱を伸ばすストレッチを行ったりするだけでも、筋肉のポンプ作用が働き、血行やリンパの流れが促進されます。
休憩時間に軽いウォーキングを取り入れるなど、日常生活の中に運動の機会を増やす工夫をしましょう。
湯船に浸かって全身の血行を良くする
忙しいとシャワーだけで済ませてしまいがちですが、リンパの流れを良くするためには、湯船にしっかりと浸かる習慣が効果的です。
38~40℃程度のぬるめのお湯に15分ほど浸かることで、全身が温まり血管が拡張して血行が促進されます。また、水圧によるマッサージ効果も期待でき、リラックスすることで自律神経のバランスも整います。入浴中にふくらはぎや膝裏を軽くマッサージするのもおすすめです。
膝裏のリンパに関するよくある質問
ここでは膝裏のリンパケアに関して多くの方が疑問に思う点について、Q&A形式で解説します。
正しい知識を身につけ、日々のセルフケアに役立ててください。
Q1. リンパマッサージはどのくらいの頻度と強さで行うのが効果的ですか?
毎日、お風呂上がりなどの血行が良いタイミングで、痛気持ちいいと感じる程度の優しい力で行うのが効果的です。
リンパ管は皮膚のすぐ下にあるため、強く押す必要はありません。
習慣化して毎日続けることで、リンパが滞りにくい状態を維持できます。
Q2. 膝裏にしこりのようなものがありますが、これはリンパの詰まりでしょうか?
老廃物が溜まって硬くなったリンパ節の可能性が高いですが、痛みが強い、徐々に大きくなる、熱を持っているなどの場合はベーカー嚢腫などの病気も考えられます。
しこりに気づいたら、一度、整形外科などの医療機関で相談することをおすすめします。
Q3. セルフケアを続けても脚のむくみが改善しない場合はどうすれば良いですか?
セルフケアを1〜2週間続けても症状が全く改善しない、もしくは悪化するようであれば、他の病気が隠れている可能性があります。
自己判断で続けず、なるべく早く整形外科や血管外科など、専門の医療機関を受診して原因を調べてもらいましょう。
まとめ
膝裏のリンパの流れを良くすることは、脚のむくみや痛み、だるさといった不調を改善するために重要です。
本記事で紹介したセルフマッサージやストレッチを日常生活に取り入れ、滞ったリンパの流れをスムーズにしましょう。
また、食生活や運動習慣を見直し、体を温めて血行を促進することも、根本的な予防につながります。
ただし、セルフケアで改善しない場合や、異常な腫れや痛みを感じる際には、速やかに医療機関を受診してください。
症例・患者さんの声

【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得
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