動悸に即効性のあるツボ4選!自律神経を整え不安を落ち着かせる押し方
会議前や電車の中など、突然の動悸に襲われると強い不安を感じるものです。
その原因は、ストレスによる自律神経の乱れや過度な緊張かもしれません。
そんなとき、薬や道具がなくても実践できるセルフケアがツボ押しです。
この記事では、動悸を落ち着かせる効果が期待でき、即効性のあるとされる4つのツボの場所と、自律神経を整えるための正しい押し方を具体的に解説します。いざという時のために覚えておくと安心です。
その動悸、病気じゃないかも?ストレスや自律神経の乱れが原因の場合も
動悸がすると心臓の病気を心配しがちですが、必ずしもそうとは限りません。
日常生活における精神的なストレス、過労、睡眠不足などが原因で自律神経のバランスが乱れ、動悸として症状が現れることは少なくありません。
自律神経は、心臓の拍動などをコントロールする役割を担っており、活動時に働く交感神経とリラックス時に働く副交感神経が交互に優位になることで体の調和を保っています。
しかし、強いストレスや生活習慣の乱れ、更年期によるホルモンバランスの変化などによってこの切り替えがうまくいかなくなると、心臓が過剰に反応して動悸を引き起こすのです。
【厳選】動悸に即効性が期待できる4つのツボ
数あるツボの中でも、動悸に良い影響を与えることが期待されるツボは複数存在します。今回はその中から、セルフケアで活用しやすい「神門(しんもん)」「膻中(だんちゅう)」「労宮(ろうきゅう)」の3つのツボを紹介します。これらのツボは、精神的な緊張を和らげたり、心臓の働きに関わる経絡の流れを整えたりする作用があるため、不安やストレスからくる動悸のセルフケアに適しています。
いずれも手や胸にあるため、場所を覚えればいつでもどこでも手軽に押すことが可能です。いざという時に備え、正しい位置と押し方を覚えておきましょう。
神門(しんもん):手首のツボで不安や緊張を和らげる
神門は、手首の内側にあるツボで、精神的な安定に深く関わることで知られています。
場所は、手首の曲がりジワの上で、小指側の少しくぼんだところにあります。
このツボは心臓につながる経絡に属しており、刺激することで高ぶった神経を鎮め、不安や緊張を緩和する効果が期待できます。
精神的なストレスが原因で心臓がドキドキするときや、考えごとで眠れない夜などに押すのがおすすめです。
ゆっくりと呼吸しながら押すことで、心身ともにリラックス状態へと導いてくれるでしょう。
プレゼン前など、緊張する場面でのお守り代わりにもなります。
内関(ないかん):乗り物酔いにも効く万能ツボで動悸をケア
内関は、手首の内側、腕の中心線上にあるツボです。
手首の曲がりジワから、ひじに向かって指3本分進んだところにあり、2本の太い腱の間に位置します。
このツボは、自律神経のバランスを整える作用に優れており、精神的なストレスや不安感からくる動悸を鎮めるのに効果的です。
また、消化器系の不調にも働きかけるため、乗り物酔いや吐き気を抑えるツボとしても広く知られています。
動悸だけでなく、胸のつかえや息苦しさを感じるときにも役立つ万能なツボなので、覚えておくと様々な場面で活用できます。
郄門(げきもん):急な胸の痛みを伴う動悸の救急ツボ
郄門は、腕の内側、内関よりもさらにひじ側にあるツボです。
手首の曲がりジワからひじに向かって指5本分のところにあり、内関と同じく2本の腱の間に位置します。
このツボは、急性の症状を緩和する効果が高いとされ、「救急のツボ」とも呼ばれています。
特に、胸の痛みや不快感、圧迫感を伴うような突然の動悸に対して即効性が期待できます。
不整脈のセルフケアとして用いられることもあり、発作的に動悸が起きてしまった際に、まず試してほしいツボの一つです。
強い動悸でパニックになりそうな時に、落ち着いてこのツボを押してみてください。
膻中(だんちゅう):胸の中心にあるツボで息苦しさを楽にする
膻中は体の中心線上、胸の真ん中にあるツボです。
左右の乳頭を結んだ線のちょうど真ん中に位置します。
このツボは「気の海」とも呼ばれ、胸のエネルギー循環を司る重要なポイントとされています。
ストレスや不安で胸が苦しくなったり、呼吸が浅くなったりしたときに刺激すると、胸のつかえが取れて呼吸が楽になります。
動悸とともに息苦しさや息切れを感じる場合に特に効果的です。
押す際は、中指の腹を当て、円を描くように優しくマッサージするのがおすすめです。
ゆっくりと呼吸をしながら行うと、よりリラックス効果が高まります。
ツボの効果を最大限に引き出す正しい押し方
ツボ押しは、やみくもに押せば良いというわけではありません。
効果を最大限に引き出すためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。
特に「呼吸」「押す強さ」「回数」の3つを意識することで、ツボへの刺激が適切に伝わり、心身のリラックス効果や自律神経を整える作用が高まります。
これから紹介する基本的な方法をマスターすれば、誰でも簡単に効果的なセルフケアを実践できます。
動悸が起きたときはもちろん、日々のリラックス法としても取り入れてみましょう。
息を吐きながら5秒かけてゆっくり押すのが基本
ツボを押す際は、呼吸と連動させることが非常に重要です。
特に、息を吐くタイミングで押すのが基本となります。
息を吐くと、心身をリラックスさせる副交感神経が優位になるため、ツボ押しの効果が高まります。
具体的なやり方としては、まず鼻からゆっくりと息を吸い込み、次に口からフーッと細く長く息を吐き出します。
この息を吐き出す動作に合わせて、5秒くらいかけてゆっくりとツボに圧を加えていきます。
そして、息を吸うタイミングで、同じように5秒かけてゆっくりと力を抜いてください。
この一連の動作を繰り返すことで、心拍が落ち着きやすくなります。
押す強さは「痛気持ちいい」と感じる程度が目安
ツボを押すときの強さは、「痛気持ちいい」と感じる程度が最適な目安です。
効果を期待するあまり、爪を立てたり、痛みを我慢するほど強く押したりするのは逆効果です。
強すぎる刺激は、かえって筋肉を緊張させてしまったり、場合によっては組織を傷つけたりする原因にもなります。
リラックス効果を得るためには、体が心地よいと感じる刺激が最も適しています。
指の腹をツボに垂直に当て、ジーンと響くような感覚がある「痛気持ちいい」強さで、ゆっくりと圧をかけていきましょう。
自分の体の声に耳を傾けながら、最適な圧を探してみてください。
1か所につき5回程度繰り返すのがおすすめ
ツボ押しは、一度に長時間押し続けるよりも、リズミカルに刺激を繰り返す方が効果的とされています。
1か所のツボにつき、「息を吐きながら5秒押して、吸いながら5秒で力を抜く」という一連の動作を1回とし、これを5回程度繰り返すのがおすすめです。
もちろん、これはあくまで目安なので、ご自身の体調や症状の程度に合わせて回数を調整しても構いません。
動悸が落ち着くまで、あるいは心地よいリラックス感が得られるまで続けてみてください。
日々のケアとして行う場合は、朝晩に5回ずつなど、習慣化しやすい回数で行うと良いでしょう。
ツボ押しと合わせたい!動悸が起きたときの応急処置
突然の動悸に襲われたとき、ツボ押しは非常に有効なセルフケアですが、他の応急処置と組み合わせることで、より早く心を落ち着かせることができます。
これから紹介する方法は、高ぶった交感神経の働きを鎮め、心身をリラックスモードに切り替える副交感神経を優位にするのに役立ちます。
これらの方法は、動悸を根本的に治す治療ではありませんが、不安やパニックを和らげるための手段として非常に有効です。
ツボ押しと併せて実践し、まずは冷静さを取り戻しましょう。
まずは楽な姿勢で座り、ゆっくり深呼吸する
動悸が始まったら、まずは慌てずに安全な場所に移動し、座ったり横になったりして楽な姿勢をとりましょう。
立っていると、めまいや失神につながる危険性があります。
次に、ベルトやネクタイ、きつい衣服などを緩めて、体を締め付けから解放してあげてください。
そして、意識を呼吸に集中させ、ゆっくりとした腹式呼吸を行います。
鼻から4秒かけて息を吸い、お腹を膨らませ、口から8秒かけてゆっくりと息を吐き出し、お腹をへこませるイメージです。
この深い呼吸を繰り返すことで、高ぶった交感神経が鎮まり、心拍数が徐々に落ち着いてきます。
冷たい水を飲む、または顔を洗って副交感神経を優位にする
冷たい刺激は、副交感神経の一つである迷走神経を反射的に刺激し、興奮した心臓の働きを落ち着かせる効果が期待できます。
これは「潜水反射」という、人間が本来持っている体の仕組みを応用したものです。
動悸が起きたら、コップ一杯の冷たい水をゆっくりと飲んでみてください。
また、冷たい水で顔を洗ったり、冷たいシャワーを浴びたり、濡らしたタオルを顔や首筋に当てるのも有効です。
手軽にできる方法なので、ツボ押しや深呼吸と合わせて試してみることをおすすめします。
ただし、急激な温度変化は体に負担をかけることもあるため、無理のない範囲で行いましょう。
注意!セルフケアで対処できない危険な動悸のサイン
多くの動悸はストレスや疲労による一時的なもので、セルフケアで対処できます。
しかし、中には心筋梗塞や危険な不整脈といった、命に関わる病気が原因となっているケースも存在します。
ツボ押しなどで様子を見るべきではない「危険な動悸」には、特有のサインがあります。
動悸とともに、めまいや強い胸の痛みなど、これから紹介するような症状が現れた場合は、セルフケアで対処しようとせず、速やかに医療機関を受診する必要があります。
めまい・失神・強い胸の痛みを伴う場合
動悸に加えて、めまい、気が遠くなる感じ、目の前が暗くなる、あるいは実際に失神してしまった場合は、非常に危険なサインです。これらは、不整脈によって心臓から脳へ送られる血液が不足していることを示唆しています。
また、胸を万力で締め付けられるような激しい痛み、圧迫感、焼けつくような痛みが数分以上続く場合は、心筋梗塞や狭心症の可能性があります。これらの症状は一刻を争う緊急事態であり、命の危険が伴います。ためらわずに、すぐに救急車を呼んでください。
安静にしていても動悸が15分以上続くとき
一時的なストレスや緊張による動悸は、通常、安静にしていれば数分から10分程度で自然に治まります。
しかし、楽な姿勢で安静にしているにもかかわらず、動悸が15分以上続いたり、時間が経つにつれてかえって症状が強くなったりする場合は注意が必要です。
これは、心房細動などの持続的な不整脈や、心臓以外の病気(甲状腺機能亢進症など)が原因である可能性が考えられます。
脈拍が異常に速い状態が長く続く場合は、心臓に大きな負担がかかるため、早めに循環器内科などの専門医を受診しましょう。
症状が頻繁に起こり、日常生活に支障が出ている場合
一度きりの症状ではなく、週に何度も動悸が起きたり、特定の場面(会議、電車内など)で繰り返し症状が現れたりして、仕事や生活に支障が出ている場合も医療機関への相談が必要です。
「また動悸が起きたらどうしよう」という予期不安が強くなると、さらに症状が出やすくなる悪循環に陥ることがあります。
背景にパニック障害や不安障害などの精神的な疾患が隠れている可能性も考えられます。
我慢したり、自己判断で放置したりせず、原因を特定して適切な治療を受けるために、まずはかかりつけ医や専門医に相談してください。
上記のような症状があればすぐに医療機関を受診しましょう
これまで述べたような、めまい・失神・強い胸の痛みを伴う動悸、安静にしても15分以上続く動悸、そして頻繁な動悸によって日常生活に支障が出ている場合は、危険な病気が隠れているサインかもしれません。
これらの症状が見られた際には、ツボ押しなどのセルフケアで様子を見るのではなく、速やかに医療機関を受診することが極めて重要です。
何科を受診すればよいか迷う場合は、まずは循環器内科が専門となります。
かかりつけの内科がある場合は、そちらで相談するのも良いでしょう。
自己判断で放置せず、専門家による正確な診断を受けるようにしてください。
動悸のツボに関するよくある質問
ここでは、動悸のツボ押しに関して多くの方が疑問に思う点についてお答えします。
ツボ押しの適切な頻度や、寝る前におすすめのツボ、そしてセルフケアで効果が見られない場合の対処法などをまとめました。
ツボ押しは手軽なセルフケアですが、鍼やお灸と同様に東洋医学に基づいています。
正しい知識を持つことで、より安心して日々の健康管理に取り入れることができます。
疑問点を解消し、動悸のセルフケアに役立ててください。
ツボ押しはどのくらいの頻度で行うのが効果的ですか?
毎日行っても問題ありません。
特に、リラックスしたいときや動悸が起こりそうな不安な場面で予防的に行うのがおすすめです。
1日に2~3回、朝晩や休憩時間などに取り入れることで、自律神経が整いやすくなります。
寝る前に動悸がするときにおすすめのツボはありますか?
手首の「神門」や「内関」に加え、足の裏にある「湧泉(ゆうせん)」がおすすめです。
湧泉はリラックス効果が高く、安眠を促します。
心身の興奮を鎮め、落ち着いて眠りにつく手助けとなるでしょう。
ツボを押しても効果がない場合はどうすればよいですか?
セルフケアで改善しない場合や症状が悪化する場合は、医療機関を受診してください。
動悸の背後には心臓の病気などが隠れている可能性もあります。
自己判断で続けず、循環器内科などの専門医に相談しましょう。
まとめ
この記事では、動悸に即効性が期待できるツボとして「神門」「内関」「郄門」「膻中」の4つを紹介しました。
ツボ押しの効果を高めるには、息を吐きながら「痛気持ちいい」強さで、1か所につき5回程度繰り返すのが基本です。
これらのツボ押しは、ストレスや自律神経の乱れによる動悸の応急処置として有効なセルフケアですが、根本的な治療ではありません。
もし、めまいや強い胸の痛みを伴う場合や、症状が長く続く、頻繁に起こるなど、危険なサインが見られる場合は、ためらわずに専門の医療機関を受診してください。
症例・患者さんの声

【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得
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