花粉症は免疫力の乱れ?食事や腸活で整える根本的な体質改善ガイド
つらい花粉症の症状は、実は免疫システムのバランスの乱れが関係しています。
そのため、薬で症状を一時的に抑えるだけでなく、根本的な体質改善を目指すことが可能です。
この記事では、花粉症と免疫力の関係性を解説し、免疫の要である「腸」を整える食事法や生活習慣を紹介します。
日々のセルフケアを取り入れ、花粉に負けない体づくりを目指しましょう。
花粉症は免疫力が低いから?実は免疫システムの過剰反応が原因
花粉症は免疫力が低いから発症すると思われがちですが、実際はその逆で、特定の物質に対する免疫システムの「過剰反応」が原因です。
本来無害であるはずの花粉を、体が異物(アレルゲン)と誤って認識し、過剰に攻撃することで、くしゃみや鼻水、目のかゆみといったアレルギー症状が引き起こされます。
したがって、花粉症は免疫力低下が直接の原因ではなく、免疫機能のバランスが崩れている状態と捉えることが重要です。
免疫バランスの乱れが花粉症の症状を引き起こす仕組み
私たちの体には、外部から侵入した異物を攻撃する免疫機能が備わっています。
しかし、この免疫のバランスが崩れると、本来は無害な花粉に対しても過剰に反応してしまいます。
体内に花粉が侵入すると、異物と認識した免疫細胞が「IgE抗体」を作り出します。
再び花粉が侵入すると、このIgE抗体が引き金となり、ヒスタミンなどの化学物質が放出され、鼻の粘膜や血管を刺激してアレルギー症状を引き起こすのです。
睡眠不足や食生活の乱れ、ストレスなどによる免疫バランスの低下は、この過剰な反応を助長し、花粉症の症状を悪化させる一因となります。
免疫力が落ちる、あるいは機能が下がることで、些細な刺激にも体が反応しやすくなり、結果として免疫全体のバランスが崩れてしまうのです。
免疫細胞の7割が集まる腸を整える!花粉症対策におすすめの食事法
花粉症対策として、体の内側から免疫バランスを整えるには、食生活の見直しが欠かせません。
特に、体の免疫細胞の約7割が集中している「腸」の環境を整えることが重要です。
腸内環境を良好に保つことは、免疫機能の正常化に直結するため、日々の食事で意識的に特定の食べ物を取り入れる対策が効果的です。
ここでは、具体的な食事法を紹介します。
ヨーグルトや納豆などの発酵食品で善玉菌を増やす
腸内環境を整えるためには、善玉菌を増やすことが効果的です。
ヨーグルトや納豆、漬物といった発酵食品には、乳酸菌や納豆菌など、体にとって有益な菌が豊富に含まれています。
これらの善玉菌は、腸内で有害な菌の増殖を抑えるだけでなく、病原体の侵入を防ぐ免疫細胞を活性化させる働きが期待できます。
特にヨーグルトに含まれる乳酸菌は、継続的に摂取することで腸内の善玉菌を優勢に保ち、免疫バランスの調整をサポートします。
様々な種類の菌が存在するため、自分に合った発酵食品を見つけて、毎日の食事に少しずつ取り入れる習慣をつけることが、花粉症に負けない体づくりにつながります。
食物繊維が豊富な野菜や海藻で腸内環境をサポートする
腸内にいる善玉菌を増やすためには、そのエサとなる食物繊維を十分に摂取することが不可欠です。
食物繊維は、野菜や果物、きのこ類、海藻類などに豊富に含まれています。
善玉菌は食物繊維を分解する過程で、腸内環境を酸性に保ち、悪玉菌の増殖を抑制する短鎖脂肪酸などを生成します。
これにより、腸のバリア機能が高まり、免疫システムが正常に働くのを助けます。
日々の食事で、根菜や葉物野菜、わかめやひじきといった海藻を積極的に取り入れることで、腸内フローラのバランスが整い、免疫機能の安定化につながるでしょう。
青魚に含まれるEPA・DHAでアレルギー反応を抑制する
サバやイワシ、サンマなどの青魚に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)といったオメガ3系脂肪酸には、アレルギー症状を引き起こす物質の働きを抑える作用が期待できます。
これらの脂肪酸は、体内で炎症を引き起こす物質の生成を抑制し、過剰な免疫反応を和らげる働きをします。
花粉症のくしゃみ、鼻水、目のかゆみといった症状は、体内の炎症反応が原因で起こるため、EPAやDHAを積極的に摂取することは症状の緩和につながる可能性があります。
食生活が乱れがちな現代人にとって不足しやすい栄養素でもあるため、意識して食事に取り入れることが望ましいです。
食事以外も大切!免疫バランスを整えるための生活習慣
花粉症対策には食事の見直しだけでなく、日々の生活習慣を整えることも同様に重要です。
睡眠不足や運動不足、ストレスなどは自律神経の乱れを引き起こし、免疫バランスを崩す原因となり得ます。
ここでは、免疫力を正常に保ち、その働きを高めるための具体的な生活習慣を紹介します。
生活リズムを整え、体全体の調和を図ることで、免疫機能のアップを目指しましょう。
質の高い睡眠を確保して自律神経を整える
睡眠は、心身の疲労を回復させるだけでなく、免疫システムを正常に維持するために不可欠です。
睡眠中には、体の細胞を修復し、免疫機能を調整するホルモンが分泌されます。
特に、質の高い睡眠を確保することは、自律神経のバランスを整える上で極めて重要です。
自律神経が乱れると、免疫細胞の働きが低下したり、逆に過剰になったりして、アレルギー症状が悪化しやすくなります。
毎晩決まった時間に就寝・起床する、寝る前にスマートフォンなどの強い光を避ける、リラックスできる環境を整えるといった工夫を取り入れ、十分な睡眠時間を確保することで、免疫システムの安定化を図ることが可能です。
ウォーキングなどの適度な運動で血行を促進する
ウォーキングや軽いジョギング、ヨガなどの適度な運動は、全身の血行を促進し、免疫機能を正常に保つのに役立ちます。
運動によって体温が上昇すると、血液中の免疫細胞が活性化し、体内を循環しやすくなるため、ウイルスや細菌などの異物を発見し、排除する能力が高まります。
また、定期的な運動は自律神経のバランスを整え、ストレス解消にもつながるため、免疫システムの過剰な反応を抑制する効果も期待できます。
無理のない範囲で、日常生活に運動を取り入れる習慣をつけることが、花粉症の症状緩和に向けた体質改善の一環となります。
ぬるめのお湯にゆっくり浸かり体を温める
体を温めることは、免疫機能を維持する上で非常に重要です。
体温が1℃下がると免疫力は約30%低下するとも言われています。
入浴は、体を芯から温める手軽で効果的な方法です。
特に、38〜40℃程度のぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで、副交感神経が優位になり、心身ともにリラックスした状態になります。
このリラックス効果は、自律神経のバランスを整え、ストレスによる免疫機能の低下を防ぎます。
また、血行が促進されることで、全身の細胞に酸素や栄養が届きやすくなり、免疫細胞の働きも活性化します。
シャワーだけで済ませず、湯船に浸かる習慣を取り入れてみましょう。
自分に合った方法でストレスを上手に発散する
過度なストレスは自律神経のバランスを乱し、免疫機能に悪影響を与える大きな要因の一つです。
ストレスを感じると、体は対抗するためにホルモンを分泌しますが、この状態が長く続くと免疫細胞の働きが抑制され、感染症にかかりやすくなったり、アレルギー反応が過剰になったりすることがあります。
そのため、日頃からストレスを溜め込まないように、自分に合った方法で上手に発散することが大切です。
趣味に没頭する時間を作る、自然の中で過ごす、親しい人と話す、深呼吸や瞑想を行うなど、心からリラックスできる活動を意識的に生活に取り入れ、心の健康を保つことが免疫バランスの安定につながります。
症状を悪化させる可能性も?花粉症シーズン中に控えたい食べ物と習慣
花粉症の症状を緩和するためには、免疫バランスを整える食事や生活習慣を実践することが有効ですが、同時に症状を悪化させる可能性のある要因を避けることも重要です。
特定の食べ物や生活習慣は、腸内環境を乱したり、アレルギー反応を助長したりすることがあります。
薬だけに頼らず、根本的な改善を目指すためには、これらの要因を理解し、花粉が飛散するシーズン中は特に注意して生活することが求められます。
インスタント食品や高脂肪食は腸内環境を乱す原因に
インスタント食品やスナック菓子、揚げ物などの高脂肪食は、腸内の悪玉菌を増やす原因となり、腸内環境の悪化を招きます。
これらの食品に多く含まれるオメガ6系脂肪酸や食品添加物は、過剰に摂取すると体内で炎症反応を引き起こしやすくなることが懸念されています。
腸は最大の免疫器官であり、腸内環境が乱れると免疫バランスも崩れやすくなります。
その結果、本来は無害な花粉に対して免疫システムが過剰に反応し、花粉症の症状が悪化する可能性があります。
花粉シーズン中は特に、加工食品や脂肪分の多い食事はできるだけ避け、バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。
アルコールの過剰摂取はヒスタミンを増やし症状を悪化させる
アルコールには血管を拡張させる作用があり、鼻の粘膜の血管が広がると、鼻づまりや鼻水といった症状が悪化しやすくなります。
また、アルコールそのものや、アルコールを分解する過程で生成されるアセトアルデヒドが、アレルギー症状の原因物質であるヒスタミンの放出を促すことも知られています。
さらに、お酒に含まれるヒスタミンや、おつまみとして食べられることの多いチーズやソーセージにもヒスタミンが含まれている場合があり、これらが症状をさらに悪化させる要因となります。
花粉症の症状がつらい時期には、アルコールの摂取を控えるか、量を減らすなどの工夫が必要です。
タバコの煙は鼻や喉の粘膜を直接刺激する
タバコの煙に含まれる化学物質は、鼻や喉の粘膜を直接刺激し、炎症を引き起こします。
花粉症の人は、すでに花粉によって粘膜が敏感になっているため、タバコの煙が加わることで、くしゃみや鼻水、咳などの症状がさらに悪化しやすくなります。
これは、受動喫煙でも同様です。
煙の刺激によって粘膜のバリア機能が低下すると、花粉などのアレルゲンが体内へ侵入しやすくなり、免疫システムがより過剰に反応する悪循環に陥る可能性があります。
花粉シーズン中は、喫煙を控えることはもちろん、喫煙者がいる場所を避けるなど、煙にさらされないための対策も重要です。
花粉症と免疫力に関するよくある質問
花粉症と免疫力の関係については、様々な情報があり、疑問を持つことも少なくありません。
例えば、「免疫力が低いから花粉症になるのか」「特定の食品は本当に効果があるのか」「いつから対策を始めれば良いのか」といった質問がよく寄せられます。
ここでは、そうした花粉症と免疫に関する一般的な疑問について、分かりやすく解説します。
正しい知識を持つことで、より効果的な対策を実践することができます。
Q1.花粉症は免疫力が「低い」のではなく「乱れている」状態って本当?
本当です。
花粉症は免疫力が低いことが原因ではなく、免疫システムが花粉に対して過剰に反応する「バランスの乱れ」が原因です。
本来は無害な花粉を異物と誤認し、体を守るための免疫機能が過剰に働くことで、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状が引き起こされます。
Q2.ヨーグルトなどの乳酸菌は毎日摂らないと効果がありませんか?
乳酸菌は腸内に定着しにくいため、継続して毎日摂取することが推奨されます。
一度に大量に摂るよりも、毎日少量ずつでも食事に取り入れることで、腸内の善玉菌を優勢に保ち、免疫バランスを整える効果が期待できます。
自分に合った製品を見つけて習慣化することが大切です。
Q3.体質改善のための対策はいつから始めるのが効果的ですか?
花粉が飛散し始める1〜2ヶ月前から始めるのが理想的です。
食事や生活習慣による体質改善には時間がかかるため、症状が出る前から免疫バランスを整えておくことで、シーズン中の症状を和らげる効果が期待できます。
思い立った時から始め、年間を通して継続することが最も効果的です。
まとめ:免疫バランスを整える生活でつらい花粉症シーズンを乗り切ろう
花粉症は、免疫力が低いのではなく、特定の物質に対する免疫のバランスが崩れ、過剰に反応してしまう状態です。
そのため、症状の強い人やアレルギー体質の人は、日頃から免疫バランスを整える意識を持つことが重要です。
免疫細胞の多くが集まる腸の環境を、発酵食品や食物繊維が豊富な食事で整えることは、有効な対策の一つです。
また、質の高い睡眠や適度な運動、ストレス管理といった生活習慣の見直しも、免疫機能の正常化に寄与します。
免疫力のバランスが高い状態を維持することで、花粉症の症状が緩和される可能性があります。
すぐに効果が出るものではありませんが、根気強く続けることで、つらいシーズンをより快適に過ごすための体づくりができます。
症例・患者さんの声

【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得
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