マッサージ後に体がだるいのはなぜ?好転反応の見分け方と対処法
マッサージを受けた後、体が軽くなるどころか、かえってだるさを感じて不安になった経験はありませんか。
マッサージ後のだるさの多くは、体が正常な状態へ戻ろうとする過程で起こる一時的な反応です。
だるくなるのはなぜか、その原因と正しい対処法を知ることで、不安を解消できます。
この記事では、マッサージで体がだるくなるメカニズムや、危険な「揉み返し」との見分け方、そして症状を和らげるための過ごし方について解説します。
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マッサージ後のだるさは心配不要?体が回復しているサインかも
マッサージの後に生じるだるさや眠気は、多くの場合「好転反応」と呼ばれるもので、体が良い方向へ向かっている証拠と考えられています。
これは、凝り固まった筋肉がほぐれて血行が改善し、体内に溜まっていた疲労物質が排出される過程で起こる一時的な不調です。
体が正常なバランスを取り戻そうと働く際に、だるさとして感じられるのです。
通常は1〜3日程度で自然に治まるため、過度に心配する必要はありません。
マッサージ後に体がだるくなる3つの主な原因
マッサージ後に体がだるくなる現象には、いくつかの生理的な理由が関係しています。
筋肉の緊張が和らぎ、血流が改善されることで、体内に様々な変化が起こるためです。
主に、血行促進による老廃物の循環、自律神経のバランスの変化、そして筋肉の修復過程におけるエネルギー消費の3つが、だるさを引き起こす主な原因として挙げられます。
これらの反応は、体が本来の健康な状態を取り戻そうとしている過程で生じる自然なものです。
血行が促進され、溜まっていた老廃物が全身を巡るから
マッサージによって凝り固まった筋肉がほぐれると、圧迫されていた血管が拡張し、血行が良くなります。
これにより、これまで滞っていた疲労物質や老廃物が血液やリンパの流れに乗って、一気に全身を巡り始めます。
これらの不要物が体内を循環する過程で、体は一時的にだるさや倦怠感を感じることがあります。
これは、体が溜まっていた毒素を排出しようとするデトックス作用の一環であり、体内の浄化が進んでいる証拠です。
最終的に老廃物は尿や汗として体外に排出され、だるさも解消に向かいます。
副交感神経が優位になり、心身がリラックス状態に切り替わるから
マッサージを受けると、心身を緊張させる交感神経から、リラックスさせる副交感神経へとスイッチが切り替わります。
副交感神経が優位になると、血管が拡張して血圧が下がり、心拍数も穏やかになります。
体は休息モードに入るため、強い眠気やぼーっとした感覚、全身の倦怠感が生じやすくなります。
これは、日中の活動で張り詰めていた心と体が、本来の休息状態に戻ろうとする自然な反応です。
施術中に眠くなるのも、この自律神経の働きによるもので、体がリラックスしている証拠と言えます。
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凝り固まった筋肉がほぐれ、体を修復するためにエネルギーが使われるから
長時間のデスクワークや立ち仕事で凝り固まった筋肉は、常に緊張状態にあり、多くのエネルギーを消費しています。
マッサージによってこれらの筋肉がほぐれると、体は損傷した筋繊維の修復を始めます。
この修復作業には、多くのエネルギーと栄養素が必要となるため、体は一時的にエネルギー不足の状態になります。
運動後に疲労感を感じるのと同じように、マッサージ後も体の回復・修復活動によってだるさを感じることがあるのです。
これは、体が正常な機能を取り戻すために必要なプロセスの一つです。
それは好転反応?危険な揉み返し?症状から見分けるチェックリスト
マッサージ後の不調が、体が良くなる過程で起こる「好転反応」なのか、それとも筋肉が傷ついたことによる「揉み返し」なのかを区別することは重要です。
好転反応は全身に多様な症状が現れるのに対し、揉み返しは施術箇所に限定した強い痛みが特徴です。
症状が現れる範囲や痛みの種類、持続期間などを確認することで、自身の状態を正しく把握し、適切に対処できます。
ここでは、両者の違いを判断するための具体的なチェックリストを紹介します。
【好転反応の症状】だるさや眠気が全身に現れる
代替医療における好転反応は、体が正常な状態へと回復する過程で起こるとされる一時的な不調を指すことがあります。主な症状として、全身の倦怠感、強い眠気、ほてり、軽い頭痛、筋肉のゆるみなどが挙げられることがあります。これらの症状は特定の一部に集中するのではなく、体全体に広がって現れるのが特徴であると説明されることがあります。
これは血行が改善し、体内に溜まっていた老廃物が一斉に巡り始めることで引き起こされるとされています。症状は不快に感じられるかもしれませんが、体がデトックスを行い、健康な状態に戻ろうとしているサインであり、通常は数日で自然に落ち着いていくと説明されることがあります。
ただし、好転反応については科学的な根拠は確認されていません。厚生労働省や国民生活センターでは、健康食品や美容サービス等で健康被害が出ている状況において、不調を「好転反応」と説明することで、医療機関の受診を遅らせたり、製品・サービスの継続を促したりする事例があるとして、注意喚起を行っています。体調不良を感じた場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。
【揉み返しの症状】強い痛みが局所的に続く
揉み返しは、施術時の圧が強すぎたり、的確でなかったりした場合に、筋繊維やその周辺組織が損傷して炎症を起こしている状態です。
主な症状は、マッサージを受けた特定の部位、例えば首や肩、足などに限定して現れる鋭い痛みや、触ると痛い圧痛です。
好転反応のような全身のだるさとは異なり、「あざを押したような痛み」が局所的に、かつ3日以上続く傾向があります。
もし施術箇所にこのような強い痛みが長く残る場合は、揉み返しの可能性が高いため、注意が必要です。
症状の持続期間で見分ける方法【1〜3日なら好転反応の可能性大】
症状が続く期間は、好転反応と揉み返しを見分ける上で重要な指標となります。
好転反応によるだるさや眠気は、通常マッサージを受けた翌日をピークに、長くても2〜3日程度で自然に軽快していくのが一般的です。
これは、体内の老廃物が排出され、体のバランスが整うまでの時間と関係しています。
一方、揉み返しによる局所的な痛みは、筋繊維の損傷が原因であるため、炎症が治まるまで時間がかかります。
もし3日以上経っても痛みが改善しない、あるいは悪化するようであれば、揉み返しが疑われます。
マッサージ後にだるさを感じやすい人の特徴とは?
マッサージ後のだるさ、いわゆる好転反応の現れやすさには個人差があります。
特に、体の状態によっては、症状を強く感じやすい人がいます。
例えば、長期間にわたって体の不調を抱えている人や、マッサージの経験が少ない人は、体が刺激に慣れていないため反応が出やすい傾向にあります。
また、日頃の生活習慣も影響します。
ここでは、どのような特徴を持つ人がマッサージ後にだるさを感じやすいのか、具体的に解説します。
長期間にわたって強い肩こりや腰痛に悩んでいる人
慢性的な肩こりや腰痛に長年悩まされている人は、マッサージ後にだるさを感じやすい傾向があります。
筋肉が常に緊張して硬くなっているため、血行不良の状態が続いており、体内に多くの老廃物が蓄積している可能性が高いからです。
マッサージによって急に血流が改善されると、これらの溜まっていた老廃物が一気に体内を巡り始め、強いだるさや倦怠感として現れやすくなります。
症状が重い人ほど、体の変化が大きくなるため、好転反応も強く出ることがあります。
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マッサージを受けるのが初めて、または久しぶりの人
マッサージを受けるのが初めての人や、間隔がかなり空いてしまった人も、施術後にだるさを感じやすいです。
体がマッサージによる刺激に慣れていないため、少しの刺激でも敏感に反応してしまうことが原因です。
普段あまり動かされることのない深層部の筋肉までほぐされると、体はそれを大きな変化として捉えます。
その結果、血行促進や自律神経の切り替えといった反応が顕著に現れ、だるさや眠気といった症状につながりやすくなります。
定期的に受けることで体も慣れていき、反応は穏やかになる傾向があります。
普段あまり運動せず、体内の老廃物が溜まっている人
日常的に運動習慣がなく、筋肉を動かす機会が少ない人は、体内の血流やリンパの流れが滞りがちです。
そのため、疲労物質や老廃物が排出されずに体内に溜まりやすくなっています。
このような状態でマッサージを受けると、滞っていた血流が急激に促進され、溜まっていた老廃物が一気に全身を巡り始めます。
体がこの変化に対応しようとする過程で、強いだるさや倦怠感といった好転反応が現れやすくなります。
普段から体を動かすことが少ない人ほど、施術による変化が大きくなるため注意が必要です。
マッサージ後のだるさを早く和らげるための正しい過ごし方
マッサージ後に好転反応によるだるさを感じた場合、その後の過ごし方によって症状の回復速度が変わってきます。
体はデトックスと修復の過程にあるため、体に負担をかけず、回復をサポートするような行動を心がけることが大切です。
特に、水分補給や休息は、老廃物の排出を促し、エネルギーの回復を助けるために不可欠です。
ここでは、だるさを少しでも早く和らげ、マッサージの効果を最大限に引き出すための正しい過ごし方を紹介します。
常温の水や白湯で水分を十分に補給する
マッサージ後は、意識して水分を多めに摂ることが非常に重要です。
施術によって血行が良くなると、血液やリンパの流れに乗って老廃物が全身を巡ります。
この老廃物を効率よく体外へ排出するためには、十分な水分が必要です。
特に、体を冷やさない常温の水や白湯を選ぶのがおすすめです。
水分を補給することで尿量が増え、老廃物の排出がスムーズになります。
施術後だけでなく、その日はこまめに水分を摂るように心がけると、だるさの回復を早める効果が期待できます。
激しい運動は避け、できるだけ安静に過ごす
マッサージ後の体は、リラックスして副交感神経が優位になっている状態です。
また、筋肉の修復にもエネルギーを必要としています。
この時に激しい運動をしてしまうと、交感神経が刺激されて体が興奮状態に戻ってしまい、リラックス効果が薄れてしまいます。
さらに、運動によって筋肉に新たな疲労が加わり、回復が遅れる原因にもなります。
施術当日は、ハードなトレーニングや忙しいスケジュールは避け、家でゆっくりと過ごしたり、早めに就寝したりするなど、できるだけ安静に過ごすことが回復を早める鍵です。
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ぬるめのお湯に短時間浸かり、体を温める
マッサージ後の入浴は、体を温めて血行をさらに促進し、リラックス効果を高めるのに役立ちます。
ただし、熱すぎるお湯や長時間の入浴は避けるべきです。
40度以下のぬるめのお湯に10〜15分程度、短時間浸かるのが理想的です。
熱いお湯は交感神経を刺激してしまい、心臓にも負担をかける可能性があります。
ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、副交感神経が優位な状態を保ちながら、筋肉の弛緩を助け、老廃物の排出を穏やかにサポートします。
入浴後は湯冷めしないように注意が必要です。
消化の良い食事をとり、内臓の負担を減らす
マッサージ後は、体のエネルギーが筋肉の修復や老廃物の排出に使われています。
そのため、消化にエネルギーを多く使う脂っこい食事や食べ過ぎは、内臓に負担をかけてしまい、体の回復を妨げる可能性があります。
施術当日の食事は、おかゆやうどん、スープ、豆腐など、消化の良いものを選ぶのがおすすめです。
胃腸への負担を減らすことで、体が回復作業に集中できるようになり、だるさからの回復を早めることにつながります。
食事の量も腹八分目を心がけ、内臓を休ませてあげることが大切です。
やってはいけない!マッサージ後のだるさを悪化させるNG行動
マッサージを受けた後は、体がデリケートな状態になっています。
良かれと思って取った行動が、かえってだるさを長引かせたり、症状を悪化させたりすることもあります。
特に、血行が過剰に促進される行為や、体を興奮状態にさせる行動は避けるべきです。
施術の効果を最大限に活かし、スムーズな回復を促すためにも、マッサージ後に避けるべきNG行動を事前に知っておくことが重要です。
ここでは、特に注意したい3つの行動について解説します。
アルコールを摂取して血行を過剰に促進させること
マッサージ後の飲酒は、特に避けるべき行動の一つです。
マッサージによってすでに血行が良くなっている状態でアルコールを摂取すると、血管がさらに拡張し、血流が過剰に促進されます。
これにより、普段よりもアルコールが早く全身に回り、酔いが早くなったり、気分が悪くなったりする可能性があります。
また、アルコールを分解するために肝臓に負担がかかり、体内の水分が失われるため、老廃物の排出が妨げられてしまいます。
だるさが悪化するだけでなく、脱水症状を引き起こすリスクもあるため、施術当日の飲酒は控えるべきです。
熱いお風呂に長時間浸かること
マッサージ後は、ぬるめのお湯に短時間浸かるのが良いとされていますが、逆に熱いお風呂に長時間入るのは避けるべきです。
42度を超えるような熱いお湯は、交感神経を刺激し、体をリラックスモードから活動モードへと切り替えてしまいます。
これにより、せっかくのマッサージによるリラックス効果が損なわれてしまいます。
また、急激に血圧が変動し、心臓に大きな負担をかけることにもなりかねません。
体力を消耗し、かえって疲労感を増してしまう可能性もあるため、施術後の入浴は温度と時間に注意が必要です。
カフェインを含む飲み物で交感神経を刺激すること
マッサージ後は、体が副交感神経優位のリラックスした状態にあります。
この時にコーヒーや緑茶、栄養ドリンクなどカフェインを多く含む飲み物を摂取すると、交感神経が刺激され、体が興奮状態になってしまいます。
せっかく得られたリラックス効果を妨げ、心身の休息を阻害することになります。
また、カフェインには利尿作用があるため、体内の水分が排出されやすくなり、老廃物の排出に必要な水分が不足してしまう可能性もあります。
施術後は、カフェインの入っていない水や白湯、ハーブティーなどを選ぶのが望ましいです。
3日以上だるさや痛みが続く場合は施術店や医療機関に相談を
通常、好転反応によるだるさは1〜3日程度で自然に治まります。
しかし、もし3日後も症状が改善しない、あるいは痛みが悪化するような場合は、単なる好転反応ではなく、筋肉が傷ついている「揉み返し」や、他の原因が隠れている可能性が考えられます。
特に、施術した箇所に限定した強い痛みが続く場合は注意が必要です。
我慢せずに、まずはマッサージを受けた施術店に連絡し、症状を具体的に伝えて相談してください。
それでも改善が見られない場合や、痛みが非常に強い場合は、整形外科などの医療機関を受診することをおすすめします。
マッサージ後のだるさに関するよくある質問
マッサージ後のだるさについては、多くの人が同じような疑問や不安を抱えています。
例えば、次回の施術で同じような症状を避けるための予防策や、だるさと一緒に起こる他の症状との関係性などです。
ここでは、マッサージ後の体調変化に関して特によく寄せられる質問をピックアップし、それぞれ簡潔に回答します。
これらの情報を参考にすることで、今後のマッサージをより安心して受けられるようになるはずです。
Q1.次回のマッサージでだるくならないように予防できますか?
予防は可能です。
施術前に「前回、施術後にだるさが出た」とセラピストに伝えましょう。
圧の強さを調整してもらったり、施術時間を短くしたりすることで、体への刺激を和らげることができます。
また、定期的にマッサージを受けることで、体が刺激に慣れ、好転反応が出にくくなる傾向があります。
Q2.だるさと一緒に頭痛がするのも好転反応の一種ですか?
はい、好転反応の一種である可能性があります。
マッサージで首や肩周りの血行が急激に良くなることで、脳への血流が変化し、頭痛が引き起こされることがあります。
通常は一時的で、数日で治まります。
ただし、あまりに痛みが強い場合や長引く場合は、他の原因も考えられるため注意が必要です。
Q3.「強め」のマッサージを頼むと、だるくなりやすいですか?
その可能性は高くなります。
強い圧力は筋肉への刺激が大きくなるため、筋繊維を傷つける「揉み返し」のリスクが高まります。
また、体の変化も急激になるため、好転反応が強く出やすくなる傾向があります。
「痛気持ちいい」と感じる程度の、自分に合った圧で受けることが、だるさを防ぐポイントです。
まとめ
マッサージ後に感じるだるさの多くは、体が健康な状態を取り戻す過程で起こる好転反応であり、心配しすぎる必要はありません。
血行が促進されて老廃物が巡ることや、自律神経がリラックスモードに切り替わることが主な原因です。
症状が全身に現れ、1〜3日で治まるなら好転反応、局所的な強い痛みが続くなら揉み返しの可能性を疑います。
だるさを感じた際は、水分を十分に補給し、安静に過ごすことが大切です。
もし症状が3日以上続く場合は、施術店や医療機関に相談してください。
症例・患者さんの声

【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得
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