腸の働きと自律神経の関係
こんにちは。江戸川区平井鍼灸院の今木です。
前回は、眼精疲労と頭痛の関係についてお伝えしました。
今回は腸と自律神経の関係についてお伝えします。
こんなお悩みありませんか?
- 慢性的な便秘や下痢で困っている。
- 食後にお腹が張ったり、消化不良を感じる。
- ストレスがたまるとすぐに胃腸の調子が悪くなる。
- 肌荒れやアレルギー症状が頻繁に起こる。
- 疲れやすく、気分が落ち込みやすい。
腸脳相関について
腸と脳は相互に影響を与え合う「腸脳相関」と呼ばれる関係にあります。
腸は「第二の脳」とも呼ばれ、膨大な数の神経細胞と自律神経が密接に関わっています。この関係は次のようなメカニズムで成り立っています:
- 自律神経の役割:腸の動きや消化液の分泌を調整する。特に副交感神経は腸の活動を促進し、交感神経は抑制する。
- セロトニンの産生:腸内で約90%のセロトニンが作られており、これは気分の安定や腸の動きを調整する重要な役割を果たす。
- ストレスの影響:脳がストレスを感じると、腸にもその影響が伝わり、便秘や下痢などの症状が現れる。
腸内環境が悪くなると出てくる症状
- 消化不良:腸内の悪玉菌が増えることで消化機能が低下し、胃もたれや腹痛が起こる。
- 便秘や下痢:腸内のバランスが崩れると、便通が乱れやすくなる。
- 肌荒れ:腸内環境の悪化は、体内の毒素が排出されにくくなり、肌に影響を与える。
- 免疫力の低下:腸内の善玉菌が減ると、免疫機能が低下し、感染症にかかりやすくなる。
- 疲労感や集中力の低下:腸内環境が悪化すると栄養素の吸収が不十分になり、体と脳のエネルギー不足を引き起こす。
- メンタルヘルスの問題:腸内環境の乱れはセロトニンの産生に影響を与え、気分の不安定やうつ症状を引き起こす可能性がある。
その原因と対処法
~原因~
食生活の乱れ:ジャンクフードや高脂肪食の過剰摂取が腸内の悪玉菌を増やす。
ストレス:精神的なストレスが腸の動きを妨げ、腸内環境を悪化させる。
抗生物質の使用:抗生物質は腸内の善玉菌を減少させ、バランスを崩す。
運動不足:腸の蠕動運動を促進するために必要な身体活動が不足する。
~対処法~
バランスの良い食事:食物繊維が豊富な野菜、果物、全粒穀物を摂取する。プロバイオティクスを含むヨーグルトや発酵食品も効果的。
適度な運動:ウォーキングやヨガなどの軽い運動で腸の動きを促進。
ストレス管理:瞑想や深呼吸、趣味の時間を持つことで心身のリラックスを図る。
水分補給:十分な水分を摂ることで便の通過をスムーズにする。
腸内フローラのサポート:プロバイオティクスやプレバイオティクスのサプリメントを利用する。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
江戸川区平井鍼灸院 今木薫
【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得