腰痛が引き起こす姿勢の悪化とその対処法
こんにちは。平井鍼灸院の鈴木開登です。
今年ラストの投稿になります。今年もお読み頂きありがとうございます。
来年も引き続き投稿しますのでよかったら読んでくださいね。
前回は「肩こりと自律神経の乱れ:放置すると起きる体の不調とは?」についてお伝えしました。
https://hirai-harikyu.com/case/case-6688/
今回は、「腰痛が引き起こす姿勢の悪化とその対処法」についてお伝えします。
12月に入り当院の患者さんでもぎっくり腰など増えていますが、皆さんは大丈夫でしょうか?
冷えの影響でもギックリ腰はなりやすくなるのでお気をつけてお過ごしください。
腰痛は、単なる筋肉や骨の問題だけでなく、自律神経の乱れとも深く関連しています。慢性的な腰痛では、痛みのストレスが自律神経に影響を与え、体全体のバランスが崩れることが知られています。
腰痛が姿勢に与える影響
骨盤の歪み
腰痛があると、痛みを避けるために無意識に骨盤が前傾または後傾します。この骨盤の歪みが姿勢の崩れを引き起こし、さらなる腰痛を悪化させる悪循環に陥ります。猫背の促進
腰痛により背中や腰の筋肉が緊張すると、背中を丸めて痛みを和らげようとする姿勢になります。これが猫背を定着させ、肩や首への負担も増します。体の片側への偏り
腰痛の原因が筋肉のアンバランスや椎間板の問題である場合、痛みを避けるために片側に重心を寄せる癖がつきます。この偏りが長期化すると、歩行や立ち姿勢にも悪影響を与えます。
自律神経と腰痛のつながり
痛みによる交感神経の過剰活動
腰痛が続くと、交感神経が過剰に働きます。これにより筋肉が緊張し、血流が悪化するため、痛みがさらに悪化するという悪循環が生まれます。血流の低下と酸素不足
自律神経の乱れによって血流が悪くなると、腰部の筋肉や組織への酸素供給が不足し、痛みが引き起こされやすくなります。睡眠の質の低下
自律神経が乱れると睡眠が浅くなり、回復力が低下します。この結果、腰痛が治りにくくなります。内臓からの影響
腰の周辺には腸や腎臓といった内臓が位置しており、これらの臓器を支配する自律神経の乱れが腰痛の一因となる場合があります
腰痛改善に向けた自律神経ケア
1. 鍼灸治療
鍼灸は、自律神経を調整する効果があり、腰痛の改善に役立ちます。鍼刺激が交感神経の過剰な活動を抑え、副交感神経を優位にすることで筋肉の緊張を和らげ、血流を改善します。
- 使用される主なツボ
- 腰兪(ようゆ): 腰痛全般の緩和
- 腎兪(じんゆ): 冷えや疲労感の軽減
- 足三里(あしさんり): 体力回復と血流促進
2. 栄養補給
自律神経を整える栄養素を含む食品を摂ることも重要です。
- ビタミンB群: 神経機能の維持
- マグネシウム: 筋肉の弛緩と神経伝達の正常化
- オメガ3脂肪酸: 抗炎症作用で腰痛を軽減
年末年始は栄養の偏りも出てますので意識して栄養管理をしていきましょうね!
本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
平井鍼灸院 鈴木開登
【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得