めまい症状について

こんにちは。江戸川区平井鍼灸院の今木です。
前回は免疫を上げるために大切な血液循環 についてお伝えしました。是非見て下さいね。

今回は、「めまい」についてお伝えします。

めまい 

めまいの種類

めまいには主に以下の3種類があります。それぞれの特徴は異なり、原因もさまざまです。

  1. 回転性めまい
    自分や周囲がぐるぐると回転しているように感じるめまい。内耳や脳の異常が関係していることが多い。

  2. 浮動性めまい
    足元がふらつくような不安定感を感じるめまい。身体の平衡感覚が乱れることが原因。

  3. 立ちくらみ(起立性めまい)
    急に立ち上がったときなどに一瞬意識が遠のくような感覚のめまい。血圧の変化や貧血が主な原因。

症状について

1. 回転性めまいの症状

  • 周囲や自分がぐるぐる回っているような感覚
  • 吐き気や嘔吐を伴うことが多い
  • 片耳の聞こえが悪くなる場合がある(メニエール病など)
  • 症状が強いと、横にならないと動けない状態になる

2. 浮動性めまいの症状

  • 足元が不安定でふらつく感じ
  • 物に掴まらないと歩けないことがある
  • 視界がぼやけたり、平衡感覚が乱れる
  • 長時間の同じ姿勢や疲労がきっかけになることが多い

3. 立ちくらみ(起立性めまい)の症状

  • 急に立ち上がった際の意識の遠のき
  • 視界が白くなる、または暗くなる
  • 数秒から1分程度で回復することが多い
  • 動悸や息切れを伴うことがある

めまいが起こる原因

  1. 内耳の異常
    内耳は平衡感覚をつかさどる重要な器官であり、その機能が低下すると回転性めまいが発生します。メニエール病や良性発作性頭位めまい症が代表的です。

  2. 脳の異常
    小脳や脳幹が障害を受けると、めまいを引き起こすことがあります。脳梗塞や脳出血が関与することもあります。

  3. 血液循環の低下
    血圧の急激な変化や貧血が原因で立ちくらみが起こります。また、血液循環が悪化することで脳に十分な酸素が供給されず、めまいを感じることがあります。

  4. 自律神経の乱れ
    ストレスや生活習慣の乱れで自律神経が乱れると、めまいが引き起こされやすくなります。特に浮動性めまいがよく見られます。

  5. 疲労や睡眠不足
    体調が悪いと平衡感覚が乱れ、めまいが起こりやすくなります。

めまいと共に起こる症状

めまいに伴って現れる症状は、原因や種類によって異なりますが、以下のようなものがあります。

  • 耳鳴りや難聴
    特に内耳の異常が原因の場合に多く見られます。例えばメニエール病では、耳が詰まった感じや耳鳴りを伴うことが一般的です。

  • 吐き気や嘔吐
    回転性めまいの際によく現れる症状で、内耳が強く影響を受けることが原因です。

  • 頭痛
    脳の異常が原因の場合、頭痛を伴うことがあります。特に脳梗塞や脳腫瘍では注意が必要です。

  • 動悸や息切れ
    自律神経の乱れや血圧の変動が原因のめまいに伴います。

  • 目のかすみや視界の歪み
    脳や視神経の異常がある場合、視覚的な症状が現れることがあります。

回転性めまいの機序

耳の構造

1. 平衡感覚の仕組み

平衡感覚を維持するために、以下の3つのシステムが協力しています。

  • 内耳(前庭器官):頭の動きや位置を感知。三半規管と耳石器が主要な役割を果たす。
  • 視覚:目から得られる情報で体のバランスを確認。
  • 深部感覚(筋肉や関節):体の位置や動きを把握する。

これらの情報を小脳や脳幹が統合し、体のバランスを調整しています。

2. 内耳の役割と異常

回転性めまいの多くは、**内耳(前庭器官)**の異常によって生じます。
内耳には以下の構造があり、それぞれ異なる役割を担っています。

  • 三半規管:頭の回転を感知する。
  • 耳石器(卵形嚢・球形嚢):重力や直線加速度を感知する。

内耳の異常が起こると、三半規管や耳石器が誤った信号を脳に送ります。その結果、脳が「回転している」と認識し、めまいを感じます。

3. 代表的な疾患のメカニズム

以下は、回転性めまいの主な原因疾患とその機序です。

  1. 良性発作性頭位めまい症(BPPV)

    • 耳石(カルシウムの小粒)が三半規管内に移動し、異常な信号を送る。
    • 頭の動きに伴い、強い回転性めまいが発生。
  2. メニエール病

    • 内耳リンパ液の量や圧力が増加し、内耳が膨張。
    • 正常な信号伝達が阻害され、回転性めまい、耳鳴り、難聴が生じる。
  3. 前庭神経炎

    • ウイルス感染などによって、内耳から脳に情報を送る前庭神経が炎症を起こす。
    • 内耳からの信号が途絶え、片側の前庭機能が低下するため、強いめまいを感じる。
  4. 内耳炎(急性・慢性)

    • 細菌やウイルス感染により内耳が炎症を起こし、平衡感覚が乱れる。

4. 脳との関係

内耳からの情報は、脳幹や小脳で統合されます。これらの部位に異常が生じると、回転性めまいが発生します。例えば、脳梗塞や腫瘍が小脳や脳幹を圧迫すると、平衡感覚が著しく障害されます。

症状が現れる仕組み

  1. 内耳の誤作動 → 異常な信号が脳に伝わる。
  2. 視覚・深部感覚との不一致 → 感覚がバラバラに処理されるため、ぐるぐる回るような感覚を引き起こす。
  3. 自律神経の影響 → 吐き気や冷や汗など、めまいに伴う症状が発生。

めまいは、私生活にも多大な影響がでる症状の1つです。

放置せずに早めに受診してくださいね。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

頭蓋骨の治し方

江戸川区平井鍼灸院 今木 薫

院長梅田俊【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得