薬の過剰摂取は身体を壊す?
こんにちは。平井鍼灸院の鈴木開登です。
前回は「首コリが自律神経を乱す!」についてお伝えしました。一緒に読んでみてくださいね!
https://hirai-harikyu.com/case/case-6294/
今回は「薬の過剰摂取は身体を壊す?」についてお伝えします。
誰もが1度は薬は飲んだことがあるのではないでしょうか?当院の患者さんでも薬の服用をしながら施術を行っている患者さんが多数いらっしゃいます。
今回は、病院から処方された薬の量より過剰に摂取した際に起こる身体への悪影響について解説していきます。
薬物過剰摂取とは薬物や薬品を必要以上に多く摂取することにより、身体に悪影響を及ぼす状態を指します。オーバードーゼは薬の種類に応じて身体や精神に様々な影響を与え、最悪の場合は命に関わることもあります。
薬物過剰摂取が自律神経に及ぼす影響
薬物過剰摂取が自律神経に与える影響は、薬物の種類や作用に応じて異なりますが、以下のような影響が一般的です。
交感神経の過剰刺激
覚醒剤や興奮剤などの薬物を過剰に摂取すると、交感神経が過剰に活性化します。これにより、心拍数の上昇、血圧の急上昇、過剰な発汗、筋緊張の増加が見られます。これらは身体に強いストレスをかけ、長期的には自律神経のバランスを乱す原因となります。副交感神経の抑制
交感神経が過度に活性化すると、副交感神経の働きが抑制され、リラックスや回復を促す機能が低下します。その結果、慢性的な不安感や緊張感が続き、消化不良や睡眠障害、慢性疲労といった症状が現れます。自律神経の失調
薬物の過剰摂取を繰り返すと、自律神経系が正常に働かなくなる「自律神経失調症」を引き起こすことがあります。これにより、身体の各種機能の調整が乱れ、血圧の急激な変動、めまい、倦怠感、消化不良などが引き起こされます。また、心理的な症状として、不安感、うつ症状、パニック発作なども併発することがあります。薬物依存と自律神経の悪循環
過剰摂取により身体が薬物に依存すると、さらに自律神経の機能が崩れ、依存症が進行します。身体が常にストレスや緊張状態にあることで、心身ともに疲弊し、自律神経のバランスを取り戻すのが難しくなります。
具体的な影響
- 心拍数の変動:交感神経の過剰な刺激により、心拍数が異常に高くなったり、不整脈を引き起こすことがあります。
- 血圧の急上昇:薬物過剰摂取によって交感神経が活性化し、血圧が危険なレベルまで上昇することがあります。これにより、脳卒中や心臓発作のリスクが高まります。
- 消化機能の低下:自律神経が乱れると、副交感神経の働きが弱まり、消化器系の機能が低下します。これにより、食欲不振、便秘、腹痛が発生することがあります。
- 呼吸機能の抑制:特に鎮静剤や麻酔薬の過剰摂取は、副交感神経を過度に抑制し、呼吸が浅くなったり、呼吸停止のリスクが高まります。
あくまで薬が悪いというわけではありません。病院の先生の指示以上に飲むことが身体に悪影響が出る可能性があります。薬の量の調整は必ずご自身の判断ではなく病院の先生と相談し決めましょう。
本日も最後まで読んで頂きありがとうございます。
平井鍼灸院 鈴木 開登
【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得