首のコリが自律神経を乱す!

こんにちは。平井鍼灸院の鈴木開登です。
前回は「季節の変わり目はなぜ体調を崩す?」についてお伝えしました。
一緒に読んでみてください😁
https://hirai-harikyu.com/case/case-6282/

今回は「首のコリが自律神経を乱す!」についてお伝えします。
首コリ

このような症状ありませんか?
✅首や肩の慢性的なコリがある…
✅時々めまいを感じる…
✅後頭部や側頭部に頭痛を感じることがある…
✅眼精疲労がある…

上記のような症状は首の付け根が原因で発症している可能性があります。
首の付け根の部分には頭を支えている4つの筋肉があり、それらのことを総称して後頭下筋群と言います。
後頭下筋群は、頭と首を繋ぐ小さな筋肉群で、姿勢や頭の動きを支える役割を担っています。これらの筋肉は非常に繊細で、常に頭の微妙な動きや姿勢の変化に反応して調整を行っています。そこで、筋肉の張力や長さを感知する役割を果たすのが筋紡錘というものがあります。
後頭下筋群

筋紡錘とは?

筋紡錘は、筋肉の中に存在する感覚受容器で、筋肉がどれだけ伸びているかや、どれほどの張力がかかっているかを感知するセンサーのようなものです。筋紡錘は筋肉の状態を中枢神経系(脳や脊髄)に送信し、その情報を基に、適切な姿勢維持や筋肉の緊張調整が行われます。

後頭下筋群と筋紡錘の関係

後頭下筋群には、他の筋肉と同様に筋紡錘が多く存在しています。後頭部の細かな動きや姿勢を敏感に感知するため、筋紡錘が特に発達していると考えられます。

  1. 姿勢の調整
    後頭下筋群の筋紡錘が頭部の動きを感知し、正しい頭の位置を保つためのフィードバックを脳に送ります。これにより、首や頭の姿勢が微調整され、バランスが保たれます。

  2. 筋緊張の調整
    筋紡錘が筋肉の緊張度を感知し、必要に応じて筋肉の収縮や弛緩を制御します。後頭下筋群が過度に緊張している場合、筋紡錘がその緊張状態を脳に伝え、必要ならば筋肉をリラックスさせる指令を送ります。

自律神経への影響

後頭下筋群の過緊張は、筋紡錘が常に緊張状態を感知し続けるため、脳に過度のストレスが伝わり、自律神経にも悪影響を及ぼします。特に、後頭下筋群の緊張が続くと、脳幹付近の自律神経中枢が刺激され、交感神経が優位になることでリラックスしにくくなり、身体にストレスを与える可能性があります。

後頭下筋群と自律神経の関連

後頭下筋群は、首の上部に位置するため、脳幹に近い場所にあります。脳幹は自律神経の中枢として重要な役割を担っており、交感神経と副交感神経のバランスを調整しています。後頭下筋群の過緊張は、筋紡錘が常に緊張状態を感知し続けるため、脳に過度のストレスが伝わり、自律神経にも悪影響を及ぼします。特に、後頭下筋群の緊張が続くと、脳幹付近の自律神経中枢が刺激され、交感神経が優位になることでリラックスしにくくなり、身体にストレスを与える可能性があります。

・交感神経の過剰刺激
後頭下筋群が過度に緊張すると、交感神経が優位になり、心拍数の増加や血圧の上昇、ストレスホルモン(アドレナリン)の分泌増加が引き起こされます。これにより、リラックスしにくくなり、身体が緊張状態から抜け出せなくなります。

・副交感神経の機能低下
通常、副交感神経が優位になることでリラックスし、消化や休息が促進されますが、後頭下筋群の緊張が続くと、このリラックス効果が得られにくくなり、不眠や疲労感が続くことがあります。

 

後頭下筋群と自律神経の関連

鍼灸治療では、後頭下筋群に直接刺激を与えることで、筋紡錘を通じたフィードバック機能を正常化し、筋肉の緊張を和らげます。これにより、筋紡錘が筋肉の緊張を正確に感知し、適切な緊張調整が行われるようになります。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
平井鍼灸院 鈴木開登

院長梅田俊【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得