足のだるさは自律神経の乱れ?
こんにちは。平井鍼灸院の鈴木開登です。
お盆休みに入り、帰省した方も中にはいらっしゃると思います。週末にかけて台風が接近するみたいなのでお気をつけください!
前回は「腹部に違和感を感じていませんか?」についてお伝えしていますので、一緒に読んでみてくださいね。
https://hirai-harikyu.com/case/case-6195/
今回は、「足のだるさは自律神経の乱れ?」についてお伝えしていきます。
足の倦怠感は、多くの人が経験する症状で、原因や背景はさまざまです。足が重く感じたり、だるさや疲労感が抜けない状態を指し、場合によっては日常生活に支障をきたすこともあります。
足のだるさの主な原因
過労や運動のしすぎ: 長時間の立ち仕事や過度な運動が原因で、足の筋肉に疲労がたまり、倦怠感を引き起こすことがあります。筋肉の疲労は乳酸の蓄積によって生じ、適切な休息を取らないと慢性化することもあります。
血行不良: 座りっぱなしや長時間の立位により、足の血流が悪くなることがあります。血行不良は、酸素や栄養素が十分に筋肉に届かないため、倦怠感を引き起こします。また、むくみや冷えが伴うこともあります。
栄養不足: 鉄分やビタミンB群の不足は、筋肉のエネルギー代謝を低下させ、足のだるさを感じやすくします。また、カルシウムやマグネシウムが不足すると、筋肉のけいれんや倦怠感を引き起こすことがあります。
自律神経の乱れ: ストレスや睡眠不足などによって自律神経が乱れると、血流の調整がうまくいかず、足の倦怠感を感じることがあります。自律神経は、血管の収縮・拡張や心拍数を調整しており、そのバランスが崩れると全身にさまざまな症状が現れます。
足のだるさと自律神経の関係
血流の調整: 自律神経は血管の収縮と拡張をコントロールしており、血流を調整しています。自律神経のバランスが乱れると、血流が悪くなり、足に十分な酸素や栄養が届かなくなるため、だるさや重さを感じやすくなります。
ストレスと足のだるさ: ストレスは交感神経を過剰に活性化させ、自律神経のバランスを崩す原因となります。これにより、血流が悪くなり、筋肉が緊張しやすくなるため、足がだるく感じられることがあります。
睡眠不足と自律神経: 十分な睡眠が取れないと、副交感神経がしっかりと働かず、体の回復が遅れることがあります。これが原因で、翌日に足のだるさが残ったり、疲労感が抜けないと感じることが多くなります。
冷え性と自律神経: 自律神経のバランスが乱れると、特に副交感神経が優位になることで、末梢血管が収縮し、血行が悪くなります。これにより、足が冷えやすくなり、結果としてだるさを感じることがあります。
足のだるさに効果的なツボ
1. 足三里(あしさんり)
場所: 膝のお皿の外側、膝下約3〜4指幅の位置にあります。すねの骨の外側に沿って指を滑らせると、少しへこんだ部分がこのツボです。
効果: 足三里は足の倦怠感だけでなく、全身の疲労回復や消化器系の調整にも効果的です。特に長時間の立ち仕事や歩行の後に、このツボを刺激すると、足が軽く感じられます。
2. 三陰交(さんいんこう)
場所: 内くるぶしの最も高い部分から、指3〜4本分上にあるツボです。脛骨(すねの骨)の後ろ側に位置しています。
効果: 三陰交は、血流を改善し、足の冷えやむくみを解消するのに効果的です。女性にとっても重要なツボで、生理痛や更年期障害にも効果的です。
3. 湧泉(ゆうせん)
場所: 足の裏の中央より少し上、足指を曲げた時にへこむ部分にあります。足の裏全体のほぼ中心に位置するツボです。
効果: 湧泉は体全体のエネルギーを補充するツボとされており、疲労回復や足の倦怠感の改善効果的です。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
平井鍼灸院 鈴木開登
【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得