副腎疲労症候群をご存知ですか??
こんにちは。江戸川区平井鍼灸院の今木です。
前回は自律神経とストレス管理についてご紹介しました。詳しくはコチラ
うつ症状や慢性的な疲労は、自律神経の乱れだけでなく実は副腎が関係している事があります。これを「副腎疲労症候群」といいます。副腎疲労症候群は、通常の医療検査では明確に診断されにくく、慢性的な疲労や不調として見過ごされることが多いです。
今回は副腎疲労についてお伝えしますね。
副腎疲労症候群とは
副腎疲労症候群は、副腎が長期間にわたるストレスや過労によって過度に働き、機能が低下する状態を指します。副腎は、ストレスホルモンであるコルチゾールやアドレナリンを分泌し、体がストレスに対処するための重要な役割を果たしています。しかし、持続的なストレスにより副腎が疲弊すると、これらのホルモンの分泌が適切に行われなくなり、体のエネルギーや免疫力が低下するなどのさまざまな症状が現れます。
そもそも副腎の働きって何??
副腎は、腎臓の上に位置する小さな三角形の内分泌腺で、主にストレスに対するホルモンの分泌を担当しています。副腎は、以下のような重要なホルモンを分泌します。
コルチゾール: ストレスホルモンとも呼ばれ、血糖値の調整や炎症の抑制、エネルギー代謝に関与しています。
アドレナリン: 急性のストレス反応を引き起こし、心拍数の増加や血圧の上昇を促します。
アルドステロン: 体内の塩分と水分のバランスを調整し、血圧を維持する役割を果たします。
これらのホルモンが適切に分泌されることで、体はストレスに対処し、エネルギーを効率的に利用できる状態を維持します。
副腎疲労が起こる原因
副腎疲労症候群は、慢性的なストレスや過労、栄養不足などによって副腎が過度に働き続けることが原因で発生します。具体的な原因としては以下が考えられます。
長期的な精神的・身体的ストレス: 長期間にわたってストレスにさらされると、副腎はコルチゾールを大量に分泌し続け、疲労します。
不規則な生活習慣: 睡眠不足や不規則な食事、過度のカフェイン摂取などが副腎に負担をかけます。
過度の運動: 極端な運動は体に負担をかけ、副腎の疲労を引き起こす可能性があります。
慢性的な炎症や感染症: 体内の慢性的な炎症や感染症が、副腎にストレスをかける要因となります。
副腎疲労によって起こる症状
副腎疲労が進行すると、体内のホルモンバランスが崩れ、さまざまな症状が現れます。代表的な症状には以下のようなものがあります。
慢性的な疲労感: どれだけ休んでも疲労感が抜けない。
朝の疲労感: 朝起きた時に特に疲れを感じる。
集中力の低下: 集中力や記憶力が低下し、思考が鈍くなる。
イライラや不安感: コルチゾールのバランスが崩れることで、精神的な安定を欠く。
免疫力の低下: 風邪や感染症にかかりやすくなる。
低血圧や低血糖: 血圧や血糖値が低下し、めまいやふらつきが生じる。
副腎疲労と自律神経の関係
副腎疲労は、自律神経系とも深く関連しています。自律神経系は、体内のホルモンバランスの維持に重要な役割を果たしており、副腎が疲労すると、自律神経のバランスも乱れやすくなります。
交感神経と副腎: 副腎は交感神経の働きと連携しており、ストレス反応を制御します。副腎疲労が進行すると、交感神経が過剰に働くことで、心拍数の上昇や血圧の変動が起こりやすくなります。
副交感神経と副腎: 副交感神経の働きが低下すると、リラックスや回復が妨げられ、副腎疲労がさらに悪化する可能性があります。
こういった副腎疲労には食事管理も重要になります。
今回、8月24日(土)に系列院である住吉鍼灸院で「副腎疲労を改善する食事法」をテーマに管理栄養士によるセミナーが開催されます。
ご自身の不調も見直すきっかけになるので、ご興味ある方はぜひご参加ください。
参加費:無料
日時:2024年8月24日(土)19:00~20:00
開催方法:オンライン(zoom)
参加方法:住吉鍼灸院の公式LINEより
①イベント参加希望
②お名前
③参加人数
④通院している院(なければ記載なしで大丈夫です!)をお送りください。皆さまがより健康に元気にお過ごし頂けますように♪
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
江戸川区平井鍼灸院 今木 薫
【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得