腹部に違和感を感じていませんか?

こんにちは。平井鍼灸院の鈴木開登です。
暑い日々が毎日続いているので熱中症に気をつけてお過ごしください。
前回は「昼夜逆転と自律神経」についてお伝えしていますのでよかったらぜひ読んでください!
https://hirai-harikyu.com/case/case-6183/

今回は「腹部に違和感を感じていませんか?」についてお伝えしています。
最近、腹部の膨満感・げっぷ・腹痛、ガス排出がよく増えたことはありませんか?
当院の患者さんでも「ゲップが止まらない」「ガスの排出が止まらない」「ガスが排出できなくて腹痛になる」などいろいろな症状をお持ちの方がいらっしゃいます。
それらは、呑気症といいストレスや自律神経の乱れと深く関連しており、腹部の不快感を引き起こす可能性があります。
息を飲む

主な症状
  1. 腹部膨満感: 飲み込まれた空気が胃や腸に溜まることで、お腹が張ったように感じます。

  2. げっぷ: 空気が胃から逆流することで、頻繁にげっぷが出ることがあります。

  3. おなら: 飲み込んだ空気の一部が腸に移動し、ガスとなっておならとして排出されることがあります。

  4. 腹痛: 空気が腸内で溜まると、腹部に痛みや不快感を引き起こすことがあります。

  5. 胃の不快感や音: 飲み込んだ空気が胃で溜まると、胃がゴロゴロと音を立てることがあります。

呑気症の原因

呑気症はさまざまな要因で引き起こされることがあります。主な原因には以下のものがあります。

  1. ストレスや不安: 精神的な緊張やストレスが高まると、無意識に空気を飲み込む行動が増えることがあります。

  2. 食事や飲み物の摂取方法: 速く食べる、話しながら食べる、ガムを噛む、炭酸飲料を飲むなどの習慣が空気の飲み込みを増やすことがあります。

  3. 呼吸パターン: 過呼吸や浅い呼吸の癖があると、空気を多く飲み込んでしまうことがあります。

  4. 消化器系の問題: 胃酸逆流症などの消化器疾患があると、呑気症の症状が現れることがあります。

自律神経と呑気症の関係

自律神経は、無意識に体の機能を調整する神経系であり、交感神経と副交感神経から構成されています。自律神経は消化管の運動や消化液の分泌にも関与しており、消化器系の健康にとって重要です。

呑気症と自律神経の関係については以下の点が考えられます。

  1. ストレスと交感神経の活性化: ストレスが原因で交感神経が活性化すると、消化器系の機能が乱れることがあります。交感神経の過剰な刺激は、胃腸の緊張や運動異常を引き起こし、これが空気を飲み込む行動(空気嚥下)につながる可能性があります。

  2. 不安や緊張と過呼吸: 不安や緊張があるときに呼吸が浅く速くなることがあり、これが過呼吸状態を引き起こすことがあります。過呼吸状態では、空気を多く吸い込むことで呑気症の症状が悪化することがあります。

  3. 副交感神経と消化機能: 副交感神経は消化を促進する働きを持っています。副交感神経が適切に機能していない場合、消化器系の機能が低下し、食物の消化不良やガスの過剰発生が起こりやすくなることがあります。これが呑気症の症状を悪化させることがあります。

鍼灸と呑気症の施術

鍼灸は、呑気症の治療においても効果的です。鍼灸治療は、自律神経のバランスを整え、消化器系の機能を改善するのに効果的です。

  • 交感神経の抑制とリラクゼーション: 鍼灸は、交感神経の過剰な活動を抑え、副交感神経を活性化することで、全身のリラクゼーションを促します。これにより、ストレスや不安の軽減が期待できます。

  • 消化機能の改善: 消化器系に関連する経穴(ツボ)に鍼を打つことで、消化機能の調整が可能です。これにより、胃腸の緊張や運動異常を緩和し、ガスの発生や呑気症の症状を軽減することが期待されます。

  • 呼吸の調整: 鍼灸は呼吸のパターンを整える効果もあります。過呼吸状態が改善されることで、無意識に空気を飲み込む頻度が減少し、呑気症の症状が和らぐ可能性があります。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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平井鍼灸院 鈴木開登

院長梅田俊【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得