血糖値の急上昇は危険です。

こんにちは。江戸川区平井鍼灸院の今木です。
疲れた時についつい甘いものに手が伸びたり、休憩時間には砂糖が入ったコーヒーやカフェオレなど知らない間に血糖値を急激に上げてしまっていませんか??

疲れた時に甘いものが欲しくなるのは誰しも経験がある事だと思います。しかも甘いものを摂る事により、セロトニンを一時的に取り込むことができるので、その感覚を覚えているのです。セロトニンについてはコチラの記事をお読みください。
今回は血糖値についてお伝えします。

血糖値スパイクのグラフ

血糖値とは?

血糖値は、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度を示す数値です。ブドウ糖は、体の主要なエネルギー源であり、特に脳や筋肉にとって重要な燃料です。血糖値は、食事、運動、ホルモンバランスなどによって変動します。正常な血糖値は、健康を維持するために非常に重要で、以下のように測定されます。

空腹時血糖値: 通常70~99 mg/dLが正常とされます。

食後血糖値: 食後2時間で140 mg/dL未満が正常とされます。

HbA1c: 過去2~3か月間の平均血糖値を反映し、5.7%未満が正常範囲とされています。

血糖値が上昇する原因

血糖値が上昇する原因はいくつかあります。以下は主な要因です。

高カロリー・高糖質の食事: 糖分や炭水化物を多く含む食事は、血糖値を急激に上昇させる可能性があります。

運動不足: 運動は血糖をエネルギーとして消費するため、運動不足は血糖値の上昇を引き起こします。

ストレス: ストレスホルモン(コルチゾール)は血糖値を上げる作用があります。

ホルモンの異常: インスリン分泌の低下やインスリン抵抗性の増加など、ホルモンバランスの乱れが血糖値の上昇を招くことがあります。

慢性的な病気: 糖尿病などの病気が血糖値の上昇を引き起こします。

血糖値と自律神経の関係

自律神経系は、体内のさまざまな機能を無意識に調整する神経系です。血糖値の調節にも深く関与しています。

交感神経: 血糖値が低下すると交感神経が刺激され、アドレナリンが分泌されます。これにより、肝臓からのグリコーゲン分解が促進され、血糖値が上昇します。

副交感神経: 食事後に副交感神経が活性化され、インスリンの分泌が促進されます。これにより、血糖が細胞に取り込まれ、血糖値が低下します。

血糖値が急激に上がる事により出る自律神経症状

血糖値が急激に上昇すると、自律神経に影響を与え、以下のような症状が現れることがあります。

動悸: 急激な血糖値の上昇により交感神経が刺激され、心拍数が増加します。

発汗: 交感神経の過活動により発汗が増加します。

不安感: 血糖値の急激な変動により、精神的な不安感が強まることがあります。

疲労感: 血糖値の急激な変動により、エネルギーの供給が不安定になり、疲労感が増すことがあります。

また、血糖値の急上昇と急低下は、身体にさまざまな悪影響を及ぼします。

血糖値の急上昇: インスリンの過剰分泌を引き起こし、その結果として低血糖状態に陥ることがあります。これは、めまいや頭痛、疲労感、イライラなどの症状を引き起こします。

血糖値の急低下: 低血糖状態は、意識障害やけいれん、最悪の場合には昏睡状態を引き起こすことがあります。急激な低血糖は特に危険です。

血糖値をコントロールする食事方法

GI食品

血糖値を安定させるための食事方法はいくつかあります。

低GI食品の選択: グリセミックインデックス(GI)が低い食品を選ぶことで、血糖値の急上昇を防ぎます。例としては、全粒穀物、豆類、野菜などがあります。

バランスの取れた食事: 炭水化物、タンパク質、脂質をバランスよく摂取することで、血糖値の急激な変動を防ぎます。食べる順番を変えて、食物繊維→タンパク質→炭水化物の順に変えるだけでも糖の吸収がゆるやかになり、急激な血糖値の上昇を防ぐことができます。

食物繊維の摂取: 食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにする効果があります。野菜や果物、全粒穀物などに多く含まれます。

少量頻回の食事: 1日3食ではなく、少量の食事を5~6回に分けて摂ることで、血糖値の急激な変動を防ぎます。

水分補給: 適度な水分摂取も血糖値の安定に役立ちます。

血糖値の急上昇や急低下を繰り返すと、低血糖症を招きます。そうなると自律神経失調症に似た症状が出やすくなり、不安感やパニック障害にも繋がります。

疲れた時には甘いものより、アミノ酸を補給できるタンパク質が効果的です。
最近では、タンパク質がメインのヨーグルトやプロテインドリンクにサラダチキンなど手軽に手に取れるようになっていますので、休憩時間にはそういったものを摂るようにしてみてください。慢性的な疲労や、改善しない症状も、糖質コントロールをするだけで改善することもあります。

気になる症状や、何をしていいのかわからないという方は、お気軽にご相談くださいね。
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本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

江戸川区平井鍼灸院 今木 薫

院長梅田俊【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得