昼夜逆転と自律神経
こんにちは。平井鍼灸院の鈴木開登です。
前回は「年齢と自律神経」についてお伝えしましたのでよかったらこちらも読んでみてくださいね。
https://hirai-harikyu.com/case/case-6168/
学生の皆さんは待ちに待った夏休みなのではないでしょうか?親御さんは昼食を作ったりなど有り大変だと思いますが、なんとか乗り越えていきましょう。
夏休みに入ったからこそ増えることとしては、昼夜逆転の生活です。
そのため、今回は「昼夜逆転と自律神経」についてお伝えします!
昼夜逆転は現代社会においてよく見られる問題であり、特に夜勤や不規則な生活習慣がその主な原因です。この状態が続くと、自律神経やホルモンバランスに深刻な影響を及ぼし、様々な健康問題を引き起こします。ここでは、昼夜逆転が自律神経とホルモンバランスにどのように影響するか、そしてそれを改善するための方法について詳しく説明します。
昼夜逆転と自律神経の関係
自律神経は、私たちの体内の多くの自動的な機能を調整しています。自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があります。
- 交感神経: 活動時に優位に働き、エネルギーを消費させる。
- 副交感神経: 休息時に優位に働き、エネルギーを蓄積させる。
昼夜逆転が起こると、体内時計が乱れ、自律神経のバランスが崩れます。通常、昼間は交感神経が優位に立ち、夜間は副交感神経が優位になります。しかし、昼夜逆転によりこのリズムが逆転すると、日中に眠気を感じたり、夜間に眠れなくなったりします。
昼夜逆転とホルモンバランスの影響
メラトニン
メラトニンは睡眠を促進するホルモンで、通常は夜に分泌されます。昼夜逆転によりメラトニンの分泌が遅れたり減少したりすると、入眠困難や不眠が生じます。
コルチゾール
コルチゾールはストレスに対する応答を調整するホルモンです。通常、朝に最も高くなり、夜に低くなります。しかし、昼夜逆転によりこのリズムが乱れると、日中の疲労感やストレス耐性の低下が見られます。
成長ホルモン
成長ホルモンは体の修復や成長に関与しています。夜間に分泌されるため、昼夜逆転によって分泌が低下すると、体の修復機能が低下し、疲労感や免疫力の低下が生じます。
インスリン
インスリンは血糖値を調整するホルモンです。昼夜逆転によりインスリンの分泌リズムが乱れると、血糖値のコントロールが難しくなり、糖尿病のリスクが増加します。
レプチンとグレリン
これらのホルモンは食欲を調節します。昼夜逆転によりバランスが崩れると、過食や体重増加の原因となります。
昼夜逆転による影響の症状
昼夜逆転によるホルモンバランスの乱れは、以下のような症状を引き起こします。
- 睡眠障害: メラトニン分泌の低下による不眠症や睡眠の質の低下。
- 疲労感: コルチゾール分泌の乱れによる慢性的な疲労感。
- 代謝の低下: 成長ホルモンの分泌低下による代謝の低下。
- 血糖値の変動: インスリン分泌の乱れによる血糖値のコントロール不良。
- 体重増加: レプチンとグレリンのバランスが崩れることによる食欲の増加。
夏休みを楽しく過ごせるようにお子さんにもお伝えしてみてください!
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
平井鍼灸院 鈴木 開登
【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得