年齢と自律神経の変化

こんにちは。鈴木開登です。
今年も梅雨明けし、夏本番が始まりますね!

前回は「カフェインは自律神経を乱す」についてお伝えしているので一緒に読んでみてください!
https://hirai-harikyu.com/case/case-6149/

今回は「年齢と自律神経の変化」についてお伝えします。

グラフ
自律神経系は、体の無意識の機能を調整する重要なシステムです。年齢と共に自律神経の働きやバランスが変化し、それにより体の様々な機能にも影響を与えます。ここでは、各年齢層における自律神経の変化とその影響、対処方法について詳しく説明します。

若年期の自律神経

特徴
  • 高い交感神経活動: 若年期には交感神経が活発で、運動能力や代謝が高く、ストレスに対する抵抗力も強いです。
  • 迅速な回復力: 自律神経の調整が早く、ストレスや疲労からの回復も迅速です。
影響
  • 集中力とパフォーマンスの向上: 交感神経の活発さが学業やスポーツでのパフォーマンス向上に寄与します。
  • ストレス管理の重要性: 学校や社会生活でのストレスが増えるため、ストレス管理が重要です。
対処法
  • 適度な運動: 運動は交感神経を活性化しつつ、副交感神経の働きを助けるため、ストレス解消に効果的です。
  • バランスの取れた食事: 栄養バランスの取れた食事が自律神経の健康をサポートします。

中年期の自律神経

特徴
  • 交感神経の優位: 仕事や家庭のストレスが増加し、交感神経が過剰に働きやすくなります。
  • 自律神経のバランスの乱れ: ストレスや生活習慣の影響で、自律神経のバランスが乱れやすくなります。
影響
  • 睡眠の質の低下: 自律神経の乱れが原因で、睡眠の質が低下しやすくなります。
  • 消化不良や疲労感: 副交感神経の働きが抑制され、消化不良や慢性的な疲労感が増加することがあります。
対処法
  • ストレス管理: 瞑想やヨガ、深呼吸などのリラクゼーション法を取り入れて、副交感神経を活性化させることが重要です。
  • 規則正しい生活習慣: 規則的な生活習慣を維持し、十分な睡眠とバランスの取れた食事を心掛けることが大切です。

高齢期の自律神経

特徴
  • 副交感神経の低下: 加齢に伴い、副交感神経の働きが低下します。
  • 交感神経の過活動: 交感神経が過剰に働きやすくなり、血圧の上昇や心拍数の増加が見られます。
影響
  • 免疫機能の低下: 副交感神経の低下が免疫機能の低下を招き、感染症にかかりやすくなります。
  • 慢性的な疲労感: 副交感神経の働きが低下することで、慢性的な疲労感が現れることがあります。
  • 血圧の上昇: 交感神経の過活動により、血圧が上昇しやすくなります。
対処法
  • 適度な運動: 軽い運動を継続することで、副交感神経の働きを助け、全体的な体調を改善することができます。
  • リラクゼーション: 鍼灸やマッサージ、リラックスできる趣味を取り入れることで、ストレスを軽減し、副交感神経を活性化します。
  • 規則的な生活習慣: 規則正しい生活習慣を続けることで、自律神経のバランスを保ちやすくなります。

院長梅田俊【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得