夏バテしていませんか?胃腸の働きに要注意!

こんにちは。江戸川区平井鍼灸院の今木です。
暑い日が続くと、水分摂取はできてもついつい冷たいものが欲しくなりますよね。
冷たいものを摂りすぎると、胃腸の血流が悪くなり消化不良や便秘や下痢といった機能低下を起こします。夏バテと自律神経の関連については、こちらの記事をお読みください。

今回は、胃腸機能の働きと機能低下によって起こる症状をお伝えします。
消化のイラスト

胃腸の機能と働き

1⃣食べ物の消化
胃腸は、口から摂取された食べ物を消化するためのプロセスを開始します。

胃酸の分泌: 胃は強力な胃酸を分泌し、食べ物を細かく分解します。胃酸は食べ物の中の細菌を殺し、消化酵素の働きを助けます。

ペプシンの分泌: 胃の粘膜から分泌される消化酵素であるペプシンは、タンパク質を分解する役割を果たします。

胃の蠕動運動: 胃は蠕動運動(ぜんどううんどう)によって食べ物を混ぜ合わせ、消化を進めます。

小腸

消化酵素の分泌: 小腸の粘膜や膵臓から分泌される消化酵素が、食べ物の細かい分子をさらに分解します。これにより、炭水化物、タンパク質、脂肪が吸収しやすい形になります。

胆汁の分泌: 肝臓で作られる胆汁は、脂肪の消化を助けるために胆嚢から小腸に分泌されます。

2⃣栄養の吸収
消化された食べ物の栄養素は、小腸の壁から吸収されます。

絨毛と微絨毛: 小腸の内壁には絨毛(じゅうもう)と呼ばれる細かな突起が無数にあり、さらにその表面には微絨毛があります。これらの構造が表面積を大きくし、効率的な栄養吸収を可能にします。

水溶性栄養素の吸収: 炭水化物やタンパク質などの水溶性栄養素は、小腸の絨毛を通じて血液に吸収されます。

脂溶性栄養素の吸収: 脂肪や脂溶性ビタミンは、小腸でミセルと呼ばれる微小な脂肪粒子に包まれて吸収されます。

3⃣水分の吸収
大腸では、消化の最終段階として水分の吸収が行われます。

大腸の役割: 小腸で吸収されなかった水分や電解質が大腸で再吸収されます。これにより、体内の水分バランスが保たれます。

便の形成: 大腸で水分が吸収されることで、食べ物の残りカスが固まり、便として形成されます。

4⃣免疫機能
胃腸は消化と吸収だけでなく、免疫機能も担っています。

腸内フローラ: 腸内には多様な微生物(腸内細菌)が存在し、これらが腸内フローラを形成しています。腸内フローラは病原菌の増殖を抑え、免疫機能をサポートします。

リンパ組織: 小腸や大腸には、腸管関連リンパ組織(GALT)があり、病原体に対する免疫反応を調整します。

5⃣ホルモン分泌
胃腸は消化酵素や胃酸の分泌を調整するホルモンを分泌します。

ガストリン: 胃から分泌されるホルモンで、胃酸の分泌を促進します。

セクレチン: 小腸から分泌されるホルモンで、膵臓からの重炭酸塩の分泌を促進し、胃酸を中和します。

コレシストキニン: 小腸から分泌されるホルモンで、胆嚢からの胆汁の分泌を促進し、膵臓からの酵素分泌を刺激します。

胃腸は、これらの多様な機能を通じて、体全体の健康維持に重要な役割を果たしています。消化器系の健康を保つためには、バランスの取れた食事や適度な運動、ストレス管理が重要です。

胃腸機能が低下することによって起こる症状

胃のイラスト

1. 消化不良
胃腸機能が低下すると、食べ物を適切に消化することが難しくなります。これにより、食後に腹部の膨満感や不快感、ガスが溜まるといった症状が現れることがあります。

2. 便秘
胃腸の動きが鈍くなると、便の移動が遅くなり、便秘がちになることがあります。便秘が続くと、腹痛や腹部の膨満感が強くなることがあります。

3. 下痢
逆に、胃腸の動きが過剰になると、消化物が急速に腸を通過し、水分の吸収が不十分になり、下痢を引き起こすことがあります。

4. 胃もたれ
胃腸機能の低下は、食後に胃が重く感じる胃もたれの原因となります。これは、胃の中に食べ物が長時間残り、消化が遅れるためです。

5. 吐き気や嘔吐
胃腸機能の低下により、食べ物がうまく消化されず、胃に負担がかかると、吐き気や嘔吐を引き起こすことがあります。

6. 栄養吸収不良
胃腸機能が低下すると、栄養素の吸収が不十分になり、栄養失調のリスクが高まります。これにより、体重減少や疲労感、免疫力の低下などが起こることがあります。

7. 胃酸過多
胃腸機能の低下によって、胃酸の分泌が過剰になると、胸やけや胃痛、逆流性食道炎の原因となります。

8. 食欲不振
消化器系の不調が続くと、食欲が低下することがあります。これにより、十分な栄養が摂取できず、さらに体力や免疫力が低下する悪循環に陥ることがあります。

胃腸機能低下の原因

胃腸機能が低下する原因は多岐にわたります。以下に、その主な原因を紹介します。

1. ストレス
ストレスは胃腸機能に大きな影響を与える要因の一つです。ストレスが高まると、自律神経のバランスが乱れ、消化器系の働きが低下します。

2. 食生活の乱れ
不規則な食事や偏った食生活は、胃腸機能の低下を引き起こす原因となります。特に、高脂肪食や加工食品、アルコールの過剰摂取は胃腸に負担をかけます。

3. 運動不足
運動不足は、腸の動きを鈍くし、便秘や消化不良を引き起こす原因となります。適度な運動は、胃腸の機能を維持するために重要です。

4. 加齢
加齢に伴い、胃腸の筋肉が弱くなり、消化機能が低下することがあります。これにより、消化不良や便秘などの症状が現れやすくなります。

5. 不十分な水分摂取
水分不足は、便秘や消化不良の原因となります。十分な水分摂取は、胃腸の健康を保つために重要です。

6. 病気
胃腸機能の低下は、胃潰瘍や過敏性腸症候群(IBS)、慢性胃炎などの消化器系の疾患によっても引き起こされることがあります。

胃腸機能の改善方法

栄養素

1. バランスの取れた食事
消化の良い食品を選び、バランスの取れた食事を心がけましょう。食物繊維を多く含む野菜や果物、全粒穀物を積極的に摂取することが重要です。

2. 定期的な運動
適度な運動は、胃腸の動きを促進し、便秘の予防に役立ちます。ウォーキングやヨガなどの軽い運動を日常に取り入れましょう。

3. ストレス管理
ストレスを適切に管理するために、リラクゼーション法や趣味の時間を持つことが大切です。深呼吸や瞑想も効果的です。

4. 規則正しい生活
規則正しい生活リズムを保つことで、胃腸の機能を整えることができます。特に、毎日の食事時間や睡眠時間を一定にすることが重要です。

5. 十分な水分摂取
十分な水分を摂取することで、便通がスムーズになり、消化機能が改善されます。一日に2リットルを目安に水分を摂りましょう。

色々と試しても改善が見られない場合は早めに病院に行って胃腸の状態を調べる事も大切です。鍼灸治療でも胃腸の働きを改善させることはできます。
まずはお気軽にご相談くださいね(*^^*)

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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

江戸川区平井鍼灸院 今木薫

院長梅田俊【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得