自律神経と脳内神経伝達物質

こんにちは。江戸川区平井鍼灸院の今木です。
皆さんは、気分が落ち込んだり、やる気が出ない時に自分の性格や心の状態が良くないからだと考えていらっしゃいませんか??実はそれ、栄養素が関係しているかもしれません。人は、脳内からでる神経伝達物質の影響で気分、やる気が変わります。今回は平井鍼灸院でもとても大切にしている「セロトニン」についてお伝えします。
腸内環境も大切になるのでコチラの記事も合わせてお読み下さいね。
→→→腸内環境と自律神経の関係

セロトニンと女性

セロトニンの役割

セロトニンは、脳内神経伝達物質の一つで、主に気分、感情、睡眠、食欲、消化などのさまざまな生理機能に関与しています。以下に、セロトニンの主な役割を紹介します。

1. 気分の調整

セロトニンは「幸福ホルモン」とも呼ばれ、気分や感情の安定に重要な役割を果たします。セロトニンのレベルが適切であると、気分が安定し、ストレスや不安が軽減されます。一方、セロトニンが不足すると、うつ病や不安障害のリスクが高まります。

2. 睡眠の調整

セロトニンは、睡眠ホルモンであるメラトニンの前駆物質です。セロトニンの分泌が適切に行われることで、メラトニンの生成が促進され、質の良い睡眠が得られます。これにより、体内時計の調整や深い眠りが維持されます。

3. 食欲と消化の調整

セロトニンは、食欲や消化機能の調整にも関与しています。腸内に存在するセロトニンは、食物の移動を促進し、消化を助けます。また、セロトニンは食欲を抑制し、過食を防ぐ役割もあります。

4. 痛みの抑制

セロトニンは、痛みの感覚を抑制する作用も持っています。セロトニンの分泌が適切であると、痛みに対する耐性が高まり、慢性的な痛みの軽減に寄与します。

5. 自律神経の調整

セロトニンは自律神経系の調整にも関与しており、心拍数や血圧、呼吸などの自律的な身体機能を安定させる役割を果たします。自律神経のバランスが保たれることで、全身の健康が維持されます。

セロトニンがつくられる場所

セロトニンは主に以下の場所で生成されます。

1. 脳

脳内のセロトニンは、中脳の「ラファ核」という部位で生成されます。このセロトニンは、気分の調整や睡眠のリズム、痛みの感覚に影響を与えます。

2. 腸

驚くべきことに、全身のセロトニンの約90%は腸内で生成されます。腸内のセロトニンは、消化管の運動や消化液の分泌を調整し、消化機能の正常化に寄与します。腸と脳は「腸脳相関」と呼ばれるネットワークでつながっており、腸内のセロトニンが脳内の機能にも影響を与えることが知られています。

セロトニンを産生するために必要な栄養素

セロトニンを産生するためには、いくつかの重要な栄養素が必要です。以下に、その主要な栄養素を紹介します。

1. トリプトファン

トリプトファンは、セロトニンの前駆物質となる必須アミノ酸です。トリプトファンは体内でセロトニンに変換されるため、食事から十分に摂取することが重要です。トリプトファンを多く含む食品には、肉類、チーズ、ナッツ、種子類、卵、豆類、バナナなどがあります。

2. ビタミンB6

ビタミンB6は、トリプトファンをセロトニンに変換する過程において必要な補酵素です。ビタミンB6を豊富に含む食品には、魚、鶏肉、じゃがいも、バナナ、ひよこ豆、ほうれん草などがあります。

3. マグネシウム

マグネシウムは、セロトニンの生成に関与する重要なミネラルです。マグネシウムを多く含む食品には、ナッツ、種子類、全粒穀物、豆類、緑の葉野菜などがあります。

4. ビタミンD

ビタミンDは、セロトニンの生成を促進する作用があります。ビタミンDは、日光を浴びることで体内で生成されるほか、魚、卵黄、乳製品などの食品からも摂取できます。

5. オメガ-3脂肪酸

オメガ-3脂肪酸は、脳の健康をサポートし、セロトニンの機能を助ける役割を果たします。オメガ-3脂肪酸を豊富に含む食品には、脂肪の多い魚(サーモン、マグロ、イワシなど)、チアシード、フラックスシード、クルミなどがあります。

これらの栄養素をバランスよく摂取することで、セロトニンの生成が促進され、自律神経のバランスを保つことができます。日常の食事や生活習慣を見直し、セロトニンの生成をサポートすることが、心身の健康維持に繋がります。

栄養素は食事で補う事が前提にはなりますが、現代社会の中で摂取していくには難しいのが現状です。平井鍼灸院では、サプリメントの活用をお伝えしています。

食事で補いながら、足りない分はサプリメントを活用して栄養補給を行い健康管理に役立ててください。

サプリメントは栄養補助食品で、お薬ではありません。体に必要な栄養素をカプセルや錠剤で補うことができる優れものです。また、アミノ酸はタンパク質が分解されたものです。タンパク質の摂取は、プロテインをオススメしています。

上手に生活の中に取り入れてみてくださいね。

セロトニン活性体操

セロトニンはちょっとした体操で産生を助けることができます。
動画をみながら是非一緒にやってみてくださいね。

幸せホルモン活性体操

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

江戸川区平井鍼灸院 今木薫

院長梅田俊【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得