何故不眠症になってしまうのか?

こんにちは。院長の梅田俊です。
前回の投稿はお読み頂けましたでしょうか?よろしければこちらも一緒に読んでみてください。
https://hirai-harikyu.com/case/case-5930/
今回は「何故不眠症になってしまうのか」についてお伝えします。

相模原市で不眠・睡眠障害の改善-さくら鍼灸院・接骨院 相模大野院

こんなお悩みはありませんか??

✅朝起きても眠い…
✅夕方になると眠気が酷くなる…
✅長年睡眠薬を飲んでいる…

実はそのお悩み、不眠症の症状がかもしれません。不眠症になってしまう原因について、今回はお伝えをしていこうと思います。まず、不眠症といっても何種類かあることを知りましょう。大きく分けて4種類を知っておきましょう。

4つの不眠症分類とは?

不眠症は、睡眠サイクルの乱れによって4つに分かれます。1つ1つ対処法が異なりますので、一緒に理解を深めていきましょう。あなたはどの不眠症ですか??

1.入眠障害

寝付くまでに1時間以上かかってしまう睡眠障害のことを、入眠障害と言います。不眠症の中でも1番多い障害です。睡眠導入剤なども市販薬としてあるほどなので、多くの方が寝入りが悪いことにお困りのようです。入眠障害があることで睡眠の質が低下してしまい、朝起きた時に睡眠不足を感じてしまいます。入眠障害が起こる原因としては、以下のことが考えられますので、当てはまるかどうか見てみましょう。

・寝る前まで、スマホやパソコンを見ている
・カフェインを夜ごはんの時に摂取している
・デスクワークで運動不足
・夜ご飯を食べるのが遅い

2.中途覚醒

寝入りはいいが、途中で1回以上目が覚めてしまう睡眠障害のことを、中途覚醒と言います。不眠症の中では、2番目に多い症状です。トイレに行きたくて起きてしまう場合も中途覚醒に含まれます。中途覚醒の特徴としては、一度起きてしまうと次に寝付けないという状況が続き、朝を迎えてしまいます。十分な睡眠時間が取れないことで、睡眠不足が続いてしまい、精神状態の悪化にもつながりますので注意が必要です。中途覚醒が起こる原因としては、以下のことが考えられますので、当てはまるかどうか見てみましょう。

・寝る時に常に冷えている
・日中疲れやすい
・感情の起伏が激しい
・食生活が乱れている
・夜お酒を飲む

3.早朝覚醒

用もないのにいつも決まって早朝に目が覚めてしまう睡眠障害のことを、早朝覚醒と言います。不眠症の中では、あまり多くない症状です。早朝覚醒は睡眠時間を長く保てていない睡眠のことで、体力が低下していることが懸念されます。早朝覚醒が起こる原因としては、以下のことが考えられますので、当てはまるかどうか見てみましょう。

・体力が衰えている
・偏食
・ビタミンミネラルが不足している
・辛いものが好き
・胃もたれをしやすい

4.熟眠障害

7時間ほどの睡眠時間を取っているが、朝起きた時にまだ眠気がある状態の睡眠障害のことを、熟眠障害と言います。不眠症の中では、比較的新しい症状です。日中の仕事中に集中できないことや、食後に眠くなってしまうような眠気に襲われることが出てきます。熟眠障害が起こる原因としては、以下のことが考えられますので、当てはまるかどうか見てみましょう。

・食べ過ぎ
・飲みすぎ
・ロングスリーパー
・寝室の電気を完全消灯していない
・考えごとが多い

【不眠症にならない習慣形成】
1.運動の時間を増やす

運動はストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を減少させ、代わりにエンドルフィンやセロトニンなどの気分を良くするホルモンの分泌を増加させます。これにより、ストレスや不安が軽減され、リラックスして眠ることができるようになります。また、運動によって体が疲れることで、深い睡眠に入りやすくなります。また、運動によって体がより効率的に回復するため、睡眠中の体の修復プロセスも促進されます。不眠症にならない体づくりの基本は、運動時間を確保することがとても大切です。以下の論文でも、解説されています。運動時間と比例して不眠症のリスクを減らすことが出来ます。
参考:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25729341/

2.スマホやパソコンの画面を見る時間を減らす

スマホやパソコンの画面からはブルーライトが出ており、角膜を傷つけたり脳神経の覚醒状態を促進すると考えられています。寝る前2時間、日中などに長時間画面を見続けることで脳が過覚醒を起こしてしまいます。仕事でパソコン画面を見続けてしまう場合は、ブルーライトカットの眼鏡などを活用することを強くおすすめいたします。ブルーライトを日中や夜に浴びることによってメラトニンの分泌に悪影響が出るという研究もあります。ブルーライトを減らすことによって、不眠症になるリスクは確実に減らすことが出来るといってよいでしょう。
参考:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28017916/

3.嗜好品と食生活見直す

嗜好品とは、たばこ、カフェイン、飲酒です。体の健康を害するリスクがある物は、体の酸化を促進します。酸化はストレスとなりますので、交感神経を過度に緊張させてしまいます。特にカフェインは気を付けている方はいるかと思いますが、飲酒とたばこも気を付けていきましょう。出来ればタバコは完全にやめることが推奨です。お酒を減らすことによって、睡眠の質が向上する研究の論文もあります。嗜好品と食生活を見直すことによって、不眠症になるリスクは減らせます。
参考:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23347102/

7.鍼灸を受ける

血流の滞りや体の歪み、神経伝達などが不調に陥っていると不眠症になりやすい傾向があります。鍼灸は、血流の調整や体の歪みや神経伝達の復調に対して、一定の効果があると認められています。

この研究では、鍼灸治療が唾液中のIgA抗体レベルに及ぼす影響が調査されました。研究結果は、鍼灸治療後にIgA抗体レベルが有意に上昇したことを示しており、免疫系の活性化が鍼灸治療によって促進される可能性が示唆されています。これは神経伝達における一つの指標であり、鍼灸が神経伝達に影響を与える可能性を示唆しています。
参考:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20615147/

睡眠障害を軽減するための生活習慣を改善し、より健康的に過ごせるようにしていきましょう!不眠症のない生活を手に入れるために、また情報発信させていただきますので、宜しくお願い致します。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

平井鍼灸院 院長 梅田俊

院長梅田俊【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得