天気痛と自律神経

こんにちは!平井鍼灸院の鈴木開登です。
前回の「天候による不調をなくす!」は見ていただけましたでしょうか?まだ、見ていない方はぜひ読んでくださいね。
今回は症状について細かくお伝えしていきます。

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〜頭痛〜
天気痛の自覚症状を訴える方で、特に多いのは頭痛です。頭痛にも様々な種類がありますが、その中でも天気依存との関係が考えられるのは片頭痛です。「天気が下り坂になると頭がズキズキする」というのは、天気痛持ちの方の典型的な例かもしれません。通常の頭痛は、頚椎や頭の筋肉がギューッとなり神経を圧迫したりしてピリピリとした刺激が走ることで痛みを感じます。一方で片頭痛特有のこめかみあたりを中心としたドクドクという脈打つような痛みの原因にはいくつかの説がありますが、最近では三叉神経血管系の異常とセロトニンなどの脳内物質が関与していると考えられています。ある日突然やってくるように思える片頭痛ですが、実は予兆と前兆があります。ある程度自分の症状が現れるパターンを知っておくと、鋭い痛みを軽減することができます。 まず、最初に起こるのが予兆です。片頭痛特有の強い痛みがやって来る数日前から数時間前に体がだるくなって生あくびが出たり、やたらと眠気が起こったりします。これらの症状は天気の変動とも関連していますので、比較的ゆっくり起こります。「2、3日前に予兆があった」という方もいます。その次に前兆です。前兆のひとつに輝暗点と呼ばれるものがあります。目の前がキラキラとした感覚に襲われ、まぶしさが消えた後にドーンと大きな頭痛がやってきます。ただし、閃輝暗点は片頭痛持ちの人の全員に表れるわけではありません。  片頭痛を引き起こすトリガーは人それぞれで、場合によっては五感が引き金になる場合もあります。電車や公衆トイレの臭い、真夏に太陽を見てしまったら光の刺激で頭が痛くなってしまう、という方もいます。もちろんストレスも要因の中に含まれます。 このように片頭痛を引き起こす直接の原因と前兆は多様性に富んでいますが、その前の予兆に関しては、ほぼ全員の方が持っているようです。眠い、気持ち悪いといった予兆が2、3日かけて片頭痛のメカニズムを作動させ、その予兆を左右する要因が気圧の変化である可能性があります。

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〜めまい・メニエール病〜
私達の身体は、視覚や内耳の平衡センサー、そして体幹部と両足がそれぞれバランスを取り、脳へ情報を伝達しそれぞれが調整を行うことで倒れないように活動しています。しかし「倒れないようにバランスを保つ」機能に何らかの障害が生じて起こってくる違和感が、めまいです。「立ち上がっただけなのにふらふらとしてまっすぐに歩けない」「地に足がついていないような、ふわっとした違和感が消えない」など、めまいの自覚症状は、私達の日常生活に大きな影響を及ぼします。めまいにも種類があります。大きく分けると内耳による原発性のめまい視覚、頚椎、腰の動きの異常、脳の異常からくるめまいです。めまいでも特に症状を訴える病気にメニエール病があります。
メニエール病は内耳にあるリンパ液が異常に増えることで引き起こされる上記で、原発性のめまいのくくりに入ります。ぐるぐると回るような回転性のめまいや耳鳴り、吐き気、進行すると難聴へ繋がってしまうケースもあります。内耳のリンパ液の過剰反応によって引き起こされる原発性のめまいは、天気や気圧の変化とも密接な関わりがあります。
頚椎によるめまいは、首痛の症状とも関連してきます。頭を支えている首が不安定な方はそれだけ頭部がぐらつきやすい状態になっています。本来、首は自然なアーチを描いていますが、首の筋肉が固くなったり、不自然な姿勢を長時間続けていると、首は本来のアーチを失ってしまいます。この状態をストレートネックと呼びます。ストレートネックのような不安定な首の状態は頚椎に負担がかかると同時に血行不良も引き起こしますので内耳の循環を悪くして、めまいと同時に、大気の中で起こる気圧の変化に過剰反応する要因になります。

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これらの情報をご自身で持っているだけでも不安は低下すると思います。是非参考にしてくださいね。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

平井鍼灸院 鈴木開登

院長梅田俊【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得