自律神経と睡眠

こんにちは。平井鍼灸院の鈴木開登です。
今回は「睡眠と自律神経」についてお伝えしていきます。
不眠症
当院でも睡眠に悩まされる方が多くいらっしゃいます。その理由の多くは副交感神経がスムーズに働かないことによる睡眠の質の低下です。
では、なぜスムーズに副交感神経が働くなってしまうのでしょうか?
・不規則な生活
・暴飲暴食
・年齢を重ねたことによるもの
・さまざまなストレス
などこれらが引き金となり自律神経のバランスが崩れてしまいます。交感神経がいつまでも活発に作用し、夕方から夜にかけて徐々に活発になる副交感神経の活動が高まらない状態によるものです。ストレスが自律神経のバランスを乱しているケースが非常に多いです。言い換えると、睡眠の質が低下している最大の原因は『ストレス』なのです。
仮に毎日7時間きちんと寝ても『なかなか疲れが取れない』という方も多いという現実。ぐっすり眠れない要因は人それぞれですが、やはり大きな原因はストレスです。私自身も、気になることや悩みごとがあると、よく眠れません。たとえ眠れたとしても、睡眠の質は良くありません。
ストレス〜睡眠は「質」が大切〜
「理想の睡眠時間は7〜9時間」と聞いたことはありませんか?このように幅が広いのも人によって必要な睡眠時間が違うからです。一般的には、子供の頃には長い時間の睡眠が必要で、年齢を重ねるごとに必要な睡眠時間は短くなります。もちろん毎日7時間ぐっすりと眠れるにこしたいことはありません。普段は12時前にベッドに入っている人が、今日は会社で送別会があり帰宅が12時少し前という時などは、通常と違った生活サイクルになるので、熟睡のスイッチが入りづらくなります。
そのため、質の高い睡眠を取るためには「寝入りの90分前」が大切になります。眠りにはノンレム睡眠(脳も身体も眠っている状態)とレム睡眠(脳は起きているが身体は寝ている状態)の2つがあります。ノンレム睡眠 → レム睡眠 → ノンレム睡眠 → レム睡眠 と、私たちはこのサイクルを何回かくり返しながら眠っています。そして寝入りの90分、つまり寝る時のスタートはノンレム睡眠です。このノンレム睡眠のとき、いかに深く眠りに入れるか。 これこそが、質の良い(短時間で疲れが取れる)睡眠になるかどうかのポイントとなります。 なぜなら、スタートのノンレム睡眠がスムーズにならないと、その後の睡眠サイクルが乱れやすくなるからです。睡眠リズムが崩れた身体は、副交感神経が優位になりづらく、寝ている間も興奮状態がつづきます。さらには成長ホルモン(疲れた身体を修復する働き)の分泌も低下し、結果として、寝ても疲れが取れない状態となってしまいます。
睡眠ぐっすり眠りたいのであれば、勝負は『寝入りの90分』です。ここでしっかり深い眠りに入ることができれば、たとえ短時間睡眠でも睡眠の質は向上し、翌朝は元気に起きられることが多くなります!

本日も最後まで読んで頂きありがとうございます。
平井鍼灸院 鈴木開登

院長梅田俊【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得