下痢を早く治すツボを紹介!緊急時の腹痛に即効で効く押し方
急な腹痛や下痢は、場所や状況を選ばずに起こるため非常につらい症状です。
薬が手元にない時や、すぐにトイレに行けない状況では、即効性のある対処法が求められます。
そんな時に役立つのが、東洋医学に基づいたツボ押しです。
ツボを刺激することで、乱れた腸の働きを整え、つらい症状を緩和する効果が期待できます。
この記事では、下痢や腹痛に効果的なツボの場所と正しい押し方、さらに回復を早めるためのセルフケアや病院を受診すべき危険なサインについて解説します。
電車や会議中でも安心!下痢に即効性のある手のツボ
急な下痢や腹痛に襲われた際、最も手軽で実践しやすいのが手のツボです。
手にあるツボは、通勤中の電車内や大事な会議中など、場所を選ばずに人知れず押せるため、緊急時の心強い味方になります。
特に、即効性が期待できるツボを知っておけば、突然の「お腹のゴロゴロ」にも落ち着いて対処できます。
ここでは、下痢の症状を素早く止め、つらい腹痛を和らげる効果が期待できる手のツボを3つ紹介します。
下痢点(げりてん):急な腹痛の波を止める特効ツボ
下痢点(げりてん)は、その名の通り下痢に特化したツボで、急な腹痛の波を止める効果が期待できます。
手の甲側にあり、中指と薬指の骨が交わる少し手前のくぼみに位置します。
探し方のコツは、指の骨を根元から手首側へなぞっていき、ぶつかる手前でへこんでいる部分を見つけることです。
この下痢点を、反対の手の親指で強く、少し痛みを感じるくらいの強さで押し込みます。
特に、お腹がグルグルと鳴り出した時や、便意を感じた時に刺激すると効果的です。
通勤中や会議中など、すぐにトイレに行けない状況で症状を止めたい場合に非常に役立つツボです。
合谷(ごうこく):万能ツボで腸の動きを正常化する
合谷(ごうこく)は、手の甲の親指と人差し指の骨が交わる手前の、少しへこんだ部分にあるツボです。
下痢や便秘など、腸の不調全般に効果があるとされ、乱れた腸の動きを正常な状態に近づけてくれます。
また、自律神経を整える働きもあるため、ストレスや緊張による腹痛にも有効です。
ウイルス性の腸炎など、さまざまな原因による不調の緩和にも役立つことから「万能のツボ」とも呼ばれています。
刺激する際は、親指の腹で人差し指の骨に向かって、気持ち良いと感じる程度の強さで押し揉むと良いでしょう。
神門(しんもん):ストレス性の下痢を落ち着かせる
神門(しんもん)は、精神的な緊張やストレスが原因で起こる下痢に特に効果的なツボです。
手首の内側、小指側の手首の付け根にあるくぼみに位置します。
このツボは、乱れた自律神経を整え、心の緊張を和らげる働きがあります。
大事なプレゼン前や試験前など、プレッシャーを感じる場面で起こる急な腹痛や下痢の根本的な治し方ではありませんが、症状を落ち着かせるのに役立ちます。
刺激する際は、反対の手の親指で、ゆっくりと息を吐きながら5秒ほど押し、それを数回繰り返します。
リラックスしたい時に押すのがおすすめです。
腹痛の緩和や腸の不調改善に効くお腹・腰・足のツボ
手のツボは緊急時の対処に適していますが、自宅などリラックスできる環境では、お腹や腰、足にあるツボを刺激することで、より根本的な腸の不調改善が期待できます。
これらのツボは、下痢だけでなく、軟便や便秘、お腹の張りといった慢性的な悩みの解消にも繋がります。
直接お腹周りを刺激したり、腰から腸の働きを整えたりすることで、つらい腹痛を和らげ、胃腸全体のコンディションを整える効果が見込めます。
天枢(てんすう):お腹の張りや痛みを直接和らげる
天枢(てんすう)は、おへその両脇、指3本分外側にあるツボです。
大腸の働きを調整する作用があり、下痢だけでなく便秘やお腹の張りなど、さまざまな腸の不調に効果を発揮します。
このツボを刺激することで、腸のぜん動運動が正常化し、腹痛の緩和につながります。
刺激する際は、仰向けに寝て膝を立てたリラックスした状態で行うのがおすすめです。
両手の中指をツボに当て、息を吐きながらゆっくりとお腹がへこむ程度に押し込み、5秒ほどキープします。
これを数回繰り返すことで、お腹の不快感が和らぎます。
大腸兪(だいちょうゆ):腰から腸の働きを整える
大腸兪(だいちょうゆ)は、腰にあるツボで、大腸の機能を整える効果があります。
場所は、腰骨の最も高い位置を結んだ線の高さで、背骨から指2本分外側に左右対称にあります。
このツボを刺激することで、腰周りの血行が促進され、間接的に大腸の働きが活発になります。
慢性的な下痢や腰痛の治し方としても知られています。
刺激する際は、両手を腰に当て、親指で気持ちいいと感じる強さで押します。
または、仰向けに寝て、ツボの下にテニスボールなどを置いて体重をかける方法も効果的です。
腰を温めながら行うと、さらに効果が高まります。
足三里(あしさんり):胃腸全体の調子を底上げする
足三里(あしさんり)は、古くから胃腸の特効ツボとして知られ、下痢や腹痛はもちろん、胃もたれ、食欲不振など、消化器系全般の不調に効果があります。
場所は、膝のお皿のすぐ下、外側のくぼみから指4本分下にあります。
このツボは胃腸の働きを活発にし、体力や免疫力を高める作用もあるため、体質改善を目指す上でも重要なツボです。
椅子に座った状態で、親指で強めに「痛気持ちいい」と感じる程度の力で5秒ほど押し込むのを数回繰り返します。
日常的に刺激することで、胃腸が丈夫になり、下痢をしにくい体づくりに繋がります。
ツボの効果を最大化する正しい押し方のポイント
ツボ押しは手軽にできるセルフケアですが、その効果を最大限に引き出すためには、正しい方法で刺激することが重要です。
やみくもに強く押すだけでは、かえって体を緊張させてしまうこともあります。
リラックスした状態で、適切な強さとリズムで刺激を加えることで、ツボ本来の効果が発揮されやすくなります。
ここでは、ツボ押しの基本となる3つのポイントを紹介しますので、実践する際の参考にしてください。
息を吐きながら5秒かけてゆっくり押す
ツボを押す際は、呼吸を意識することが非常に重要です。
まず、リラックスした状態でツボに指を当て、ゆっくりと息を吐きながら5秒ほどかけて圧を加えていきます。
息を吐くと副交感神経が優位になり、筋肉の緊張がほぐれるため、刺激が体の深部まで届きやすくなります。
そして、息を吸いながらゆっくりと力を抜いていきます。
この一連の動作を1セットとして、1つのツボにつき5〜10回程度繰り返すのが目安です。
焦らず、自分の呼吸のペースに合わせて行うことで、心身ともにリラックスし、ツボ押しの効果が高まります。
「痛気持ちいい」と感じる強さで刺激する
ツボを押す強さは、「痛気持ちいい」と感じる程度が最適です。
ただ単に強く押せば効くというわけではなく、むしろ強すぎる刺激は筋肉を硬直させ、防御反応を引き起こしてしまう可能性があります。
また、内出血やあざの原因になることもあるため注意が必要です。
親指や中指の腹を使い、垂直にゆっくりと圧をかけていき、じんわりと響くような感覚があるところで止めます。
「痛い」と感じる一歩手前の、心地よい刺激を意識して調整してください。
自分の体の声に耳を傾けながら、最適な力加減を見つけることが大切です。
ツボ押しを避けるべきタイミングと注意点
ツボ押しは多くの場面で有効ですが、体調や状況によっては避けるべき場合があります。
まず、満腹時や食後すぐ、飲酒後は消化に集中すべき時間帯なので、ツボ押しは控えましょう。
また、発熱している時や、怪我、炎症、湿疹などがある部位への刺激も避けるべきです。
妊娠中の方、特に妊娠初期は、刺激を避けるべきツボ(合谷など)があるため、自己判断で行わず専門家に相談してください。
持病がある方や体調に不安がある場合も同様です。
安全にセルフケアを行うためにも、これらの注意点を守り、自分の体調を最優先に考えましょう。
ツボ押しと併用したい!下痢の回復を早める3つのセルフケア
下痢の症状を早く改善するためには、ツボ押しに加えて、体をいたわるセルフケアを併用することが非常に効果的です。
下痢になると、体は水分やエネルギーを消耗し、冷えやすくなります。
そのため、体を内側と外側から温め、失われた水分を適切に補給し、胃腸に負担をかけない食事を摂ることが回復への近道です。
ここでは、ツボ押しと合わせて実践したい3つの基本的なセルフケアを紹介します。
お腹周りをカイロや腹巻で温める
お腹が冷えると、腸の血行が悪くなり、その働きが低下して下痢や腹痛が悪化することがあります。
そのため、お腹周りを物理的に温めることは、症状緩和に非常に有効です。
腹巻を着用したり、衣類の上からカイロを貼ったりして、お腹を直接温めましょう。
特に、へその下あたりを温めると、腸全体の血流が良くなります。
また、温かい飲み物を飲むことも、体の内側から温める助けとなります。
シャワーだけで済まさず、湯船に浸かって全身を温めるのもおすすめです。
冷えは下痢の大敵であると認識し、意識的に保温を心がけることが大切です。
常温の水や経口補水液で水分補給を徹底する
下痢の際は体から多くの水分と電解質(ミネラル)が失われるため、脱水症状に陥りやすくなります。
脱水を防ぐためにはこまめな水分補給が不可欠です。
ただし冷たい飲み物は腸を刺激して下痢を悪化させる可能性があるため常温の水や白湯、麦茶などを選ぶようにしましょう。
水分だけでなく電解質も効率的に補給できる経口補水液は特に症状がひどい場合に最適です。
一度に大量に飲むのではなく少量ずつ頻繁に口に含むように心がけてください。
カフェインやアルコールは利尿作用があり脱水を助長するため避けるべきです。
おかゆやうどんなど消化に良い食事を摂る
下痢で弱った胃腸に負担をかけないよう、食事内容には細心の注意が必要です。
症状が落ち着くまでは、消化に良い食べ物を選びましょう。
具体的には、おかゆやよく煮込んだうどん、すりおろしたリンゴ、豆腐、白身魚などが適しています。
反対に、脂っこい食事、香辛料などの刺激物、食物繊維の多い野菜、乳製品、冷たい食べ物は、腸を刺激し症状を悪化させる可能性があるため避けるべきです。
食事は少量から始め、胃腸の様子を見ながら徐々に普段の食事に戻していくようにしてください。
胃腸を休ませることも、回復を早めるための重要なケアの一つです。
こんな症状は要注意!すぐに病院へ行くべき下痢のサイン
多くの下痢は食べ過ぎや冷え、ストレスなどが原因の一時的なもので、セルフケアで改善が見込めます。
しかし、中には食中毒や感染症、その他の病気が隠れている危険なケースも存在します。
ツボ押しやセルフケアを試しても症状が改善しない、あるいは特定の危険なサインが見られる場合は、自己判断で様子を見ずに、速やかに医療機関を受診することが重要です。
ここでは、病院へ行くべき下痢の目安となる症状を具体的に解説します。
激しい腹痛や嘔吐が止まらない場合
下痢に加えて、立っていられないほどの激しい腹痛や、繰り返し起こる嘔吐を伴う場合は、単なる消化不良ではない可能性が高いです。
ノロウイルスやロタウイルスといったウイルス性胃腸炎や、O-157などの細菌性食中毒が疑われます。
これらの感染症は脱水症状を急速に進行させる危険があり、特に子どもや高齢者は重症化しやすいため注意が必要です。
市販の下痢止め薬は、かえって原因となるウイルスや細菌の排出を妨げ、回復を遅らせることもあるため、自己判断での使用は避けて、すぐに内科や消化器内科を受診してください。
血便や38度以上の高熱を伴うとき
便に血が混じる「血便」や、38度以上の高熱がある場合は、危険なサインです。
細菌性腸炎や、潰瘍性大腸炎、クローン病といった炎症性腸疾患の可能性が考えられます。
特に、黒くてドロっとしたタール状の便は、胃や十二指腸など上部消化管からの出血を示唆しており、緊急を要する場合があります。
また、高熱を伴う下痢は、体内で強い炎症が起きている証拠です。
これらの症状が見られたら、自己判断で様子を見ることはせず、速やかに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受ける必要があります。
水分補給ができないほど衰弱しているケース
下痢や嘔吐がひどく、口から水分を摂ることができない、または飲んでもすぐに吐いてしまうような状態は、重度の脱水症状に陥る危険性が非常に高いです。
脱水が進むと、尿量が極端に減る、ぐったりして意識が朦朧とする、皮膚の弾力がなくなるなどの症状が現れます。このような状態では、経口での水分補給は困難であり、点滴による水分や電解質の補給が急務となります。特に乳幼児や高齢者は脱水症状が急速に進行しやすいため、少しでも様子がおかしいと感じたら、ためらわずに救急外来を受診するか、救急車を呼ぶことを検討してください。
下痢のツボに関するよくある質問
下痢や腹痛に悩む方から、ツボ押しに関して寄せられることの多い質問をまとめました。
ツボの効果が現れるまでの時間や、刺激する場所の選び方、特定の状況での有効性など、実践する上での疑問点を解消するための参考にしてください。
Q&A形式で、それぞれの質問に簡潔にお答えします。
Q1. ツボを押してからどれくらいで効果を実感できますか?
効果を実感するまでの時間には個人差がありますが、下痢点などの即効性が期待できるツボの場合、数分から数十分程度で腹痛が和らぐなど、何らかの変化を感じることがあります。
ただし、体質改善を目的とする場合は、一度だけでなく毎日継続して刺激することが重要です。
Q2. ツボは左右どちらの手や足を押せば良いですか?
基本的に、ツボは左右対称に存在するため、どちら側を押しても効果は期待できます。
しかし、実際に押してみて、より痛みや張り、響くような感覚がある方を重点的に刺激すると、より高い効果が得られやすいとされています。
もちろん、両方を均等に押しても問題ありません。
Q3. 乗り物酔いや二日酔いの下痢にもツボは有効ですか?
はい、有効です。
乗り物酔いや二日酔いによる吐き気や下痢は、自律神経の乱れや胃腸機能の低下が原因で起こります。
万能ツボである「合谷」や、胃腸の調子を整える「足三里」などを刺激することで、乱れた機能を正常な状態に戻す助けとなり、不快な症状の緩和が期待できます。
まとめ
急な下痢や腹痛には、即効性が期待できる手のツボ「下痢点」や「合谷」が有効です。
自宅では、お腹の「天枢」や腰の「大腸兪」、足の「足三里」を刺激することで、腸の不調を根本から整える助けになります。
ツボを押す際は、「痛気持ちいい」強さで、息を吐きながらゆっくりと刺激するのがポイントです。
ツボ押しと並行して、お腹を温め、十分な水分補給と消化に良い食事を心がけることで、回復を早めることができます。
ただし、激しい腹痛や血便、高熱などが見られる場合は、自己判断せずに速やかに医療機関を受診してください。
症例・患者さんの声

【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得
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