口腔ストレス症候群(口腔心身症)とは?原因や症状、何科を受診すべきか解説

口腔ストレス症候群とは、虫歯や歯周病といった明確な病気がないにもかかわらず、舌の痛みや口の乾き、味覚異常など、口腔内に不快な症状が現れる状態の総称です。
正式な医学用語ではなく、一般的には心理的なストレスが大きく関与する「口腔心身症」と呼ばれています。
この記事では、口腔ストレス症候群(口腔心身症)の具体的な症状や原因、そして何科を受診すればよいのかといった治療への道筋について詳しく解説します。
もしかして口腔ストレス症候群?歯医者で「異常なし」でも口が痛む原因とは
口腔ストレス症候群(口腔心身症)とは、歯科医院で検査をしても、症状の原因となる虫歯や歯周病、その他の器質的な異常が見つからないにもかかわらず、口の中の痛みや違和感が続く状態を指します。
患者が訴える症状は現実のものですが、その背景には身体的な問題ではなく、仕事や家庭内の人間関係、環境の変化といった心理的・社会的なストレスが深く関わっていると考えられています。
そのため、一般的な歯科治療では改善が難しく、心と体の両面からのアプローチが必要となります。
口腔ストレス症候群(口腔心身症)でみられる主な症状
口腔ストレス症候群(口腔心身症)の症状は、舌の痛みや口の乾き、味覚の変化など、非常に多岐にわたります。
これらの症状は一つだけ現れることもあれば、複数が同時に発生することもあります。
また、日によって症状の強さや種類が変動しやすいのも特徴の一つです。
ストレスの度合いや体のコンディションによって症状が変化するため、自分でも原因が分からず不安に感じる方が少なくありません。
ここでは、代表的な口腔内の症状について具体的に解説します。
舌がヒリヒリ、ピリピリと痛む
見た目には炎症や潰瘍といった明らかな異常がないにもかかわらず、舌の表面や縁がヒリヒリ、ピリピリと焼けるように痛む症状で、舌痛症(ぜっつうしょう)と呼ばれます。
痛みは持続的であることが多いですが、食事中や何かに熱中しているときには痛みが和らぐか、忘れていることが多いのが特徴です。
この症状は特に更年期の女性に多く見られ、痛みのために生活の質が大きく低下することもあります。
口腔内の感覚が過敏になることで、わずかな刺激も痛みとして感じてしまう状態と考えられています。
口の中がネバネバする、または異常に乾く
十分な水分を摂っているにもかかわらず、口の中が乾いてネバネバする症状もよく見られます。
これは口腔乾燥症(ドライマウス)と呼ばれ、ストレスによって自律神経のバランスが乱れることが主な原因です。
特に、緊張状態が続くと交感神経が優位になり、唾液の分泌量が減少したり、唾液が粘度の高いものになったりします。
口腔内が乾燥すると、話しにくさや食べ物の飲み込みにくさを感じるだけでなく、虫歯や歯周病のリスクが高まったり、口臭の原因になったりすることもあります。
食べ物の味がしない、または苦味や金属の味がする
食べ物の味が以前のように感じられなくなったり、何も食べていないのに口の中に苦味や渋味、金属のような味を感じたりする味覚異常も、口腔心身症の一症状です。
ストレスは、味覚を感じる舌の神経や、味の情報を処理する脳の働きに影響を与えることがあります。
また、唾液の分泌量が減ることで、味物質が唾液に溶けにくくなり、味を感じにくくなることも原因の一つです。
亜鉛などの栄養素不足が原因の場合もあるため、まずは器質的な原因がないか調べる必要があります。
飲み込みにくい、喉につかえる感じがする
食事の際に食べ物がスムーズに飲み込めなかったり、常に喉に何かが詰まっているような違和感があったりする症状です。
耳鼻咽喉科などで検査をしても、ポリープやがんなどの器質的な異常は見つかりません。
このような症状は咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)、またはヒステリー球とも呼ばれ、ストレスによる喉周辺の筋肉の過度な緊張が原因と考えられています。
口腔内の不快感と相まって、食事や日常生活において大きな不安を引き起こすことがあります。
特定の歯や歯茎に原因不明の痛みを感じる
虫歯や歯周病、歯の根の先に膿が溜まるなどの明らかな原因がないにもかかわらず、特定の歯やその周辺の歯茎に持続的な痛みを感じることがあります。
これは非定型歯痛と呼ばれ、抜歯や神経の治療をした後に症状が現れることも少なくありません。
痛みの強さは様々で、ズキズキとした痛みや、鈍い痛みが続くこともあります。
脳が痛みを制御するシステムに不具合が生じ、本来なら痛みとして感じないはずの刺激を痛みとして認識してしまうことが、口腔内の痛みの一因と考えられています。
ストレスが口の不調を引き起こす3つのメカニズム
心理的なストレスが、なぜ口の中の痛みや乾きといった物理的な症状を引き起こすのでしょうか。
心と体は密接につながっており、特にストレスは自律神経系、内分泌系、免疫系などを介して身体に様々な影響を及ぼします。
口腔内もその例外ではありません。
ここでは、ストレスが口の不調を引き起こす代表的な3つのメカニズムについて解説し、心の問題がどのようにして口腔内の具体的な症状として現れるのかを明らかにします。
自律神経の乱れによる唾液分泌量の低下
人が強いストレスを感じると、体を活動的にする交感神経が優位な状態が続きます。
交感神経は血管を収縮させ、唾液腺への血流を減少させるため、唾液の分泌量が減り、質もネバネバしたものに変化します。
唾液には、口腔内の細菌の増殖を抑えたり、粘膜を保護したりする重要な役割があります。
この唾液が減少することで、口の中が乾燥し、虫歯や歯周病になりやすくなるほか、舌の痛みや口内炎といった粘膜トラブルが起こりやすくなります。
これが口腔乾燥症(ドライマウス)の主な原因です。
無意識に行われる歯ぎしりや食いしばり
ストレスは、睡眠中や日中の集中している時に、無意識のうちに歯を強く食いしばったり、歯ぎしりをしたりする行動(ブラキシズム)を引き起こすことがあります。
この力は非常に強く、食事の際の咀嚼力をはるかに上回ることもあります。
このような過度な力が継続的に歯や顎、周辺の筋肉にかかることで、歯がすり減ったり、しみたりするだけでなく、歯茎の痛みや顎関節症、頭痛、肩こりの原因にもなります。
特に、原因不明の歯の痛み(非定型歯痛)は、この無意識の食いしばりが関与しているケースが少なくありません。
免疫力の低下による口腔内環境の悪化
長期間にわたる慢性的なストレスは、体全体の免疫機能を低下させることが知られています。
免疫力が低下すると、ウイルスや細菌に対する抵抗力が弱まり、様々な感染症にかかりやすくなります。
口腔内も同様で、普段は問題にならない常在菌のバランスが崩れ、ヘルペス性の口内炎ができやすくなったり、歯周病菌が活発化して歯肉の炎症が悪化したりすることがあります。
また、免疫力の低下は粘膜の再生能力も弱めるため、一度できた口内炎が治りにくくなるなど、口腔内環境全体の悪化につながります。
その症状、もしかしたらこの病気かも?代表的な口腔心身症の種類
「口腔心身症」は、ストレスが原因で口の中に現れるさまざまな症状の総称ですが、その症状の現れ方によって、いくつかの具体的な診断名に分類されることがあります。
ご自身の症状がどのタイプに当てはまるかを知ることは、適切な治療法を見つける上での一つの手がかりとなります。
ここでは、歯科や心療内科の領域でよく知られている代表的な口腔心身症の種類を紹介し、それぞれの特徴について解説します。
これにより、口腔内の不調への理解を深めることができます。
舌痛症(ぜっつうしょう):舌に明らかな原因がないのに痛みを感じる
舌痛症は、舌の表面に明らかな傷や炎症、潰瘍などがないにもかかわらず、灼熱感(焼けるような感じ)やヒリヒリ、ピリピリとした痛みが数ヶ月以上にわたって続く状態です。
痛みは舌の先端や縁に現れることが多く、何かに集中している時や食事中には痛みが軽減する傾向があります。
しかし、安静時や夕方以降に痛みが強まることも特徴です。
口腔内の検査や血液検査で異常が見つからないことが多く、心理的ストレスやホルモンバランスの変化などが関与していると考えられています。
口腔異常感症:口の中の違和感や不快感が続く
口腔異常感症は、痛みというはっきりした症状ではなく、口腔内に生じる様々な種類の違和感や不快感が持続する状態を指します。
「口の中がネバネバする」「ザラザラする」「何かが張り付いている感じがする」「味がしない」など、患者の訴えは多岐にわたります。
これらの症状は客観的な検査では異常として捉えることが難しく、周囲に理解されにくいことから、患者は孤立感を深めてしまうこともあります。
症状の背景には、強い不安や抑うつ気分が隠れていることが多いです。
非定型歯痛:歯や歯茎に原因不明の痛みがある
非定型歯痛は、虫歯や歯周病、歯の神経の炎症といった歯科的な原因が見当たらないにもかかわらず、特定の歯や歯茎に持続的な痛みを感じる病態です。
痛みの性質は、鈍い痛みであったり、ズキズキとした鋭い痛みであったりと様々で、痛む場所が移動することもあります。
神経の治療や抜歯をした後に発症するケースも少なくありません。
この痛みは、脳が痛みを認識する神経回路に何らかの機能異常が生じていることが原因と考えられており、一般的な鎮痛薬が効きにくいという特徴があります。
口臭恐怖症:実際には口臭がないのに、あると思い込んでしまう
口臭恐怖症は、専門的な口臭測定器などで検査しても客観的な口臭は認められないか、もしくは誰にでもある生理的な範囲の口臭であるにもかかわらず、自分にはひどい口臭があると思い込んでしまう状態です。
この思い込みにより、人と話すことを避けたり、常にマスクをしたりするなど、日常生活や社会生活に深刻な支障をきたします。
過去に他者から口臭を指摘された経験などが引き金になることもありますが、根底には対人関係への強い不安や完璧主義的な性格傾向が関わっている場合があります。
口腔ストレス症候群の悩みはどこに相談?受診すべき診療科の選び方
原因不明の口の不調が続くと、「何科に行けばいいのか」と悩んでしまうのは当然のことです。
一般的な歯科治療で改善しない場合、どこに相談すれば適切な診断や治療を受けられるのか分からず、不安が募ることも少なくありません。
ここでは、口腔ストレス症候群の疑いがある場合に、どのような手順で医療機関を受診すればよいか、その選び方と流れをステップごとに解説します。
適切な専門家につながることが、症状改善への第一歩です。
ステップ1:まずは一般的な歯科・口腔外科で器質的な問題がないか確認
最初に受診すべきは、一般的な歯科または口腔外科です。
舌の痛みや歯茎の違和感といった症状が、本当に心因性のものなのか、それとも虫歯、歯周病、口内炎、あるいは稀なケースとして口腔がんなどの器質的な疾患が隠れていないかを正確に診断してもらう必要があります。
ここで身体的な問題がないことを確認することが、その後の治療方針を決定する上で非常に重要です。
他の病気の可能性を一つひとつ排除していくことで、初めて心理的な要因を視野に入れた治療へと進むことができます。
ステップ2:歯科で異常がなければ心療内科・精神科も選択肢に
歯科や口腔外科で「特に異常はない」と診断されたにもかかわらず、症状が改善しない場合は、心療内科や精神科の受診を検討しましょう。
口腔内の症状が、うつ病や不安障害といった心の病気の一症状として現れている可能性も考えられます。
これらの診療科では、カウンセリングを通じてストレスの原因を探ったり、症状を緩和するための抗うつ薬や抗不安薬を処方したりするなど、精神医学的な観点からの治療アプローチが可能です。
身体症状の背景にある心理的な問題への対処が、根本的な解決につながることがあります。
専門の「歯科心身症外来」がある病院を探すのも有効
歯科的な問題と心理的な問題が複雑に絡み合っている口腔心身症の治療には、「歯科心身症外来」や「口腔心療科」といった専門外来が最も適している場合があります。
これらの外来は大学病院などに設置されていることが多く、歯科と精神科・心療内科の両方の知識を持つ専門医が診療にあたります。
身体的な診察と心理的なカウンセリングを並行して行い、薬物療法から心理療法まで、患者一人ひとりの状態に合わせた総合的な治療を提供してくれるため、より効果的な改善が期待できます。
口腔ストレス症候群(口腔心身症)の主な治療アプローチ
口腔ストレス症候群(口腔心身症)の治療は、単一の方法で完治を目指すのではなく、多角的なアプローチを組み合わせて行われるのが一般的です。
治療の目的は、つらい症状を和らげることと、症状の根本的な原因となっているストレスに対処することの二つに大別されます。
薬物療法で痛みをコントロールしつつ、心理療法でストレスへの対処能力を高めるなど、心と体の両面に働きかける治療が中心となります。
ここでは、主な治療法について具体的に解説します。
薬物療法(抗うつ薬・抗不安薬・漢方薬など)
痛みが強い場合や、背景にうつ病や不安障害が認められる場合には、薬物療法が有効です。
特に、舌痛症や非定型歯痛といった慢性的な痛みに対しては、脳の痛みを抑制する神経伝達物質に作用するタイプの抗うつ薬が第一選択薬として用いられることがあります。
また、不安感を和らげるために抗不安薬が処方されることもあります。
西洋薬に抵抗がある場合や、体質改善を目指す場合には、自律神経のバランスを整えたり、血流を改善したりする効果のある漢方薬による治療も選択肢の一つとなります。
心理療法・カウンセリングによるストレス軽減
症状の根本原因である心理的ストレスに対処するため、心理療法やカウンセリングが重要な治療法となります。
専門のカウンセラーとの対話を通じて、自分がどのような状況でストレスを感じるのか、そのストレスにどう反応しているのかといったパターンを客観的に理解していきます。
自身の内面と向き合い、悩みや葛藤を言葉にすることで、精神的な負担が軽減される効果があります。
また、ストレスを上手に乗りこなすための具体的な対処法(コーピング)を身につけることも目指します。
認知行動療法で思い込みや考え方の癖を修正する
認知行動療法は、心理療法の一種で、症状に対する過度な不安や、「この痛みは一生治らないのではないか」といった否定的な思い込み(認知の歪み)に焦点を当てます。
専門家との対話を通じて、そうした考え方がどのようにして感情や行動に影響を与えているかを理解し、より現実的でバランスの取れた考え方ができるようにトレーニングしていく治療法です。
痛みや不快感そのものをなくすのではなく、それらへのとらわれを弱め、症状があっても穏やかに日常生活を送れるようになることを目指します。
マウスピースを使った対症療法
無意識の歯ぎしりや食いしばりが原因で、歯や顎に痛みが生じている場合には、マウスピース(ナイトガード)を用いた対症療法が行われます。
これは、就寝時に個人の歯型に合わせて作製したマウスピースを装着することで、上下の歯が直接強く接触するのを防ぎ、歯や顎関節、筋肉にかかる過剰な負担を軽減するものです。
根本的な原因であるストレスを解消する治療ではありませんが、症状を直接的に和らげる効果が期待できます。
日中の食いしばり癖がある場合は、その癖を自覚し、意識的にやめる訓練も併せて行われます。
今日からできる!ストレスを和らげ口の不調を改善するセルフケア方法
口腔ストレス症候群(口腔心身症)の症状を改善するためには、専門的な治療と並行して日々の生活の中で自分自身でできるセルフケアを実践することが非常に重要です。
ストレスを管理し、心身の緊張を和らげるための工夫を取り入れることで、症状の軽減や再発防止につながります。
ここでは、日常生活の中で気軽に始められ、継続しやすいセルフケアの方法をいくつか紹介します。専門的な治療と組み合わせることで、より効果的な改善が期待できます。
意識的に上下の歯を離し、食いしばりをやめる
多くの人は、リラックスしている時、上下の歯は接触していません。
しかし、ストレスがかかると日中無意識に歯を食いしばる癖(TCH:歯列接触癖)が出ることがあります。
まずは、自分がいつ歯を食いしばっているかに気づくことが第一歩です。
パソコンのモニターや机など、目につく場所に「歯を離す」と書いたメモを貼り、それを見たら意識的に上下の歯の接触をやめ、顔の筋肉の力を抜くように心がけましょう。
この習慣を続けることで、顎や筋肉への負担が減り、痛みの軽減につながる治療法です。
唾液腺マッサージで口の乾燥を防ぐ
口の乾燥感が気になる場合は、唾液腺マッサージが有効です。
主要な唾液腺である「耳下腺(耳の前方、頬のあたり)」「顎下腺(顎の骨の内側の柔らかい部分)」「舌下腺(顎の真下)」の3箇所を、指の腹で優しく圧迫するようにマッサージします。
各箇所を5〜10回ほど、ゆっくりと刺激することで唾液の分泌が促されます。
特に、食事の前に行うと効果的です。
このセルフケアは、口腔内の潤いを保ち、乾燥による不快感を和らげる手軽な治療法です。
趣味や運動でリラックスできる時間を作る
ストレスを溜め込まないためには、意識的にリラックスできる時間を作ることが不可欠です。
ウォーキングやヨガなどの軽い運動は、心身の緊張をほぐし、気分転換に効果的です。
また、音楽を聴く、映画を見る、読書をするなど、自分が心から「楽しい」「落ち着く」と感じられる趣味に没頭する時間も大切です。
何かに集中することで、口の中の不快な症状から意識をそらすことができます。
自分なりのストレス解消法を見つけ、日常生活に組み込むことが、症状をコントロールするための重要な治療の一環です。
バランスの取れた食事と十分な睡眠を心がける
心と体の健康を保つ基本は、バランスの取れた食事と質の良い睡眠です。
特に、ビタミンB群や亜鉛、鉄分などは、粘膜の健康維持や味覚に重要な役割を果たす栄養素なので、意識して摂取しましょう。
また、睡眠不足は自律神経の乱れを悪化させ、ストレスへの抵抗力を低下させます。
毎日決まった時間に就寝・起床する、寝る前のスマートフォン操作を控えるなど、睡眠環境を整えることも大切です。
規則正しい生活リズムは、心身の安定を取り戻すための土台となる治療といえます。
口腔ストレス症候群に関するよくある質問
口腔ストレス症候群(口腔心身症)とは、原因がはっきりしないことも多く、診断や治療について様々な疑問や不安を抱える方が少なくありません。
ここでは、患者から特によく寄せられる質問をいくつか取り上げ、Q&A形式で簡潔に解説します。
口腔内の症状や今後の治療について、正しい知識を持つことで、過度な不安を和らげ、前向きに治療に取り組む一助となることを目指します。
Q1.舌の痛みが続く場合、口腔がんの可能性はありますか?
可能性はゼロではありませんが、舌痛症と口腔がんの痛みは性質が異なります。
舌痛症は見た目に異常がないことが多い一方、口腔がんはしこりや潰瘍、出血などを伴うのが一般的です。
不安な場合はまず口腔外科を受診し、器質的な疾患がないか正確に診断してもらうことが最も重要です。
口腔内の精密な検査でがんの可能性が否定されれば、安心して心因性の症状の治療に専念できます。
Q2.口腔ストレス症候群は完治しますか?治療期間はどのくらいですか?
適切な治療を受けることで、症状が改善し完治に至ることは十分に可能です。
ただし、治療期間は症状の重さやストレスの原因、本人の性格などにより個人差が大きく、数ヶ月から数年単位になることもあります。
症状の改善には波があるため、一喜一憂せずに焦らずじっくりと治療に取り組む姿勢が大切です。
根本的な原因であるストレスとの付き合い方を学ぶことが、再発防止にもつながります。
Q3.歯科で処方された薬を飲んでも症状が改善しない場合はどうすればいいですか?
まずは薬を処方した歯科医師に、症状が改善しない旨を正直に伝えることが重要です。
薬の変更や追加で効果が出ることもあります。
それでも改善が見られない場合は、セカンドオピニオンとして別の医療機関を受診することも一つの選択肢です。
特に、歯科で器質的な異常がないと診断されているなら、心療内科や精神科、専門の歯科心身症外来など、異なる視点から治療アプローチができる医師に相談することをお勧めします。
まとめ
口腔ストレス症候群とは、歯科的な検査では異常が見つからないにもかかわらず、舌の痛みや口の乾きといった口腔内の不調が続く状態を指し、一般的には口腔心身症と呼ばれます。
その主な原因は心理的・社会的なストレスであり、自律神経の乱れや無意識の食いしばりなどを介して症状が現れます。
治療には、まず歯科・口腔外科で器質的な疾患がないことを確認した上で、心療内科や専門の歯科心身症外来での薬物療法や心理療法といった多角的なアプローチが有効です。
また、セルフケアによるストレス管理も症状改善のために重要です。
症例・患者さんの声

【監修】
平井鍼灸院 院長 梅田俊
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師
【所属】
2015年~ 日本自律神経研究会
日本自律神経研究会
【資格】
2011年 国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
2016年 自律心体療法上級者施術認定者取得
2018年 クレニアルテクニック上級施術認定者取得
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