【うつ・不眠】改善症例報告-江戸川区 平井 はり-

【自律神経失調症 症状55】
【患者像】
Sさん 30代 男性
【来院】
 2017.1
【症状】
主訴:うつ、不眠
うつ病と不眠の症状に悩んでいた方の症例。専門学校の研修中に発症。やる気の低下、思考低下、体の痛み、だるさ、不眠の状態が続いているために研修を中断して治療の為に来院。おおよそ半年前から徐々に症状が出ていたが気づかずに研修に入り体調を崩してしまった。体の状態としては、歪みが発生し自律神経の緊張状態と胃腸症状があり、寝ている間に体の回復がうまく進まない状態になっている。特に寝ている時の睡眠の質が改善しない状態を考えると、腸内環境と肝機能が低下していると考えられる。
【治療経過と内容】
治療方針
肝機能と腸内環境の改善
肝機能と腸内環境が良くない可能性があるので、施術では腹部臓器に対する代謝を上げるアプローチの為に、温める治療をメインに行う。温石治療を開始、お灸をすることも初めてから体の状態は好転してきた。体の状態が好転してきてから、睡眠の質の向上が見られて研修に復帰するまでに鬱の状態が改善した。
おおよそ3か月の治療で改善したのは、肝機能と腸内環境を適切に良い状態に近づけることが出来たからである。
【同時に治療した症状】
胃腸
【使用した主なツボ】
天枢
【考察】
うつ病などの症状は、短期間で発現するものもある。それは、常に自律神経の乱れが存在していることに気づかずに、体力が徐々に減っている状態で、限界を超えるストレスを受けたときに発症するからである。
これは短期間で発現したのかというと正しい表現ではなく、きっかけがあった際に体の状態がベストではなかった為に症状として出てしまったという表現が正しい。うつ病は急には治らないが、症状自体は寛解することがある。症状が落ち着いている状態がベースとなったときに、一時的に治った状態を経験する。人によってはこの状態をずっと継続することも出来るが、多くの方が再燃を繰り返してしまうために継続して施術を受けて、体質改善をしている。
体の状態を本質的改善するためには、時間をかけて頸椎と仙腸関節を調整する必要がある。
内蔵の代謝反応が高まれば、関節の動きは改善する。関節の動きに問題がなければ、体に症状が出ることはない。私たちが体質改善を目指す理由はここにある。再発防止の為に、継続して治療をしていく生活を今後も提供していく。
以上。