自律神経と不眠症

こんにちは!平井鍼灸院の今木です。
関東もやっと梅雨入りしたようですが、また湿度に悩む季節になりますね。
ただこの季節は水分量が増えるので、お肌や粘膜には潤いも出てくるんですよ(*^^*)
嬉しい事もありますね。

今日は、自律神経と不眠症についてお伝えします。
平井鍼灸院にもこの悩みを抱えてご来院される方は多いです。
不眠の状態を放置すると、やる気が出なくなったり、お薬が無いと眠れなくなったり
寝れない事でまた不安になり身体的な症状が出始める方も少なくありません。

自律神経は、交感神経(働く神経)と副交感神経(休む神経)があります。
明け方から日中にかけては交感神経がよく働き、
夜になると副交感神経がよく働くようになり眠りにつきます。
寝ている間に体の修復・回復をしてくれています。
不眠症のかたは、夜になっても副交感神経が働きにくくなっています。
不眠症と言っても種類があります。

①入眠困難
眠りに入る事ができない状態をいいます。
布団に入っても明け方まで眠れない方もいらっしゃいます。

②中途覚醒
眠りに入る事はできるのですが、睡眠の途中で目が覚めてしまう状態をいいます。
トレイで目が覚めたり、目が覚めてもすぐに眠れる方は違いますが、
1度目が覚めると眠れない方や、睡眠の途中で何度も目が覚める方はこれにあたります。

③早朝覚醒
7時に起きればよいのに、自然に4時に目が覚めたりしてしまう状態をいいます。
目が覚めた時から元気な方も、交感神経が働きすぎている状態かもしれないと
注意が必要です。また、ほとんどの場合は日中に眠たくなることが多いです。

この種類が混在している場合もあります。
ではなぜ不眠症になるのでしょうか?
原因は3つあります。

①自律神経のリズムが狂ってしまっている場合
昼寝を沢山すると夜に眠れなくなった経験はありませんか?
たまになら良いのですが、これが続くと昼夜逆転になり、昼に眠り夜に目が覚める
状態になってしまいます。
特に夜勤があるお仕事をされている方や、シフト制で生活リズムが変わりやすい方は
注意が必要です。

②心の興奮がおさまらない(短期的)
・昼間に緊張や興奮をしすぎた場合
この緊張や興奮が夜になっても鎮まらず、夜になっても眠れなくなる場合があります。
疲れすぎている時はよく眠れそうなのに、逆に眠れなくなった経験はありませんか?
これは夜になっても交感神経の働きが弱まらず、疲れているのに眠れないという
状態になります。寝たいのに寝れないのは辛いですよね。

・明日や将来の事で緊張や興奮がある時や、不安がある場合
遠足を控えた前日や、絶対に寝坊してはいけない予定がある前日に
眠れなくなった経験はありませんか?
楽しみが過ぎて興奮し交感神経が働いていたり、
不安や心配事を抱えていることでそれを想像しただけで交感神経が働き
眠れなくなります。
自律神経は現実と想像の区別がつかないので、不安や心配事を考えるだけでも
交感神経が働きます。

③継続的緊張(長期的)
②の状態が続く事で、長期間ストレスや不安を抱える事になり
それが心と体の緊張癖をつくります。
緊張は交感神経を働かせます。
そこから眠れないという状態をつくってしまいます。

平井鍼灸院では、鍼灸治療を根本に体の緊張を取り
副交感神経が働ける状態をつくっていきます。
お薬に頼る前に、ご自身の生活習慣を見直すことも大切ですが
緊張した体と心を緩めるために人の力を借りる事も大切です。
1人で悩まないで、症状が悪化する前に一度治療を受けてみませんか?
寝ることを当たり前にできるようになるだけで日々の生活が変わります。
お気軽にご相談下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました。
平井鍼灸院
今木 薫