うつになりやすい「上気」という状態【対策】

前回は、「上気」という状態がうつになりやすいというお話をしました。

原因は、①呼吸②思考③意識
この3つを改善していくとうつになりにくくなります。
それぞれの対策についてお伝えしますね。

①呼吸
肩・胸・背中などの力を抜き、お腹に空気を入れるイメージとともに、
腹式呼吸をゆっくり行います。
この時、おへその下に手のひらを当てたり、
指で軽く押し当てたりしてその部分を意識するといいでしょう。
この状態で息を吸って神聖な酸素を身体の中に入れ、
息を吐くときに息と一緒に全身の力が抜けていくイメージをしてみてください。
コツは吐く息と一緒に「はぁ~」と少し大きめの声(ため息のような感じ)を
出しながら吐くと力が抜けやすくなります。
少しずつゆっくりと吐くのではなく、吸う力を抜き自然といっぺんに吐く感じです。
そして息を吸う時にお腹に入ってくる息を徐々に下に移していきます。
最終的には恥骨あたりで呼吸をしているイメージができれば
かなり気を下げることができます。

②思考
考えすぎて頭ばかり使ってしまう方は、身体を動かすことが必要です。
身体を動かせば筋肉ばかりでなく、
身体が動くために必要な機能が動くことになります。
例えば心臓や呼吸、平衡感覚や身体の感覚というのは自律神経が行っており、
あなたが意識してなくても、
身体を動かせばそれに合わせて感覚は自然と適切に働くようになります。
すると、筋肉ばかりでなく、自律神経にもエネルギーが循環するようになり
上気が改善してうつになりにくくなるのです。

③意識
まずは下半身を意識することです。
例えば、自分の足の感覚を意識して感じるようにしてみてください。
歩く時も足の裏はどうやって地面につくのか。
また、普通に立っているときは、右足と左足はどちらかに重心がかかっているのか、
足の裏の内側と外側とではどちらかに重心がかかっているのか、
ズボンやスカートとが触れている部分はそのように感じるか、
おへその下にある丹田はどのように感じているかなど、
おへそより下半分に意識を持ってみてください。
歩く時だけでなく、立っている時や座っている時でも
おへその下半分に持っていくことは上気の対策になります。
ゆっくりと動作をすることで意識しやすくなります。

この3つぜひやってみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
平井鍼灸院
中村 優紀