【最近の症例:多汗症・不安障害】

江戸川区平井で9年間自律神経専門の鍼灸院を営業しております、院長の梅田俊です。
今回は最近の症例のご紹介をさせて頂きますのでご自身の参考にしてみて下さい。

【症例】多汗症・不安障害
性別:男性
年齢:30歳
仕事:企画・営業

■状況■
2年間多汗症の症状で悩んでいる為来院。薬は効果がない為、「自律神経などの症状には鍼が良いのではないかと考えて検索したら、平井鍼灸院がヒットしました」と言っていた。多汗症は、主に手足にでるタイプで足裏の汗の量は特に多く、汗のにおいなども気になる状態。汗が多く臭いがしてくると「気分が落ち込んでしまうんです」という悩みもある。

■状態と考察■
お腹を触ると、十二指腸、腎臓、小腸の回盲弁に押すと痛みがある状態。首を回すと痛みがあり、肩の凝りと張り感も酷く感じる。睡眠もあまり長く取れず睡眠不足が続いていた。平均睡眠時間は5時間ほど。仕事でのストレスが大きい為に、多汗症の症状が出て悪化してきていると考えられる。食生活は栄養素が偏り、たんぱく質量も少ないために、身体の回復に使うエネルギーが少ないと考えられる。

■施術と経過■
鍼で三陰交、豊隆に対して刺鍼。腹部の圧痛が軽減。更に合谷と百会に対して刺鍼をして5分間セロトニン活性の頭蓋調整を行った。仰向けの施術後は腹部の圧痛は10→7に変化。うつ伏せの際に天柱と膈兪、腎兪に対して鍼をして5分置鍼。施術後脊柱の周りの硬さが柔らかくなったことを確認。
現在3診目まで終わっているが、「気分が軽くなった。汗の量はまだ変化を感じないが前よりは精神的にネガティブにならなくなった。あと肩や首の辛さを感じることが少なくなった」という報告を頂いている。

■考察■
現在も継続して治療をしているが、最初の原因であった首の調整から脊椎を調整することで気分に変化が出てきた。骨盤や腰椎に対する施術を加えることで、下半身の精神性発汗に対する変化を期待している。6診目までの間で汗の状態に変化を出すように施術計画を実施中。
以上です。