【過敏性腸症候群 ガス型・便秘型】症状症例

【患者像】
K,Yさん 10代 女性

【来院】
 2018,2,10

【症状】
主訴:過敏性腸症候群 ガス型・便秘型
2017年11月から発症
授業中、急に違和感が出てきてガス漏れをしているような感覚が出てきた。
それ以来、後ろに人が立っていると緊張してしまい、「ガスが漏れているんじゃないか?」と不安になってしまう。
とにかく考えてしまうので、しんどいし、力を使ってしまうので学校に行きたくない。というよりも行けない。
「申し訳ない」という思いになってしまう。
便秘はもともと小さいころからだったため、便秘を解消したいというよりはガス漏れをなくしたい。

【治療経過と内容】
治療方針
胃腸機能を高める・呼吸を深く取り込めるようにするために、
張り感と冷えをまずは改善させるために、血流改善と副交感神経優位にする
・便秘は改善され毎日出るようになった
・学校にも平均的に週に3回は行けるようになっている

【同時に治療した症状】
肩こり

【使用した主なツボ】
太谿、足三里、大巨、心窩部、両側頭骨

【考察】
腹診・腹音・冷えという所見と検査をもとに、主訴の病態は自律神経の乱れ(交感神経過緊張)による過敏性腸症候群のガス型・便秘型であると考えた。
なぜならば、肋間が狭いという彼女の身体の構造から、横隔膜の硬さや機能低下が考えられ、それにより呼吸を深く取り入れることが出来ないことから交感神経優位になり、解剖学的に胃腸機能が低下されやすい状態の上さらに、負荷がかかったと考察。
またもともと冷えや便秘があったという観点から、エネルギー効率が低かったことも見受けられ、交感神経の使い過ぎもあるのではないかと考えている。