【自律神経失調症・めまい】症状改善報告-江戸川区 平井 はり-

【自律神経失調症 症状58】
【患者像】
Sさん 60代 女性

めまいを伴う肩こりが酷い状態。耳周りの症状は、前庭神経や三半規管内のリンパ液の流れに対して影響があると考えられる。

【来院】
 2016.12

【症状】
主訴:肩こり、めまい
自律神経の交感神経緊張状態が慢性的に起こっている。三半規管に対する影響は、前庭神経が関与していると考える。頭蓋骨内の脳脊髄液の流れが、頸椎1番で滞っていることによって症状悪化に繋がっている。
副交感神経の働きが弱まっているので改善が必要だと思い、デトックス治療を希望している。

【治療経過と内容】
治療方針
交感神経の緊張を取り除く
自律神経の乱れに対して、頸椎1番と後頭骨の間の緊張を取り除き、交感神経の過緊張状態を改善したところ、めまいの症状が改善された。特に三半規管への影響が交感神経の働きが大いに関わっている。この場合、副交感神経を優位にする施術も良いが、交感神経の働きを和らげた方が改善が早かった症例。

【同時に治療した症状】
冷え性

【使用した主なツボ】
腎兪

【考察】
60代とやや高齢だったが、体質改善は特に年齢に関係なく行うことが出来た。体の回復力は自律神経の働きや、脳脊髄液を介した脳の働きを高めることによって完成されるため、年齢にあまり大きな影響を受けない。影響を受けるとしたら動脈硬化などの加齢性の原因が考えられる。内臓機能に関しては、器質的な疾患がなければ、機能性を高めるアプローチをすることで体は確実に変化をしてくる。

年齢で諦めてしまう体の症状の多くは、改善の余地がある。
決して諦めることなく、中枢神経や自律神経のバランスを整えることを続けていく事が、今回の慢性的な肩こりやめまいを改善するポイントだった。
以上